az号も 高速、街中、ワインディングとひととおり走ってみたので
BRABUS君との違いを中心に インプレを語ってみます。
そもそものスマローの成り立ちから言いますと
smartというブランドは Swatchとメルセデスがコラボした
”Swatchとメルセデスのart”という意味がこめられているブランドです。
しかし そうそうにSwatchがリタイヤしたために その意味を知る人はほとんど居ませんし
メルセデスの中の立ち位置も非常に心もとない状態になってます。
超小型smartのパッケージを用いて 完全に悪乗りして勢いで作ってしまったのが
”SMARTROADSTER” 通称”スマロー”です。
さらにそのスマローをベースに超悪乗りしたのがBRABUS
BRABUSはスマローのエンジンをカム等の内部変更や大型タービンにインタークーラーを水冷化して
キチンとチューンしたエンジンで排気量こそ同一ですが 別物のエンジンに仕上がってます。
マフラーも専用マフラーになります。
その他BRABUSは特別装備のエアロパーツが付いてたり内装や装備が豪華になったり、
足回りやホイールが違うなどの違いも有ります。
また、細かな部品もいちいちBRABUS専用になってたりします。
と・・・そこまで悪乗りしたのですが SMART自体の商売もうまく行かなかったですが
スマローに関しては世界的に全く売れず、
日本では700ccの排気量に2004年時点で250万円の割高なプライスタグ
BRABUSにいたっては350万円という値段のため 30台限定という希少性をもってしても
売れ残ってしまったという不人気車種です。
日本では合計でたったの600台しか売れなかったらしいです。
そうとう脱線しました。
さらに今から述べる固体の状態は 下記のように素のスマローの状態ではありません
az号 ノーマル状態で82PSを大型インテーク+ROMチューンで105PS
BRABUS君 ノーマル状態で101PSを大ROMチューンで120PS
タイヤサイズ az号:185/55-15 BRABUS君:215/40-17
az号のインプレです。
前オーナーが メンテにお金を使ってくれたおかげでエンジン絶好調の個体です
1.高速道路:700ccとは思えないほどトルクがあって乗りやすいです。
BRABUS君は低回転域がスカスカでシフトチェンジを頻繁に要求しますけど
az号は変速しなくてもほどほど加速してくれるんで高速は楽チンです。
2.街中:街中でもaz号のトルクが生きてくる。 ホイールも軽いので車が軽やかに動いてくれて
非常に乗りやすい。
az号に比べるとBRABUS君はむちゃくちゃにピーキーで
トロトロトロトロ・・・バビューン というパターンで街中が非常に乗りにくいです。
3.ワインディング:ここでもaz号の低回転領域のトルクは生きるのですが・・・・
ピークパワーが数字差以上の差があるように感じます。
これはBRABUS君がピーキーなこともあるとは思います。
ただ、シフトダウンミスとかしたときには
az号の小径タービンのレスポンスの良さと低速トルクが生きてきます。
タイヤサイズの違いも合ってaz号のほうが走りは軽い。
ただ・・・現在のaz号のタイヤはコンフォート系なのでコーナーでは
4ドリの連続になってしまいますけど・・・・
ハイグリップ系のタイヤを履かせればそこそこの戦闘力を魅せてくれると思います。
まとめ:超ピーキーでハイパワーのBRABUS君に比べて低回転領域のトルクが厚いaz号
ワインディング以外では圧倒的にaz号が乗りやすいです。
ただ、ワインディングでもよっぽどスマロー慣れしている人で無いとaz号の方が
速く走らせることができると思われます。
az号は 低速トルクが厚いエンジンと軽い走りでシーンを選ばず
非常に走りやすいスマローになってます。
(*ベースグレードのノーマルも それをチューンしたaz号も
普通の感覚からすれば かなりピーキーなエンジンだと感じられると思います)