昨年 大幅にブッシュ関係を固めたBT32改
ソリッドに反応するようになったのに ダンパー&スプリングが純正(クーペ用)では その動きに応えきれていない・・・感じがする。
ということで 足回りをビルのB12キットに交換することにしました。
B12キットは ショートストローク用のB8ダンパーに
アイバッハプロのスプリングをセットにしたもので
フロントは剛性に優れる倒立式になってます。

(リヤ周りの 一式 バンプラバーがフロントのやつと間違ってますが・・・・)

アッパーマウントは
ECS-tuningのUltimate Performance Rear Shock Mount Kit
モノボールベアリングを硬度80Aのウレタンアイソレーターでマウントして

強化プレートもキットに入ってます。
足回り交換自体は大したこと無い工数なんだけど
・・・・E85系 オープンのZ4は幌周りの部品を解体しないと
リヤサスのダンパーが取り外せないという厄介な構造です。
うちのBT32改は Dラで1回 ポールポジションさんで1回 足回り交換してるんですが 自分でやるの初めて
厄介な リヤ周りから着手することにしました。
E85系は オープンしたときに幌がトランクに折り込まれるんですが、幌を閉じた際にトランクの容量を上げるための機構が盛り込まれています。
その図が下記

外す必要があるのは 図の3 と1
手順的には
図の1と幌の端っこが連結されているのを外して
図の1と3の連結を外してから 図の3を外し じゃまな1を外します。
文で書くと以上なんですが 慣れてないとかなり手間取ります。
まず Z4Mの場合はバッテリーケースが邪魔なんでケースを外しておきます。
図の1と幌を外すコツは

幌の連結部の上部を手前側に引っ張り固めけておいてから
真ん中あたりを部分的に引っ張って外し そこから全体的に外すとうまくいきます。
図の1と3の連結を外すには

写真で示しているクリップ(4が④の位置にある)を手でつまむとパチンと音がして奥側に飛んでいきます。
運悪く奥側に飛んでいかない限りは3を外した後に回収できるのでとりあえず放っておいて
1を3からはずすために3のレールからの1のフックを外す必要があります。
コツはボード位置をコントロールするツマミを下の位置から少し上に回して位置をファジーにした状態で 3のレールを外側に押すと簡単に外れます。
1が外れたら 邪魔なんで 外に移動させます。

3を外すには 7のクリップが図示されていない3の上側にとまっているんで
ラジペンでピンを抜いて外してから ⑤⑨の位置にあるボルトを外します。

これでようやく3が外れる準備ができたんですが・・・・
3をはず為には・・・・ エイヤっという思い切りとともに外側に引っ張る必要があります。 軟らしくやっていては永遠に外れません。

3が外れると ようやくダンパーの固定ボルトにアクセスできるんですが
初めて交換の場合は トリムに切れ込みを入れる必要があると思います。

これで ようやくサスペンション交換の準備が整います
・・・・・・組み付けるときのこと考えて この時点でウインドディフレクターを外しておきます。
まずリヤサスをジャッキで支えてからダンパーの下側固定の18mmボルトを外します。
そして ダンパーの上側固定の13mmナットを外してダンパーを外しておきます。
これでダンパーが外れます。
新しいダンパーにバンプラバー、ダストブーツ、アッパーマウントなんかを組み込んでおきます。
今回はビルのB12キットにECStuningの強化マウント&強化プレートを組み合わせます。

購入するときに 5のバンプラバーを受け止めるプレートを忘れがちです
僕は忘れてしまって 取り外したダンパーキットからの使いまわししました。

黒いのが純正品 黄色いのがB8ダンパー 数センチ短くなってます。
純正のスプリングを外すには ジャッキで下側から圧力をかけてスプリングを縮めた状態でタイベルトで固定してからジャッキを下げてから引っ張り出します。
通常のスプリングコンプレッサーはスペース的に使えません。

外した後はスプリングコンプレッサーでバネを縮めてからタイベルトを外します。
新しいスプリングを入れるには スプリングコンプレッサーでスプリングを縮めておいてからタイベルトをかけて スプリングコンプレッサーを解除
その状態のままで上下のスプリングシートをセットした状態で押し込みます。

スプリングを入れたら 新しいダンパーセットを取り付けます。

上側を固定したら ジャッキで下側から圧力をかけてダンパーの固定ボルトを締めて行きます。

サスペンション取付終了!
サスペンション関係が固定されたら
幌のシステムを組み上げていきます。
3を元の位置に入れるのは 瞬発力です!
3を固定したら1を3と連結するんですが これはバッテリーがあることによってやりにくい右側からやります。
はずときの感覚が残っているなら戻すのは問題ないと思います。
4のクリップを入れるのは少々難関です
手前側はトランクから手を伸ばして届くので問題ないですが
このとき 手探りでクリップが装着される場所の感触を手で学習しておきます。
手前側は問題なく入れれます。
奥側は手が届かないので 社内から手を伸ばしてやるんですが ウインドディフレクターを外しておかないとアクセスできません。
目視できないので手の感覚だけが頼りです。
これがとまれば 1に幌の端っこを嵌めていきます。
これで完成なんですが 幌の位置によるリミットスイッチが機能しているか?を確認しておく必要があります

(写真左上にあるのがリミットスイッチ 1の部品の出っ張りがここをスライドします
すなわち トランクの幌位置を下側にしておいて 幌が開くかを確認して終了。
通常 リヤサスなんか 簡単に交換できるものなんですが、5時間位かかりました。