2022年度版BT32改は 足回りをビルシュタインB12キットを装着した。
山坂道をそれなりに走ってみて その挙動にも慣れてきたのでレビューを少しばかり
ビルシュタインのB12キットというのは
ビルシュタインのショートダンパーB8と
アイバッハプロのローダウンスプリングがセットになったものです。
一応車種毎にセッテイングしてるとメーカーは言ってます。
構造上で大きく純正と異なるのはフロント

黒が純正 黄色がB12キット
ダストブーツが着いているのでダンパーの違いがわかりにくいんですが
純正は一般的な正立 B8ダンパーは倒立式になっていてチューブの太さが全然違って剛性に優れます。
スプリングは線径は似たようなもんですが 巻形状が全然違ってます。

リヤのスプリングは線径の太い部分がアイバッハプロの方が太いです。
(左が純正 右がアイバッハ)

(リヤ周りの 一式 バンプラバーがフロントのやつと間違ってますが・・・・)
Z4MにB12キットをインストールすると
フロントが15〜20mm リヤが約10〜15mm車高が落ちます。
走ってみての感触は
街中:フロントが明らかに角が取れてソフトな感触になりますが
リヤも角は取れた感触になるものの明らかに硬さを感じますし
きょときょとと若干落ち着きのない挙動になります。
全体的には 乗り心地が良くなったと感じるはずです。
山坂道:フロントの当たりの柔らかさはそのままなんですが
ブレーキングからターンインに持っていくときの挙動がなめらかになって
ブレーキとステアの連動感を出しやすいと感じます。
おそらく倒立式になってストラット剛性が飛躍的に上がった効果で
ブレーキング時のストラットのしなりを抑制できて副次的効果で
ダンパーの動きが良くなっていると思います。
またアイバッハプロの巻形状の効果で初期が柔らかく少し沈むとレートが
上がりロールを抑えてくれることも効いているかもしれません。
リヤに関しては中途半端なペースだと相変わらずきょときょと系の
動きになるんですけど ペースを上げてしっかりとサスに負荷をかけると
ビシッとした動きに変わります。
フロントもリヤも接地能力が上がった感じが実感として感じれます。
そのおかげなのか? いままで不満だった純正LSDの唐突な動きが
抑制されてアクセル入れたとときの滑り出し挙動がなめらかで
つかみやすくなりました。
また 特筆すべきは コーナー手前によくある速度抑制目的のゼブラ
を乗り越えるときの振動が嘘のように小さくなりました。
全体的には 純正よりもかなりしっとりとした挙動で走りやすいです。
一言で言うと 唐突感あふれるZ4Mの挙動がかなりマシになりました。
インストールする前は もっとソリッドな挙動になることを期待していたんで
初めてテストしたときには「ちょっと違うな〜」と思ってたんですが
ペース上げれるコンディションで走ると しっとりとして実に走りやすく怖くなくアクセル入れられる。
さすが世界のビルシュタイン&アイバッハの鉄板コンビ!!という感じです。
*うちのBT32改はリヤサブフレームをセミリジッド化してたり
ブッシュ類をピロ化・ハード化した仕様なんで
ノーマル状態で投入しても同様に感じられるか?はわかりません
また 素人のヘタレおっさんの妄想インプレであることをお忘れなく!
Posted at 2022/03/16 19:56:25 | |
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