
ここ最近、高齢者の事故、それも操作ミスや認知症と思われる事故が目立つ報道がされている。
これは車の運転に限ったことではなく、人口比率が高齢者に片寄っているための現象である。
出生率が低いがため高齢者比率が多くなった結果でしかない。
人口比率から見るとこれから益々高齢者が増える。
と言っても全体として人口減少となることから、若い人が少なくなるために高齢者の比率が単に上がるだけなのである。
高齢者の運転=悪ではない。
実際、車がないと不便である。
特に田舎にいけば、地下鉄や列車のインフラ整備がないため移動は自動車に頼らざるを得ない。
都会人はいいわね、交通網が発達してるし。
これは人口密集して税収が多いから整備できる。
田舎じゃむりだ、自分のことは自分でしないと誰も助けてくれない。
みんなそれぞれ生活があり、時間に追われ、なかなか人様に手が回らない。
当然のごとく過疎化地区では、送り届けてくれるような手が空いた若者もいない状態である。
自身で何とかしなくてはならない。
交通機関として、タクシーと言う手段があるが、マイカーのように使うわけにもいかず、経済的不安が残る。
今回、群馬で起きた80歳のドライバーが高速道路逆走で正面衝突した事故。
高速だからお互い100キロ走行、相対速度で200キロでの衝撃である。
200キロで走り向かってくる車両を発見した段階で回避することは難しいだろうな。
高速道路は障害物がない前提での走行なので、『何だ?!』と思っている間に衝突であろう。
だか、衝突された対向車に乗っていたお二人は重軽傷である。
不幸中の幸いである。
200キロで正面衝突してこの程度ってすごいことだと思う。
報道を見ると対向車量はローバーミニのようだ。
事故現場の画像を見ると、エアーバックがハンドルとサイドにある。
安全対策をされた車だったからこの程度ですんだのではないかと思う。
やはり最近の車の安全性が証明される結果になった事故だと思う。
何気ない日常、たまたま高速道路を運転していた際に被る交通事故…普段からの安全対策や危機管理をしっかりしていないと命を奪われかねない事案である。
で、この対向車も74歳と72歳と高齢者である。
仮にあと6年経過すれば、今回事故を起こした80歳になるわけだ。
そういう意味では、周りに高齢者ドライバーばかりである認識を持たなければならない。
単に年齢だけでは計れないが、高齢というリスクは大きい。
実際、何歳までなら安全とも言えないし、何歳だから危険とも言えない、個人差があるとても難しい問題である。
少なくともインフラが整備されていない田舎では、一向に減らない超高齢ドライバー。
また自分自身が運転できないと認めたくない心理も十分わかる。
では、自分自身はいつまで運転できるのか??
もし自分で『あれっ??』って不安を覚えた際にはスパッと免許返納が出来るだろうか??
とても予想できないな。
てか、考えたくないな(^_^;)))
ただ費用面から考えるとこんなデータもあるのだ。
マイカーを50年間乗り続けると維持費が4800万円!!
年間968000円。
1ヶ月にすると80650円
650円のタクシーに乗ろうとすると年間1489回も乗れる計算である!!www
1年間毎日乗ったとすれば、1日4回乗れる計算だ!www
単に身近な移動を考えるとタクシー利用がお得だね。
まぁ、単に移動手段でないのがマイカーと言う道具だと思う。
ドライブを楽しんだり、洗車したり、いじったり、その結果壊したり…www
今を生きる高齢者ドライバーは、車が普及するタイミングを生き抜き、夢のマイカーを手に入れた人達だ。
そう簡単にはこの夢のマイカーを手放せないと思うよ。
高齢者比率が多い交通環境の中で車を運転をすると言うことは、自分自身で危機管理をして、被害者にも加害者にもならないように防衛運転に徹しなけれらばならないと言うことだね。
職業ドライバーの高齢化も深刻だ。
今は便利な時代、インターネットで注文すれば数日後に家に届く。
こうした配送を受け持つドライバーの高齢化。
世代交代が出来ない職種、今後更に深刻となる現実。
介護もそうだ、介護を受ける人が年上の人に介護を受けざるを得ない現代。
高齢者が運転をやめれば解決する問題ではないよね。
困った問題だ。
ただ何だかんだ言ったって、命を守るには最新の安全対策をされた今時の車に乗るべき、と考えさせられる事故であったと思う。
明日は我が身…気を付けなければならない。
エキゾチック~ジャパン!
Posted at 2019/12/03 11:08:38 | |
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