大学の研究で必要なCFD(要は流体解析)をOpenFOAMで解いています.有名な商用ソルバだとStar-CCM+とか,Fluentとか.が,こいつら,買うととんでもない額するんですよ.私も今年会社の業務で1本買いましたがすげー額.とても個人で買えるもんじゃない.スプリンターがすごい台数,マーチだってそれなりの台数買えます(^^;
が,そうはいっても家で解析できないと学生上がったりなので,フリーウェアで環境を構築したのが11月末.
Workstation; ASUS T100TAN Z3794 1.6GHz(64Bit) Mem 4.0GB, SDD 32GB+HDD500GB
OS; Windows10+VMWare+Ubuntu Linux 16.04
まぁ,いわゆる安いタブレットPCにUbuntu Linuxを入れただけ.
エロいゲームをするならともかく,科学計算だとUnix系OSのメリットは圧倒的ですからね.
そこにOpenFOAM関連と3D CADをインストールしまして解析を進めてます.
いやいや...コレハスゴイデスネ.古くはMac SE改にSoftWindowsなんてのを入れてちょっとした書類を読むのに使ったりしていましたが,正直,WorkstationやPCとしては遅すぎて実用にはならなかった....
が,今はVMWare+UbuntuもほぼネイティブのWindows並みに使えます.以前の古いNetBSDの時代しか知らなかった自分にとっては,UNIX系OSがこんなにGUIしてるのも驚き.そして何より驚くのがCPUパワーが結構ある.解析なのでめちゃめちゃCPUパワーを喰うはずなんですが普通に動く.仮想化っていってもOSを丸ごと仮想化しているわけでもないみたいで,UbuntuからネイティブのCPUが見えます.結構ネイティブ(?)にCPUを叩くみたいで昔より結構よくなったんですね.それとともにLinux自体もWindowsと違ってそんなに複雑化していないみたいなので仮想環境上でもOSの負荷が非常に低いみたいです.
というわけで,3万円ほどのタブレットというかPCで素敵な解析環境ができる.車趣味も流体解析は結構重要ですし,これはかなり使えますねえ...カナード,ウィング,インマニやエキマニをCFDつかって設計して図面を売ると結構金とれるんじゃなかろうか...面倒だからやらんけど.
というわけで,以下備忘録.これくらいあればとりあえず動きます.
あとは解く問題に応じて,ですが...まぁ,興味あったらメッセージででも聞いてください.あと,これから先の部分はたぶんほぼすべてのCFDソルバで同じです.
Ubuntuのインストールまで;
https://okuzawats.com/ubuntu-on-vmware-20150605
OpenFOAMがとりあえず動くまで;
http://www.geocities.jp/penguinitis2002/study/OpenFOAM/OpenFOAM-info.html
OpenFOAMの使い方;
https://www.morikita.co.jp/books/book/2779
ちなみに,CFDの基礎理論.これが一番まとまっている?;
http://www.naoe.eng.osaka-u.ac.jp/kashi/SummerSchool/2011/Katsui-PPT.pdf
しかし...こんなことが無償でできるとは良い世界ですな(^^).
ちなみに,この環境,唯一の弱点があって,電気を食うこと.ACアダプターを繋いでもフルロードで計算させるとバッテリーの残量がどんどん減るので数日に渡る計算とかはできません.最長で10時間くらい.困ったもんです.
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Posted at
2017/01/04 22:00:42