industryの世界でちょっと前に「ことづくり」なんて言葉が流行りましたよねぇ.
本日,某フォーラムで講演してくれと言われたので行って一時間ほど話をしてきたのですが...めっちゃ驚いたのが講演者の中に本田技術研究所の社長さんが!!!いやまて...そんな中で話をするなんて知ってたら恐れ多くてこっちが辞退するわ!ってな感じですが行った以上は仕方がないので自分の話はしっかりとやってきましたよ.
んで,私の話も終わってほっとして他人の話を聞いていると....お隣に座っていたおじさんがすっと立って裏の方へ.ふーん...忙しいのかな?と思っていたら壇上に出現!なんと本田技術研究所の社長さんの横の席に座ってしまっていました.うちの会社でそんな事したら不敬だ!っていって懲戒免職な気がします.いや,ホンダ社員ならやっぱそうだろうな.顔を知っていたら尚更.他社社員だから許されるけど,自分の会社の社長の横に何も考えずに座るなんて普通の会社なら不敬ですよね....
さてさて...社長さんの講演は実はフォーラムの内容と全く関係なかったのでちょっとあれって感じはあったのですが,社長ですもんねエンジニアではない人に講演を頼む時点でそりゃそうかと.んで,講演されたのはホンダは組織を作って「ことづくり」に力を入れ始めたとのことでした.なるほどねぇ.なんとも本田らしいなぁと.
ホンダって自動車業界のApple.ソフトと組み合わさって製品は用を成すと言っているように感じました.
と考えると,徹底的に車は重工業であると言い切っていて,いつ見てもドライな感じのする日産自動車は日立とかシーメンスだし,車を作ることで皆様に滅私奉公的なモノづくりばかりしているトヨタはGEとかPanasonicなかんじがしますねぇ.
さて...そんなホンダの「ことづくり」ですが正直私は今のところまだその価値を理解できていません.「ことづくり」を考えること自体にはすごく意義は感じますけどね.
例えばモビリティーは
http://www.honda.co.jp/news/2018/c180110.htmlこんなになると言っておられるわけですが,うーむ....私個人的には車は所詮道具であり,ちゃんと気持ちよく走ればよいと思っています.車の白物家電化とかいいますが,白物家電化万歳.車にエモーショナルな何かなんて要らんのですよ.別に道具と意思疎通なんて測りたくない.とすると,道具は道具に徹してくれればよくて,顔がついて表情があるなんてもっての他だったりするんですが....
なんでって,人間ができる体外とのコミュニケーションのうち,表情とか会話が情報量も少なくて最も欠陥の多い不完全な手法.人間同士だって会話すると概ね98%位間違って伝わりますよね.文章だともうちょっとはマシな気がしますが,一番確実なのは手を使って操作すること.人間同士なら殴り合いですか.そんな不完全な「会話」ってものに身を預ける気にはならない.まぁ,結局,今の通りでペダルとハンドルで操作する車が一番マシな気がするんですよねぇ.あくまで個人的な意見ですが.
さーて...まぁ,各社いろんなモビリティーを提案しているのでそのうち何かが現実になるのでしょうが,さて,どうなるんかなぁ?と興味深い所です.この分野,へぇ~としっくりくる未来予測が全くないですからね.
なーんて,思ったりしましたが,ホンダが提案するような車が人格を持つってフレンドリーってのはそれはそれで面白い提案で,さてホントにそんな風になるのか?非常に興味深い話ではありましたね.ま,そこはそれ,流石ホンダの社長さんは話が巧かったですが.
そして最後はホンダの象徴,カブで締めくくりでした.やっぱ全てはカブに始まりカブに終わる.カブオーナーとしてはなかなか感動して涙が出そうでしたよ.
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くるま | 日記
Posted at
2018/02/20 23:30:43