こんばんは!!
というか、おはようございます!
今回は、L.Moyaさんに触発されて、酒系スポンサーを塗り絵してみました。
上の「“33” export」は、若き(=まだ毛があった)ディディエ・オリオールがルノーサンクターボやMGメトロ6R4などをこのカラーリングにしてフランスの山の中でブイブイいわせてたヤツです!
「“33” export」自体はハイネケンフランスの製造するビールのブランド名で、他にもモロッコやベトナムでライセンス生産されているそうです。
ここで、「おっ!」と思った人はビール通、もしくはベトナム通ですね!
そうなんです、ベトナムには「333」というビールがあるんです。
そして、この333こそ、中身は「“33” export」と同じなんだそうです~。
淡色のピルスナーで、味はややマイルド。
暑い夏の日の一杯目に飲むには最高だということです。
あ、夏に似合うビールといえば、個人的なイチオシはイタリアの「Nastro Azzurro」ですね!
確かに、日本の有名ビールなどに比べれば薄めの味でコクもイマイチなんですが、イタリアの乾燥しきった夏の日に飲むにはまさにベスト。
最初に飲んだきっかけは、もちろんヴァレンティーノ・ロッシのパーソナルスポンサーだったからです。
アドリア海に面したレストランで新鮮な魚介類をつつきながら飲む「Nastro Azzurro」は麻薬的ですらありました~。
あの頃は飲酒運転(ほぼ)野放しだったしな~。
その他のビールスポンサーといえば、WRCではスバルのサブスポンサーに「Corona」、F1ではウィリアムズに「Labatt’s」、ジャガーには「Beck’s」がスポンサーについていましたし、オーストラリアGPはいたるところに「Foster’s」のロゴが観られましたね~。
アメリカのNASCARには「Budweiser」「Miller」「Coors」のロゴが似合いますしね。
そうそう、DTMの「halleroder」や「Diebels Alt」もビールですね!
そして、下はラリースポンサーの大本命ともいうべき「Martini」です!
「Martini」社は1850年ごろに北イタリアのトリノで生まれたベルモットメーカーです。
ベルモットというのは、白ワインをベースに香草の風味を加えたフレーバードワインの種類ですね。
この「Martini」社、正式な名称は「Martini & Rossi」社といって、創業者のAlessandro MartiniとLuigi Rossiの名前から取られています。
このAlessandro Martiniはもともとトリノの地元のリキュールメーカー「Distilleria Nazionale di Spirito di Vino(長!)」社を買い取るところから歴史が始まるのですが、この「Distilleria Nazionale」社のオーナーの中に興味深い名前が…
彼の名はカルロ・アニェッリ(Carlo Agnelli)といいます。
後にAlessandro MartiniはこのCarlo Agnelliのワイン畑を購入するのですが、「トリノ」「アニェッリ」といえば蛇や蠍の毒にやられている方々にはもうお分かりですね?
そう、フィアット創業者の名前も奇しくもジョヴァンニ・アニェッリ(Giovanni Agnelli)といいます。
さて、このGiovanniとCarloが係累かは不明ですが、「Martini」と「FIAT」「Lancia」がルーツで繋がっていたと信じているのもロマンチックだと思うのですが、いかがでしょうか?
話を戻しますが、この「Martini」、よくカクテルの「マティーニ」の材料だと思っている方も多いと思います。
でも、真実はその逆。
「Martini」社が自分の会社のリキュールを流行らせるためにカクテルのレシピを募集したのが「マティーニ」カクテルの発祥です。
この辺りは、タイヤを売るためにミシュランガイドを作ったミシュランと似てますね!
そんなマティーニですが、別名「カクテルの王様」と呼ばれるだけあって、レシピも星の数ほどあります。
基本的には使うお酒は「Martini」と「ジン」の2種類だけ。
なのに、分量が違うだけで別物と言い張るのが「マティーニ」の凄いところ。
もともとは「Martini」:「ジン」=2:1ぐらいだったのが徐々にエスカレートして、「Martini」を1滴たらしたカクテルグラスにジンを注ぐというエクストラドライマティーニまで発生。
ここまでくるとただの「ジン」です。
極めつけはイギリスの首相、ウィンストン・チャーチルの好んだマティーニ。
一つには、「Martini」を口に含んだ執事に「ベルモット。」とジンのグラスに囁かせたものを飲むというマティーニ。
大声を出すと甘すぎるらしいです。
もう一つには「Martini」の壜を横目で見ながらジンを飲むというマティーニ。
まっすぐ見ると、これまた甘すぎるらしい。
レベルとしては落語並みですが、さぞかしサマになっていたのだろうな~、と思わせてしまうのがチャーチルのオーラでしょうか。
ちなみに、かの有名なジェームズ・ボンドも「ウォッカで作ったマティーニをシェイクして」飲んでましたね!
こんな面倒くさいレシピなのに、さらにジンの種類が「ボンベイサファイア」から「タンカレー」「ゴードン」「ビフィーター」まで星の数ほどあるのだから大変です~。
更に、オリーブやレモンピール、アンゴスチュラ・ビターズを加えるバージョンもあって。
ま、要するに好きなように作って飲んでください、ってカクテルなんでしょうね。
一番簡単で一番難しい、そんなカクテルが「Martini」から生まれたというのも、モータースポーツファンとしては心地よいエピソードかもしれません。
レプリカの話だかお酒の話だか分からなくなってしまいましたね~。
私も少し酔っ払っているのでご勘弁を!
あ、ちなみに、「Martini」カラーはデザインラインが曲線なので、絶対にどんな車にも似合います!!
クルマのキャラクターラインにいかようにでもあわせることが出来ますからね~。
ランチアデルタからアルファ155、ポルシェ935/956、フォードエスコート/フォーカスまで、どんなデザインのマシンにも破綻なく似合っていましたからね~。
おまけに16Vデビュー戦の’89年サンレモのように、赤ベースでのイケてしまう懐の深さはサスガです。
このあたり、「マティーニ」カクテルの懐の深さと似ていますね!
「Martini」にもビアンコ=白とロッソ=赤がありますし!!
でも、レプリカするのはかなり大変でしょうね~。
レプリカ屋さん泣かせだと思います!
ね、ロスレガさん!!