前回ブログの暴言を温かく受け入れてくださった皆様に心よりお礼申し上げます。
おかげさまで頭の中もスッキリしたので、もう少しだけ書かせてください。
さて。
自給自足でない限り、人間が生きていくためにはどうしてもお金が必要だと言われています。
特に我々の様な「カーキチ」にとっては、クルマが自分で作れない以上、石油が自分の庭から出てこない以上、残念ながらお金が必要になるわけです。
で、モータースポーツも行き着くところはお金の問題になるわけですよね。
お金にフォーカスしてみるとモータースポーツには2つの経済モデルがあるわけです。
①儲かるモデル
②儲からないモデル
単純ですよね。
で、このモデルスパイラルには3つの経済主体が絡んでいるわけです。
A:主催者+エントラント
B:スポンサー
C:観客
①の「儲かるモデル」は、経済的には「正のスパイラル」に沿って動いており、ひらたく言えば「競技が面白くて見栄えが良いから → 観客が増えマスコミが取り上げ → 露出が高くなってスポンサーが付き → 更に競技が面白くて見栄えが良くなる」というわけです。
②はこの逆で「競技が見栄えがしないから → 観客も減り → スポンサーも減り → さらに競技がつまらなくなる」ということになります。
あ、ここでいう競技の「面白さ」は本質的なものではなくて、一般の人々をパッと惹きつけられるかどうかという点のみですので誤解なきよう。
…でも、この「パッと見」にこだわることを恥と考えることが多いのは日本人の悪い癖ですよね~。
「やってみれば面白さが分かる」とか「乗ってみれば楽しいと思える」とか、そういう「噛めば噛むほど味が出る」的な考え方は、ショーウィンドウに派手なサンプルが並んでるファミレス的世界しか知らない「お子ちゃま食文化」の担い手たちには歯が立たないわけですよ。
もちろん、それが食文化的堕落であるというのは自明の理ですが、さりとて「スルメの美味しさ」を伝えてこなかった世代の責任も免れません。
だいたい、ファミレス的な食文化はスルメを噛む力すらも人間の顎から奪ってしまうわけで。
バカマスコミに「小顔」がもてはやされる昨今ですが、考える力と噛む力が矮小化した結果、脳味噌と顎が退化してしまったと結果だいう事実に気がつけよな~、極論だけど。
小顔=バカとは言ってませんが、小顔=バカ多め、とは言ってますよ(笑)
えー、独りで宴もたけなわでございますが閑話休題。
お金は天下の回りものですが、特に金食い虫のモータースポーツが発展するかどうかは、そのモータースポーツ環境でどれだけの資金が回転しているかにかかっていると思うのです。
②のモデルはこの回転する資金の量が減少していく例ですよね。
さらに、モータースポーツの特徴としては、外部流入資金源である「B:スポンサー」がとても大切になります。
日本で商業的に最も成功しているSuperGTを考えてみましょう。
例えば、ウィダー(栄養食品)、EPSON(OA機器)ZENT・Fields・Triple A(パチンコ業界)、吉兆宝山(焼酎)、S-ROAD(海産物輸入)とかとか。
これらのメーカーさんはすべてレース畑以外。
つまりレース業界以外のお金がこんなに流れ込んでくるわけです。
おまけに、我らが初音ミク(!)以外にも、二番煎じとしてのエヴァとかハルヒとかイカ娘とか、新しいビジネスモデルまで表れてくるほどにプロモーション力があるわけですよね。
じゃ、ラリー・ダートラ業界はというと、同例はメロンブックスとケンミレニアム以外思いつきません。
要するに、仲間内のお金がグルグルまわってるうちに蒸発分が減っていき水不足になりつつある、ってのがダートラ・ラリー業界の現状なんだと思います。
新しい水が入らなきゃ水も腐っちゃうしねぇ。
で、この状況を打開しようとした時に、また選択肢があります。
一つには新しい水を入れるという方法。
正攻法ですね!
これは観客を新たに呼び込むとか、新しいスポンサーを獲得するとか、そんな方法です。
でも、そもそもダートラには集客の点で不利がたくさんありすぎるのも事実。
「日に焼ける」「髪の毛がギシギシになる」「ヒールで歩きにくい」「トイレが汚い」なんて、女性に敬遠される4要素が備わっているわけです(爆)
で、女性が来なけりゃ不純な動機も生まれないわけで、この不純な動機というのは実際には人を動かすにはすごくパワフルだったりするのが世の常ですから、女の子が来にくい≒観客が集まりにくいと。
じゃ、こっちは諦めてもう一つの作戦を考えましょう。
ええ、男は引き際も肝心なのです。
というか、こちらの議論は時間のあるときにテキーラ片手に繰り広げましょう(笑)
で、もう一つの方法論は、少ない水でも育つ作物を植えるということ。
要するに少ないお金で楽しめるようにすれば良いんじゃないの?ってことです。
何度も書いていますが、「ダート走行会」=ラリータイヤ・アンダーガード・ロールケージ・長靴必須ってのがもう負担が大きすぎると思いません??
もちろん本格的に競技でも始めるのであれば別ですが、ミニバンでもサーキットを走れるご時世に、誰がラリータイヤ履いて初めての走行会に行くかっちゅーの!
長靴だって買うかどうか微妙なのに、アンダーガードなんてどこに売ってるんだよ?って感じです。
試しに、ダートラ経験者の中の「自動車部」出身比率と、走行会通ってる人の中での「自動車部」出身比率を比べてみたら面白いと思いますよ?
最初から自分の車を持ち込んでダートラ始めた初心者の人がどれだけいるかってことなのですけど。
また、それほどに敷居が高いということをどれだけの「内野」の人たちが理解してるかどうかですよね。
始めるためのイニシャルコストがかかりすぎるってのも、モータースポーツの息の根を止める要素になりえると思うのですが。
ということで、あまりに長くなったので次回に続け~!!
この記事は、
もはやごまかしきれないものについて書いています。