スポーツカーに乗る人で 山坂道やサーキットを走る人のタイヤチョイスは
国産ハイグリップが大多数を占める。
実際 僕が毎週朝に散歩する山坂道で出会う人々のタイヤは”BS RE71RS”が最大勢力であり わけのわからんアジアンを使う僕は奇異な目で見られている。
僕のZ4M-EVOは19インチを履いており 扁平率は前35% 後30%となり
もし 国産ハイグリップをチョイスすると 全輪交換で20諭吉オーバーとなる。
しかも 使いかたが使いかたなんで 4000km持てば御の字
ケチな僕には許せない額である。
もちろん スポーツカーにとってタイヤは最重要パーツであり タイヤにより速さが決定すると言っても過言ではないことは百も承知している。
・・・・・が 同時にアジアンでも 一人で走るには十分に使えることも経験で分かっている(ハズレの銘柄も多いけど・・・・)
で Z4Mでたどり着いたタイヤ銘柄が”ATRスポーツ2”であった。
ベースの”ATRスポーツ”を履き始めたのが2014年からで
2018年から今までは ”ATRスポーツ2”の下記サイズを愛用してきた。

前:245/35R19.Z 93W XL 後:275/30R19.Z 96W XL
温まるまで喰わないとか、WETに恐ろしく弱いとか 多少のネガはあるけど
わきまえていればこのアジアンタイヤで十分に楽しめていた。
・・・・・別れは突然訪れる 理由はわからないが輸入元のオートウエイさんがATRスポーツの扱いを急激に縮小 僕の愛用サイズはラインナップから外れた。
ネットでいろいろ調べて 候補に挙げたのは 3銘柄
①DAVANTI PROTOURA SPORT イギリスのメーカーで生産は中国

②accelera 651 SPORT インドネシア

③SAILUN ATREZZO ZSR 中国
タイヤパターンと生産国的には②が良いと思ったけど 剛性が致命的に無いという評判で断念
①と③のパターンは似たような感じだけど ③が圧倒的に安くドリフトユーザーの評判も良いので ③SAILUN ATREZZO ZSRに決定
サイズはフロントフェンダーに少し干渉してたのでサイズダウンして
前:235/35R19 後:275/30R19にした。
前置きが長くなりました。
山坂道で冷間空気圧を2.2~2.0まで 0.1刻みで3回変えてテストしたレビューです。
冷間空気圧が2.2だと縦のグリップが良いけどそれに比して横のグリップが弱い。
2.0まで下げると横のグリップが出てきたと同時に縦のグリップが落ちてバランスも良くなりました。
いずれの空気圧でもトラクションはすごく良いです。
グリップはATRスポーツ2よりは劣るけどATRスポーツには迫る感じです。
さらに特筆すべき特性として
横が粘る感じは今まで使ったタイヤにはない感じで
言葉にするのは難しいのですが絶対グリップが高いわけではなく滑る直前にタメがあり滑り始めるときはグニャグニャしたあとグニョーっと滑っていきます。
唐突感が少ないので積極的にアクセル使って曲げていけます。
ネガな特徴としては やはり剛性感が低い。
その特性と相まって 冷間2.0の空気圧ではステアの切り始めがダルに感じます。
そこさえ我慢すれば そこそこのペースで駆けぬけることが可能です。
トレッドウエアのデータはATRスポーツが400なのに対し SAILUN ATREZZO ZSRは340なんで 溶けやすいのか?と思ったんですが・・・
表面温度が70℃になっても ごく軽い柚子肌状にしかならない。
でも その表面の雰囲気よりは明らかにグリップしている。
挙動の感じも含めて なんとも不思議な感じのタイヤです。
ともあれ 4輪で2諭吉切る価格なんで コスパは最強です。
また 静粛性もそんなに悪くないし 乗り心地は剛性が無い分良いです。
WETは試してないのでわからない。 また高速での真円性もわかりません。
まあ へっぽこ親父が 一人で山坂道楽しむには十分な性能であることはわかりました。
・・・・・でも ATRスポーツ2 復活してほしいなあ(^^;;;
追記:常に滑らせて走るタイヤなので減りは早いです。
OUTIN指定で裏組みもできないので3100Kmしか持ちませんでした。