INTEROSについては
こちらを参照.
前の投稿ではINTEROSそのものが諸悪の根源みたいに書きましたが,電車中でスマホで書いたので....実際にはINTEROSは"INtegrated Train communication networks for Evolvable Railway Operation System"で,車でいうところのCANみたいなもんです.
で,その上で実装されている荷重によってブレーキ力を制御するシステムに難があったんだそうで.なので,INTEROS自体を使用中止すると,E235系電車そのものが走らなくなるわけで,ちょっと表現がいい加減でした.ここで補筆しておきます.
ちなみに,私は親父が鉄道貨物の機関士/運転手でして,よー話を聞かされたもんです.昔の機関車牽引列車ってブレーキをかけると弱めることができない,弱めるには一度全リリース要.全車両に全部にブレーキが効くのにすごく時間がかかる.その上で積載量の不明なコンテナを積むわけでして....
何が起こるかというと,下り坂の手前でブレーキをかけ間違えると坂の下まで一気に下ってしまったり,逆に坂の途中で止まってしまったり,ちょっと間違えれば駅をオーバーランしてしまったり,ブレーキはとんでもなく難しかったのだそうです.ブレーキが綺麗にかけられるのは上手い機関士の証拠だったそうで.よく,親父は今日も数cmもずれずに停止できたと自慢していました.
で,ですよ.今回のトラブル.そんなそれなりに難しい鉄道のブレーキを一部自動化しようとしてトラブルが起きた事例なわけですね.自動化,難しいわけですが,それでも車も色々と自動化されてますよね.自動進角,自動制御燃料噴射,自動変速機,自動バルブタイミング調整,果ては自動ブレーキや自動ハンドルまで検討されているわけでして.
(注,鉄道のブレーキの自動化は限定的ではありますが実用化されています.JR東がなんで失敗したのかは私はいまいちよくわかりません)
乗り物なんてのは動いて快適に人や物を運べれば良いわけで,運転するのは本質ではないというのは私の思うところです.作業する意味での運転手なんて居なきゃ居ないで良いわけでして.まぁ,今後もどんどん自動化されるんでしょうが...いまだにコンピュータが全然太刀打ちできない人間って大したもんだよなぁと思った次第です.
競技の世界に目を移すと将棋でコンピュータが人間に勝ちましたけど,ジムカーナでコンピュータ自動運転が人間に勝つ時代は来るんかな?サーキットならある程度パターン化できそうですがジムカーナはパターン化がむつかしいですよね.コンピュータによる自動運転ならではの特殊な動きができて活かせればなんか勝機もある気がしますが.
車の世界も自動運転がもてはやされてますが,レースとかで走ってみたら面白いのになぁと思います.
更に与太話ですが,パトレイバーでレイバーのオペレーションシステムであるHOSにウィルスを仕込んで犯罪をするってのがありましたねえ.ROSでも,車のオペレーションシステムでも良いので,なんかウィルスを仕込んで犯罪をするって事件が起きたりしたら面白いんですが起きないですかねぇ.
そうしたら古い車は普通に走っているのに新しい車は怖い...なんて事になって古い車がもてはやされる....んなことは無いかwww
Posted at 2016/01/14 20:35:22 | |
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