2024年03月27日
三菱/LM F-2A/Bの後継機としてイギリスとイタリアの三国で共同開発中の航空自衛隊ではF-3ですが、その詳細な想像図がアップされていましたね。
主翼は従来の三菱案が周到され、一部はイギリス・テンペスト計画に似ていますが、問題はスタビウィングとバーティカルウィングが合成した、YF-23Aに似た斜めバーティカルウィングが作戦行動中はホライゾンにコンフィギュレーションに変更する点ですね。これは米空軍「NGAD」計画も実質的にバーティカルウィングは無いので、ある意味、第6世代戦闘機としては正解かと思います。
エンジンノズルは通常のコンバージョンタイプですが、スラストベクタリングノズルになる可能性はあります。
ただ、動画では兵装類は主翼下コンフィギュレーションであるビーストモードですがウェポンベイは必ずあると思われ、後はそのキャパが気になりますが、システムがオープンアーキテクチャであれば、兵装類の幅が広がり汎用性と柔軟性が生まれ、第三国への輸出にも支障はないと思います。ただ、動画ではエンジンノズルは大きかった印象ですが防衛省ではIHI社と防衛装備庁との共同でハイパースリムタイプエンジンとなるはずですから、出力はF-22のPW製F119エンジン以上、エンジンサイズはGE製F404とほぼ同等か、それ以下になります。つまり、エンジンサイズがF404に例えれば出力が72KNが一気にF119エンジン以上の160KN以上になると思います。
これはエンジンサイズが小さいと理想的な胴体寸法で小さいサイズで大きな出力のエンジンであればウェポンベイのキャパが大きくなるという訳です。また、ジェネレーター発電能力、冷却能力は必然的に今のF-35以上になるので、F-35に搭載しているPW製F-135エンジンパワー低下とジェネレーター発電能力不足問題でカタログスペック通りの出力は得られない問題が尾を引いている現実があります。これはロッキードマーティン社の見積もりの甘さが露呈した事になりますね。また、エンジン内部マテリアルでも日本にはアドバンテージがあるので、一応、イギリスRR社との共同開発となりますが、主体はIHI社がリーディングするので実質的に日本製と考えて良いでしょう。マテリアルはチラノ繊維(炭化ケイ素)カーボンファイバーを使うので、高圧タービン入口温度は1,8000℃は余裕かと思います。ただ、このチラノ繊維(UBE社の登録商標)はUBE社(旧宇部興産社)と日本カーボン社と海外の一社しか製造出来ないのですが、既に日本製チラノ繊維はCFMインターナショナル製LEAP-1Aエンジンに採用されているので、実用的、運用的、戦略面を考えればUBE社か日本カーボン社になると思います。
後はイギリス・テンペスト計画のようにドローンと一緒に飛行する(チーミングと言います)任務とドローンをどうするかでしょう。費用対効果から言わせて貰えば、イギリスとイタリアと同じドローンになるのではないかと考えます。
Posted at 2024/03/27 23:03:16 | |
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