
ノーマライゼーションの下、障がい者の方々も健常者と同様なサービスを受ける権利が叫ばれてる。
バリアフリー化も同様に社会全体がそう言った世界になるべきと思う。
そう言った意味では、一昔とは違ってきた。
車椅子を利用しながらお出かけする人も増えたと思う。
世の中には、体が不自由な方や寝たきりとなってしまった方など、様々な境遇で暮らしている方も多い。
そんな中、車両としても色々な種類の車が規制緩和と同時に出てきている。
シエンタでは、車椅子仕様として3種類がある。
8ハンバーの車椅子専用車としての車など、目的によるシートアレンジにより3つの種類に分かれて販売されている。
車椅子に乗ったまま車に同乗、家族揃って移動することが可能な車両である
シートアレンジによって、8ナンバーの車椅子専用車、4人乗りの車椅子兼用車、5人乗りの車椅子兼用車である。
画期的なラインナップである。
では、それぞれの違いは??
ここて注意しなきゃならないことがある。
車椅子自体の規格である。
一般的に使われている車椅子、通常はJIS規格に基づいて幅の最大値は70センチ以下となっている。
要は、国内で規格により流通している一般的な車椅子の幅は70センチ以下と言う事だ。
実際、車椅子は多種多様であり、規格外ど特注みたいな車椅子もある。
特に機動力が高い電動車椅子に関しては値段も高く、形も大きく、重量もある。
そのJIS規格の中にあっても大きさが指定されている自走式が63センチ、介助式が61センチとなっているのだ。
もちろん使う人の体型によっては特注車椅子などがあるが、車椅子のまま乗れる車種ではそれなりの許容範囲をカバーすることも必要である一方で、ある程度大きさは絞られる。
要は、車両に入る車椅子を選ぶか、車椅子の幅に合う車両を選ぶかの選択となるのだ。
やはり一般的な規格に大して適応させるためにこのJIS規格大型車椅子の幅に合わせた車となっている。シエンタの設定に関しては車椅子全幅は63センチ以下となっているのだ。
つまり幅63センチ以上の車椅子は載せられないということである。
シエンタに関してはこの3種類すべて最大で63センチ設定であり、自由度の幅はない。
まぁ、車両開発での規格としては真っ当な判断であり、常識的に考えるてもそれがベターであるとも思う。
あえて特注のような大きい車椅子対応ができる車両を開発するとなれば、車格も大きくなりコストも上り。コンセプトに合ったある程度のサイズ妥協が必要となるだろう。
だが、ここで注意しなければならないことは、車椅子のこのJIS規格、一般的に流通している車椅子のサイズがこの想定内とは一線を越えていると言うことだと思う。
車椅子の寸法を甘く見て知らずに買うと、使い物にならなくなり無駄な買い物になりかねないと言う事だ。
特に不特定多数の方に対して利用される車椅子であれば、様々な体型の方に対応すべく67センチ程度の自走式車椅子が多く流通しているものと認識している。
ここら辺は車椅子利用の方や介護現場にいる人でなければなかなか想像できず、予想もできないものと思う。
左側が介助式、右側が自走式である。
介助式より自走式はグリップのリングがありその分幅が広い。
ここの端から端までが67センチ程度となるのである。
目的に応じて介助式か自走式を選ぶのだが、自ら動くことが出来る自走式の車椅子を選ばれる方の方が多いだろう。
介助式の多くは誰かが介助してくれる前提の車椅子であり、介護施設などで介助が付く限定的な使われ方をする場合が多いはず。
良く公共の施設などに行くと施設利用の移動に車椅子が用意されているが、その場合は自走式でかつ大抵の人が利用可能となる大きめのサイズである63センチ以上のものが多いと思う。
経験上67センチ程度の幅の車椅子が多いと思う。
車椅子の上に乗る人は、特に男性はこのぐらい大きさがないと窮屈だろう。
つまりこのシエンタではそう言った車椅子は載せられないということなのだ。
その点について、これらパンフレットには数字的に注意書きとして書かれているものの、もっと注意喚起しなければならず、とてもカタログとしては不親切な説明であると思う。
試しにカタログの写真を見てみると‥
自走式ではなく、さり気なく介助式になっているのだ。
つまり介助式の利用が推奨されることを伝えているのであろう‥言葉での記載はないがね。
よって乗せられる幅を自ら確認して判断するしかないのである。
兼用車椅子車だから大抵の車椅子を載せられるわけではないのだ。
シエンタのタイプ1、つまり5ナンバー登録で型式がステーションワゴン5人乗りとなるスロープを有している車椅子のまま乗車可能となる車は幅63センチ以下の幅の車椅子となっているが、67センチ幅の自走式を載せようとすると当然まともに載せられない。
自分の一部となっている大切な車椅子が車両に当たり傷ついてしまうからだ。
この車のサイズに合わせた車椅子を選ぶ必要があるという訳。
一般的に車椅子に座ったまま乗車が可能となる車両と言われるが、サイズの確認をしないと載せられないことがあるという訳である。
車両の作りもしっかりしてて、車椅子が乗るスペースのモノコックはがっちり出来ており、サイズギリギリで厚い鉄板の構造となっている。
何とかクリアランスを多く取り、大きめな車椅子も積めないかを検討。
左側サイドにはバッテリーが収納。
右側サイドにはシートベルトのホルダーがしっかりと取り付けられている。
世の中の多くの車椅子は、おそらくJIS規格にある63センチから規格最大値の70センチ幅の車椅子が主流だと思う。
で、何とか許容範囲を増やすために苦肉の策として、内装を切ることで許容範囲を増やした。
これで67センチ幅の車椅子がギリギリ乗せることができるようになった。
右の内張りは大胆にカット。
左はバッテリーが内蔵されるため控えめに一部をカット。
こうすることで幅67センチの車椅子も何とか乗せることが可能だ。
車種区分を考慮せずに大型車の車椅子仕様車となればもっと幅が広いの車椅子を乗せることは可能と思う。
ただし使われる環境はそれぞれ違っており、車種選択によって排気量や車の大きさ、小回り性能、税金など、車種によって様々である。
ライフスタイルに合った車両選びが一番であると言えるね。
単に車椅子用の車種だからといってすべての車椅子がそのまま載せられるわけではない。
車椅子兼用車種選択には、この部分を意識しなければならない。
車種選びを失敗しないためにもカタログ数値の確認はは重要と思う。
ただこのカタログもそれっぽく匂わせたカットとなっているが、車椅子のサイズ感を知らない人から見れば、マイ車椅子が幅広すぎて乗せられないと言うことがカタログだけでは気が付かないこともあろう。
お母さんが車椅子生活でどこかに連れて行ってあげたい、桜の花見を家族ぐるみで見せてあげたい‥なんて事でこの車を取得しても、ご利用の車椅子が大きければお出かけ用小さい車椅子を別途購入しなければならない
そう言った需要はこれからどんどん増えてくると思われる。
ご利用目的に合ったの車両選択が必要だね。
最新のシエンタは、ハイブリットで性能も良い。
だがもう少し許容が増えるであろう車椅子の幅設定をJIS規格最大値である70センチ以下にしてもらえればこれら問題の大部分は解消されると思っています。
モノコックをちょっと広げるだけと思うが、そうなればトレッド拡張の為の構造変更が必須となるため、そう簡単にはいかないのだろう。
いつ車椅子生活になるかわからない現在の超高齢化社会‥車椅子生活となる場合車種選定にはここら辺事情を注意する必要があります。
いつご家族の方が車椅子生活になるかわからない超高齢化社会、いつそうなってもいいように車種選びは慎重になった方が良いと思う。
間違った車種選びとならないためにもね。
一回り大きい車椅子を乗せるのであれば、ノアなどの一回り大きい車椅子兼用車が良いと思います。
エキゾチック〜ジャパン!