
最近パテ研ぎが続いています。
さて、市販されているエアロパーツは型にゲルコート、ガラスマット、樹脂を貼り付けて硬化して仕上げたのが製品だというのは知っている方は多いと思いますが、その型を作るマスター型というものがあります。
マスター型は製品と同じ物を作ればいいと思われがちですが、抜き勾配を考えた造形をして形状的に割り面が必要な場合はどこに割り面を立てて綺麗に仕上げる事が出来るかなどを考えます。
また割り面がずれると製品に反映されるので製品パテ処理など余計な手間がかかります。
それが当たり前のエアロ製品が横行していて安ければいいとマスター型の制作の費用をケチられてなかなか受注出来ないのが現状です。
例えば画像のボンネットの淵ですが純正の鉄板の厚みでFRPを作ろうとするとペラペラで、ある程度の積層厚さが必要です。
という事はその分造形で厚増ししなくてはいけませんね。
厚増しをしないとその分(数ミリですが)上にずれます・・・当然ちり合わせでぴったりあいません。
表に見えない裏側もきっちり作ってこそ長期間使えるいい製品が出来ます。
マスター型から製品が出来て取り付けまで一貫して作業をすると最初のマスター型次第ですべてが決まる事が分かります。
制作が国産で材料も国産で寸法精度もこだわった物はどうしても製品単価が高くなります。
裏方のボヤキでした。
Posted at 2009/11/30 00:52:04 | |
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