2017年10月09日
次世代運航システム
JAXAが推奨する次世代運航システムをDREAMS(Distributed and Revolutionarily Efficient Air-traffic Management System)と言います。
概要は上記の映像にもあったコンテンツが挙げられますが、航空機が空港または飛行場への離着陸には戦闘機のようなコンバットブレークのようなトラフィックパターンとは異なり、ベースレグからファイナルアプローチへの移行を短くする事で、騒音軽減、運行効率の向上、環境問題減少が期待出来るかと思います。
特にフィールドがIMC(計器飛行状態)下での着陸はILSによる着陸誘導装置がありますが、かなり離れた距離からのアプローチになるため、そのムダな時間と距離を短くする事で、より効率が良い状況下に持って行けるという訳です。
また、ILSは一方方向しか対応出来ず、滑走路二方向からはILSが二基必要となるわけでシステム自体のコスト増に繋がり、強いては着陸料の上昇にも成り得ます。日本国内の空港で二方向対応のILSは数えるほどしか無く、殆どが一方向だと思います。
ILSにもカテゴリーがあり、一番精度が高いと言われるカテゴリーⅢbは成田空港他、数えるくらいしかありません。
今のところは成田国際空港 (R/W16R) ・釧路空港(R/W17側)・青森空港 ・(R/W24側)・熊本空港 (R/W07) ・中部国際空港(R/W36側)・広島空港(R/W10)・新千歳空港 (R/W19R)・東京国際空港 (R/W34R)です。
四季がハッキリして突発的な気象変化が起きやすい日本の風土を考えれば、いかにILSと言えども着陸不能と成り得ます。それでは運行効率の向上は期待出来ません。それにウィンドウシア現象にも全国を網羅しているわけではなく、やはり次世代運航システムが必要という訳です。
ブログ一覧 |
航空機 | 趣味
Posted at
2017/10/09 21:07:00
今、あなたにおすすめ