
おととし秋の発表以来、一貫して「TSI 1st」と同プラスの特仕扱いで販売されてきたT-クロスの日本仕様に、満を持したレギュラーグレードが登場しました。
'21モデルではありますが、内容的にはこの発表の直前に新CI導入や新世代インフォテイメントシステムの提供開始に伴う仕様変更(同時期にT-ROC、現行ポロでも実施)が為されたので、それより装備を若干見直したVer.2と呼べるに近そうかなと思います。
レギュラーグレードは「TSIアクティブ」と「TSIスタイル」の2種展開ですが、これは先月上旬に日本仕様の詳細が一部解禁され、すでに先行受注を開始しているほか、年央に発売・納車開始予定の
新型ゴルフ(Ⅷ)で一足早く明らかになっていたグレード名ですね。レギュラーグレードがなかなか導入できなかったのは各国市場でのあまりの人気とコロナ感染拡大の影響により部品供給と生産体制が乱れたことに加え、「アクティブ」グレードの本国名である「ライフ」は業界を問わない他社でも商標登録されているので、その関係もあり発表に時間を要してしまったのではないかと想像できるかもしれません。
公式サイトからも見られるカタログを確認したところ、「スタイル」はアルミホイールから前後シートまで日本仕様初の装備品が多く、「アクティブ」はレギュラー化直前までの『1st』、内外装でボディカラーにプラスしてお好みのアクセントカラー3色(オレンジ・グリーン・ブラック)を選ぶことができる「スタイル」のデザインパッケージ装着車は『1st プラス』に概ね準じた装備内容になっていました。それゆえ「スタイル」以外の2種は、とくに街中で見かけたときに細かな点を注視しなければ、上述した装備変更前の仕様と勘違いされそうな雰囲気もしなくは無いですよね…(苦笑)
それにしてもT-クロス、
JAIA(日本自動車輸入組合)統計の2020年新車年間販売ランキングでは第4位の8930台と、輸入車全体のSUVとしては首位であり、VW車に限って言えば
(主力たる新型ハッチバックの国内導入が、諸事情で先送りされたにも関わらず)1万台越えのゴルフに次いで売れたことを知り大変驚きました。安全面でEPB非採用ゆえにオートホールド機能が付いていないなど欠点はあるものの、3ナンバー登録ながらサイズ感は絶妙だし、若年ユーザーに向けたようなポップなカラーが豊富にあるし、ドイツ車同士ではライバル不在(ちなみに兄貴分のT-ROCは主にボディサイズとキャラクターでQ2、GLA、X2が競合相手)と呼べる点も、売れた要因として非常に納得がいきますね。
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ドイツ車(VW) | クルマ
Posted at
2021/03/07 23:45:10