
蔵出しネタはドイツ車関連を中心に綴っている最中ですが、ちょっとブレイク。
…というわけで、ドイツ勢以外の輸入車で気になっていた最新モデルから、昨年10月に国内導入が開始されたジープの7人乗りSUV「コマンダー」です。
「コマンダー」といえば、日本でも人気を集めた2代目チェロキーに類似の
ヴォク…じゃなくてボクシーな外観を纏った
先代も導入されてはいたものの、新車当時は今と違い3rdシートを備えたSUVが珍しかったせいか、グローバルでの販売実績はそこまで芳しくなかったようで、事実日本市場においては2009年を最後に導入が打ち切られました。
そんな先代の黒歴史も起因しているのかは分かりませんが、2代目となる新型は欧米市場ですとラインナップに無く、一昨年よりインドやブラジルなど一部市場に向け先行投入したモデルそのもので、日本向けはベース車たる現行コンパス同様にインド工場製を販売しているようです。
4770×1860×1730(全長×全幅×全高)mmの3サイズに2780mmというホイールベースゆえ、当ブログ的にコマンダーと相対するドイツ車のSUVは何なのかな?と考えていたら、同じCセグ派生のシャーシで7人乗り、そして2.0直4ディーゼルに4WDのメカニズムからメルセデスGLB200d 4マチックが真っ先に思い浮かびました。ただGLB200dはオプションのパノラミックスライディングルーフを付けない場合の3サイズが4640×1835×1700(全長×全幅×全高)mmであり、ホイールベースは2830mmなので、3サイズはコマンダーのほうが一回り大きいものの、ホイールベースはGLBのほうが50mm幅広になっていますね。
ちなみにレネゲードや上述のコンパスと共通のプラットフォームも、ジープブランドとして日本仕様初搭載になったディーゼルエンジンも、基本は2000年代当時のフィアットが米・GMと手を組み開発したものがベースとのこと。そう聞くと設計の古さを感じさせがちな印象に思えるでしょうが、裏を返せば
(分かりやすい表現で)ヴィンテージワインみたく熟成に熟成を重ねてきたメカニズムが宛がわれている訳ですし、そのぶんのコスト抑制や生産国・販売国の法規対応も考えて設計された結果ですから、これ以上文句なんぞ言えぬほど致し方ない点ではありますよね。
さてここからはブログタイトルについての全容です。実はここ2年ほど、私のなかでモデル名に“グランド”が付かない方の「チェロキー」の名を耳にしなくなっていました。
ドイツ勢以外の輸入車も大好きな身として恥ずかしながら、一部サイトに上がっている新型コマンダーの国内試乗記に目を通すまで知らなかったのですが、アメリカ本国等では販売継続中の現行チェロキーは一昨年をもって日本導入が打ち切られていたらしく、それゆえ道理で国内仕様に関する情報が聞かれなくなった訳だと思ったのと同時に、新型コマンダーの導入理由は上述したサイズ感でチェロキーの抜けた穴を埋めるためだったのも試乗記を見て納得できました。
Posted at 2023/01/03 07:20:41 |
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