(すでに来年には市販化すると明言している)復活版8シリーズのコンセプトが、先日イタリアで行われたクラシックカーのイベントにて初公開されました。
デザインは市販版が先代・E31や現行6シリーズの流れを汲むモデルとして開発されているだけあり、ロングノーズ&ショートデッキスタイルのエクステリア、それに豪華さ際立つインテリアを取り入れたのが特徴といえますね。ちなみにATのセレクターノブには、なんとスワロフスキー製のガラス素材(!)が奢られたらしいです。
あの
サイドだけのイメージスケッチを見て、コンセプトのエクステリアがどんな出来になっているのか興味津津だったんですが、トップ画像のカメラアングルで見ると「(雰囲気の近い)アストンマーティンやマセラティのクーペをBMW流にデザインしたらこうなった…」感もあるように思えましたね。それでも私から見た全体的な印象としては、先代に引けを取らない独創性のあるスタイリングになっていて、それが市販版でどう変わるのか気になってきました。
あと、復活版といえばこの仕様も公開されました。そ・れ・が…
同車ベースのMモデルである、
“M8”の市販プロトタイプです。
こちらのプロトタイプは、ドイツ・ニュルブルクリンクで24時間レース開催に合わせて行われていたファン向けイベントで初公開されたようです。
ちなみに“M8”の名は先代ベースにも存在し、そちらは残念ながら諸般の事情で市販化がお蔵入りとなったんですが、搭載される予定だった6リッターV12のS70系エンジンに関しては、後にマクラーレンF1やF1 GTR(後者はレース仕様)、さらには1999年のル・マン24時間レースで総合優勝を飾ったV12 LMR
(ウィリアムズF1チームとの共同開発)にも積まれ、日の目を見る格好となりました。
閑話休題…エクステリアはベース車のコンセプトと違い、開発中であるためにカモフラージュで覆われているのが引っかかりますが、デザインはその見た目から想像するに、他のMモデルと同様のベース車を越えた迫力すら感じる仕上がりになっていることは間違いないでしょう。
残念ながらメカニズムに関しては明言されなかったようですが、実際にイベントを訪れた方が撮った
こちらの動画を視聴した限りでは、多分レース車両さながらで野太さもあるエンジン音から、次期M5にも積まれる4.4リッターV8ツインターボかな?という気がしてならないんですよね…。
また以前よりニュースとなっていた、来シーズンからのFIA WEC世界耐久選手権や米・IMSA主催によるウェザーテック・スポーツカー選手権の各GTクラスに参戦するマシンは、どうやらこれの市販版をベースに作られるそうで、記念すべきデビューレースは同年1月に行われる後者選手権の開幕戦・デイトナ24時間レースが濃厚となっているみたいです。市販版同様、こちらも正式発表が楽しみになってきましたね。
Posted at 2017/05/29 22:40:23 |
ドイツ車(BMW/BMWアルピナ)&BMWミニ | クルマ