先にデビューしたパサートヴァリアント同様、発表前は(量産化に向けたテスト風景公開とともに)情報が一部解禁に留まっていた新型の3代目ティグアンがワールドプレミアされました。
今回まで深く明かされなかった点で最も気になっていたのはボディサイズなのですが、全長は先代(MC後・日本仕様値)の4515~4520mmに対し約20mmほど伸ばされた一方、全幅は約1840mmで先代とほぼ変わらず、ホイールベースは先代の2675mmから微増の2680mmとなり、国内でも十分扱えるサイズ感なのはとりあえず保たれた印象です。
ちなみに正式発表前の一部詳細解禁時、大型ディスプレイや歴代初のコラムシフト採用が目を引いたインパネの画像ではセンターコンソールにダイヤルらしきものも写り込んでいました。最初はこれまで同様4モーション(4WD)車に限り採用されたオンロードからオフロードないしスノーモードへの切り替えが可能なアクティブコントロールのダイヤルかな?と思っていたらそうではなく、走行モード切り替え以外にメディアの音量調整やアンビエントライトのカラーチェンジもこのダイヤル一つで行えるという仕組みを取り入れたのだそうです。さすがにセンターディスプレイのタッチ操作だけでは、スマホ同様の感覚で慣れを必要とし使いにくいというユーザーの声も反映させたかたちでしょうね。
純ガソリン/ディーゼルなど幅広くラインナップさせたパワートレーンでは、急速充電対応のほかEV走行モードで航続可能距離100km
(本国WLTP値)を達成した1.5TSI搭載の新型PHEVをメインに焦点が当てられました。その一方、海外サイト発の噂によると先代MC後で初登場し日本導入時にも話題となった“R”を引き続きラインナップさせることも計画しているようです。恐らく次期Rのエンジン&ミッションは先代でコストパフォーマンスの優秀さを評す声が高かったことから、引き続き2.0TSI+湿式7速DSGを組み合わせる可能性が大きいとみています。加えて新型はベース段階で足回りの改良プラス現行ゴルフGTI譲りの最新デフロックを標準装備するなどハンドリング性向上に一役買った部分が大きく、それらに現行ゴルフや先代ティグアンから進化したRパフォーマンストルクベクタリングの組み合わせも期待できるなら、先代の良さを受け継ぎつつ俊敏な走りがますます際立った一台になっているのではないでしょうか。
最後に日本仕様に積まれるパワートレーンを予想。2.0TDI
(ディーゼル)はT-ROCとの兼ね合いと先代MC後に諸事情で用意されなかった事例、PHEVはおもに需要面から各々導入する可能性がありそうで低いと仮定したうえで、次期Rのほかゴルフや新型パサートと同じ1.5eTSI(マイルドHV)含むガソリンエンジン車だけの構成になるのでは?と考えるに至りました。とは言いつつまだ分からない部分も多いので、早ければ来年度内にVGJから正確な関連アナウンスが入ってくれることを願いたいですが…。
Posted at 2023/10/12 18:45:04 |
ドイツ車(VW) | クルマ