先日のブログで(過酷な走行テストの模様を収めた)ティザー動画を取り上げた新型カイエンが、ついに本国発表されました。
そういえば今年は、発表当初こそ賛否両論あったり、「ポルシェの衝撃作」と言われながらも、その後のブランド躍進のきっかけを作った初代のデビューから15周年を迎えたため、同車にとってのメモリアルイヤーに華々しく登場する形となりましたね。
閑話休題、新型は全長:4918mm、全幅:1983mm、全高:1694mm、ホイールベース:2895mmというサイズになり、全長は先代比で+63mm、全幅は-43mm、全高は-9mmとなった反面、ホイールベースは先代とまったく同じらしいです。一方のボディはアルミなどを多用するプラットフォームに切り替えた効果もあり、先代比で70kg近い軽量化が図られたようです。
エクステリアは一瞬先代と見間違えるほど似ているものの、インパネは現行パナメーラのそれ風に一新され、メーターや大画面のディスプレイパネルが上質さだけに限らず、フューチャリスティックな印象も感じさせますね。
荷室容量は先代を100L上回る770L、後席も倒した場合は1710Lの荷物が積載可能になったんですが、これはもちろん全長拡大の恩恵が活きた結果ですね。
当初設定されたエンジンはV6ガソリンのみで、3.0ターボ(340馬力、先代からのキャリーオーバー?)がベースグレード、2.9ツインターボ(440馬力、アウディとの共同開発による新世代ユニット)は“S”仕様にそれぞれ積まれ、どちらも新開発の8速ATとの組み合わせになっているとのことです。
メカニズム最大の特徴である4WDは、エアサスペンションなどを統合制御する「ポルシェ4Dシャシーコントロール」の採用に加え、オプション設定ながら、ロール低減を電子制御で行ってくれる「PDCC(ポルシェダイナミックシャシーコントロールシステム)」も奢られ、走行性能の向上に一役買っているそうです。
また、ACC(アダプティブクルーズコントロール)やトラフィックジャムアシストなどの先進安全装備を惜しげもなく搭載したのもトピックといえるでしょう。
今のところ日本仕様の詳細は明らかになっていませんが、恐らく初期導入されるのは先述のガソリン車2グレードのみとなるでしょうね。最近のジャパンは(販売開始時のモデルの一部グレードに限り)左ハンドル車を数台限定とする戦略に打って出ていますが、新型もこれの対象になっているのか気になるところです。
Posted at 2017/08/30 21:39:59 |
ドイツ車(ポルシェ) | クルマ