
現行ゴルフ(Ⅷ)Rをベースに、Ⅳ(4代目)で初登場した“R32”のデビュー20周年を祝う特別仕様車『20years』が本国発表されました。
『20years』に積まれた2.0TSIエンジンは本来オプションの「Rパフォーマンスパッケージ」を標準装備した関係から、ベース車比で13hp増の333hpを発揮させているそうですが、それでも0-100km/h加速は4.6秒と300hp台のホットハッチとして俊足ぶりを見せているし、外観のリアスポイラーと以前
こちらで触れた19インチホイール“エストリル”の見栄え効果もあり、ベース車とはチョット違うぞ感が分かりやすくて色濃く表現された一台かと思います。
ただベース車自体、ハッチバックもヴァリアントも年内導入こそ予定されているものの、昨今の世相で生産スケジュールが乱れており現在国内未発表というのが現状なので、果たして『20years』の正規輸入をどうするか?VGJによる反応を待ちたいところですね。
さてさて、この20周年記念車の本国発表に関連し、ここでは先述したR32に初めて衝撃を受けたときのエピソードについて語らせていただきます。
おさらいとして、R32はⅤへのフルモデルチェンジを控えた2002年に本国、翌03年には日本市場へまず3ドアの左ハンドル車が上陸、のちに5ドアの右ハンドル仕様も各々限定車ながら正規導入されました。
ちなみに同車の発表当時、小学校高学年だった私はクルマに対する興味が幼少期と変わらず
トヨタ・ホンダを中心とした国産車に向けられていた身であり、それゆえ今みたく(本国HP等々を頻繁にチェックするほどの)ドイツ車愛がとても皆無に近かったため、車名はブランド問わず正規導入開始後に知るケースがもっぱらでした。
R32もその例に漏れず、私が同車の存在を初めて知ったのは国内正規導入時に流されたテレビCMです。ただそれが今となり、どの民放系列の番組内で目撃したのかは忘れたけれど、ほんのかすかな記憶では当時VGJも提供スポンサーに名を連ねていた、全国ネットかつPM7:00~10:00までのゴールデンタイムの番組でO.A.されたものだったような…。
CMは現行Rに脈々と受け継がれている走行性能に振ったモデルらしく、レースの世界観も演出されていた覚えがあるので、試しにYouTubeに上がっていないか探してみたら…上記の動画が見つかりました!記憶力を頼りに「これだよ、これこれ」と語彙力がアレながら視聴して思いましたし、4代目ポロや初代トゥアレグが正規導入された時期とも重なる当時のVGJのコーポレートスローガンだった「期待を超える何かがある」も懐かしい限りです。
実情は先代・Ⅲに初搭載されたものの進化版である“VR6”こと横置き狭角V6エンジンと4モーション(4WD)、それに6速MT
(本国仕様では後々のモデルに至る6速DSGの設定もあったようですね)の組み合わせで超弩級のパフォーマンスを得ていたのは後々知ることになりますが、当時はCセグサイズで200hp台を誇るホットハッチが非常に少なかった印象ですし、CMを見ても思ったGTIまでのグレードとは違う一際クールな装いが幼心に衝撃を受けたことを20年経った今でも覚えていますから、本国開発陣がゴルフの未知なる可能性をいかに模索していたかが納得できる一台だと思っています。
そんなⅣのR32を初見した思い出を語りたくなるぐらい、今ではGTIと並び世界中に熱狂的ファンを集め、さらに“R”の称号はSUVたる現行ティグアン等々にも拡充、そしてこの20年間に他ブランドのライバル車も続々生まれるほどのインフルエンサー的ホットハッチへと成長したわけですので、看板車種であるゴルフというブランド力の凄さには感服せざるを得ません。
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ドイツ車(VW) | クルマ
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2022/06/11 20:39:25