(マイバッハＥＱＳ・ω・６８０ＳＵＶ登場)

“マイバッハ”ブランド約100年の歴史上初となるBEV、マイバッハEQS 680 SUVが上海ショーにてワールドプレミアされました。

思い起こせば、おととし9月のIAAモビリティ2021（ミュンヘンモーターショー）に登場を示唆したコンセプトモデルを出展させていたので、今回その市販版が満を持して発表になった形ですね。

ベースのEQS SUVは544hp/858Nmを誇る580 4マチックまでしかなく、さらに現時点で純AMGモデルの設定が皆無でありながら、668hp/950Nmというスペックはブランドらしく快適性一辺倒の味付けに仕上げたのが想像できる一方、エンジン車なら主に過給機付きV12に匹敵するはずの高出力＆トルクなので、すでにSクラスに設定されている「680」をグレード名に与えたのがスペック値を拝見しただけで奥深く感じた次第です。

ちなみにベース車は先ごろ（標準モデル・AMG 63・マイバッハ600揃って）フェイスリフトを受けたGLS同様、一部モデル向けに3rdシート仕様もラインナップしています。ホイールベースは580 4マチックまでと全く同じ3210mmなのですが、シート配置をオットマン装着の絡みで後方寄りに下げてはいるものの、GLSでいち早く取り入れていた空間確保を制約の大きいBEVに落とし込んだのは開発時の苦労が見えそうになったほど興味深いなと思いましたね。