※下書き途中だったので、時差投稿です。
先月末に日本仕様が正式発表された新型X3ですが、ジャパン発のプレスリリースにはこのような文言が。
「X3はプレミアム・コンパクト・セグメント」
…というのがモデルに対するBMW側の解釈だそうです。
ただ新型は先代・G01に対し全長は4.7m台をキープしつつ、全幅が+3cmの1920mmに広げられたことから、大柄なサイズの車が売れる傾向にある生産国のアメリカ市場をメインターゲットに据えたのだろうと推測できる一方、日本ではそれが元で取り回しや駐車環境に気を遣いたくなる幅広さとなってしまいました。
加えて現行X1・2が後述の初代・E83に近い寸法に拡大されたことも踏まえ、大きくなった新型のサイズ感を伝わりやすく表記させるなら『プレミアム“ミドルクラス”セグメント』と書くほうがピンと来やすかったのでは?と勘繰りたくもなり…。
いまではX1に始まり、BEVのiXや高性能PHEVのXMも含む多彩なラインナップになったSAV(SUV)/SAC(クーペSUV)それぞれのヒエラルキーを存じ上げている方であれば、上記の文言には今年放送されたNHK朝の連ドラ「虎に翼」の主人公よろしく『はて?』と疑問を呈したくもなると思います。
ちなみにかつては『コンパクト・スポーティー・セダン(またはツーリングワゴン)』と呼ばれた3シリーズも、5代目・E90系の頃から厳格化する衝突安全性への対応に1シリーズ誕生といった販売事情が重なり、現行・G20系でいえば全長:4720mm・全幅:1825mm
(日本仕様・Mスポーツの値)なので、もはや“コンパクト”と呼ぶには疑問符を付けたくなる数世代前の5シリーズに近いサイズ感へ変貌を遂げてしまいましたしね。
これが初代のデビュー時なら、当時その上にはアッパーミドル級サイズの初代X5しかラインナップがなく、おまけにデビューから'06のLCI後発表を経てしばらくはX1すらも皆無という状況でした。それゆえボディサイズが全長:4.5m台・全幅:1.8m台半ばだったのを考えると、初代は日本市場でも程よいサイズ感でメーカーが“プレミアム・コンパクト・セグメント”を標榜したのも納得ではありましたけどね。
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ドイツ車(BMW/BMWアルピナ)&BMWミニ | クルマ
Posted at
2024/12/22 22:38:21