
先日開幕の上海ショーに初出展した日本メーカー勢のなかで、私がもっとも興味深いなと感じた一台は、通算8世代目の新型レクサスESです。
その根拠として、お家芸のハイブリッド車以外にBEV版を用意
(同ブランドのセダン系として初)した点もそうですが、先代までと大きくイメージチェンジした内外装の印象も理由に挙げました。
私的にESと聞くと(日本国内ではトヨタブランドよりカローラ店扱いの“ウィンダム”の名で売られていた)2~3代目の正統派ハードトップセダンというイメージが未だに根強いため、その頃と比べるのはナンセンスかもしれませんが、外観はいまのブランドのデザイン言語に則りつつ、エレガントでありスポーティーさも垣間見え『随分攻めたなぁ…』と感じさせるフォルムに思えました。
全長は先代より+165mmの5140mm、全幅はこちらも先代から55mm拡大の1920mm。そして全高はICE搭載を前提とする先代用プラットフォーム(GA-K)の大幅改良型を使いつつ、上述のBEV版向けにバッテリー搭載も考慮せざるを得なくなった事情から、ハイブリッド車で1555mm、BEV版では前述より+5mmとなりました。
このハイトアップには驚きの声もあるかもしれない。ですがSUVよりも制約の多いセダンにBEV・HV兼用プラットフォームを使う場合、航続距離や電(燃)費に影響する空力性能はもちろん、ユーザーの目を引く美しいフォルムと広々とした室内空間すらも犠牲にしないよう一工夫入れたパッケージングが必要不可欠。
なので背負わされた足枷をどうにかこうにか乗り越えようと、デザイナー含む開発陣の努力の結晶も見えなくはないなと思った次第です。
日本市場への投入は来春までお預けらしいですが、今回発表した全グレードのなかで国内向けにも用意されるのは何なのか気になりますね。
思えば今回のESを見て感じた第一印象は、同じくEセグメントに属し、BEV版をグローバルにおける販促上の主役に据えた現行ドイツ車と重なる部分が多いですね。それは全長で5060mm、幅で1.9mジャスト、ホイールベースで3m台ギリギリの2995mmになったミュンヘンのエンジン屋さんの…(以下略
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日本・韓国車ニュース&語り事 | クルマ
Posted at
2025/05/02 19:33:35