
実は今回のブログも総火演の日、8月24日の出来事だったりします。
さわやか のことを初めて知ったのは、みん友のkumiさんの昨年1月5日のブログ「
さわやか」でだったと思います。
静岡ローカルのハンバーグチェーンがあるのは別に不思議なことではありませんが、その名が さわやか?
ステーキやハンバーグのチェーンと言えば、ブロンコ・ビリー、びっくりドンキー、ビッグボーイなんてのが浮かびますが、いずれもカタカナだけかカタカナ混じり。
あ、最近あまり見かけなくなったけど、この地方にも あさくま ってのがありますね。今もあるかどうか知りませんが、私が学生の頃にはお値打ちな「学生ハンバーグ」なんてメニューがあって、よく食べたものでした。しかし、あさくま はおそらく創業者の名前でしょう。(今、Wikipediaで調べたら、創業者は近藤さんで、熊のような体形で朝早くから働いていたところから、「朝駆けの熊さん」とあだ名され、そこから「あさくま」という名称が生まれたそうな)
とにかく、ハンバーグ店の店名としての さわやか には激しく違和感を覚えました。ハンバーグがさわやかなんてことがあるでしょうか? ひょっとしてハーブ入り? 静岡だから わさび入りとか? まさか豆腐ハンバーグなんて落ちじゃないよね。普通、ハンバーグをおいしそうに形容しようとしたら「肉汁たっぷり」とかが定番でしょう。それが さわやか?
kumiさんも、同じくみん友で静岡県民の ひろ さんも、その辺のハンバーグとは一線を画す味だとお勧め。総火演に行くことに決まった日から、帰りには さわやか でハンバーグを食って帰るぞ!と心に決めておりました。そして偶然ですが、総火演の前日には地元のFMのDJが番組内で「静岡に行くと必ず さわやか の げんこつハンバーグを食べる」と。こりゃ、食べずには帰れない。
静岡県内に28店舗を展開しているようですが、なるべく便利な場所の さわやか をと さわやか のHPで探すと、静岡インターのすぐそばにあるじゃないですか。しかし、このHP・・・・ダサい。
B級感漂う配色とレイアウト。横長のモニターに対応する気など微塵も無い。ん?スマホを意識してるのかな? いやいや、一度作ってほったらかしっぽいぞ。
しかし、最近のガリガリ君のようにB級感の維持に腐心してる商品もあるようだから、それか?
総火演の後、昼飯も食べられずにやっと御殿場インター近くの駐車場に、4時過ぎにたどり着いた私は一路、静岡へ。
静岡インターで降りた私は、スマホの地図とにらめっこして探すものの、あるはずの さわやか がない! もう閉店した? 実はこれは、単に私の見落としだったと後で分かるのですが、とにかく別の店をと探すと一番近いのは静岡池田店。あのタミヤ模型本社前を通り過ぎ、池田店に着くと、駐車場は壁際の狭い区画に空きが1台分だけ。嫌な予感を抱きつつ、車を降りて店舗に入ると待合に大勢の人。日曜の夕方ですからね。予想はしていたものの、ここでも行列かとうんざりした気持ちに。
客の案内をしている女の子にどれくらいかかるかと聞くと、30分くらいでしょうかと。ついでにインター店のことを聞くと、ちゃんとありますよとのこと。このときの、この女の子の受け答えが実に さわやか。
同じ待つならと、再び車に乗り、インター店へ。ファミレスと並んでるから見落としちゃったけど、ちゃんとあるじゃん! ここもやはり長い列。30分待ちと告げられました。さわやか は少なくとも静岡県民には人気があるようですね。とにかく、ここまで来たんだから待つしかない。
席に案内されて座ると、テーブルの上にはタイトル画像の紙が。メニューが置いてあるなら分かるが、何じゃこりゃ? 実はこの紙が さわやか では必需品。そして二本刃の大きなフォークとナイフがあらかじめテーブルの隅に置いてあります。これも他では見ない風景。
間もなく女の子が注文を取りにきました。その女の子がまたカワイイ! 連れて帰りたいくらい。
「ご注文は何になさいますか?」
「げんこつハンバーグ」
「焼き加減はいかがいたしますか? 中が赤いくらいがおいしいんですが」
ハンバーグを食べに来てるのに、おかしなことを言うなと言われそうですが、私、ハンバーグやソーセージなどの加工食品は食べられますが、実は肉は苦手。だからハンバーグもしっかり焼いてほしいんですが、「中が赤いくらいがおいしい」と言われて、それを断る勇気はありません。特にカワイイ女の子の言うことは。
暫く待つと注文の品が運ばれてきました。ハンバーグは小判型が普通ですが、ここのはさつま芋型とでも言いましょうか、平べったくない。
「油が飛びますので、その紙を持ってください」
ははあ、この紙にはそんな役割が。
さわやか のHPの画像ですが、こんな風に油が服に飛ぶのを防ぐんですね。しかし、他のチェーンだともっと気のきいた紙ナプキンとかじゃないか?
女の子が身を乗り出して、テーブルに置いてある大きめのフォークとナイフでさつま芋型のハンバーグを真っ二つに切って断面を熱い鉄の皿に押し付け、ソースをかけてくれます。確かに中は赤いまま。ジューッと音を立てて飛び散る油。
油が納まってからナイフを入れても、やはり中には赤い部分がありますが、口に入れてみると、なるほど、よそで食べるハンバーグとはちょっと違う。でも、うまいには違いないけど、さわやかと形容するような味ではないな。
隣のテーブルを見ると、家族連れのお父さんが携帯のカメラでハンバーグの写真を撮ろうとしています。どうやら私と同じように、さわやか のハンバーグを試しに遠方から来る人が多いんでしょうね。
食べ終わると、さっきの女の子が下げに来て、「いかがでしたか?」と尋ねられました。
チェーン店で「いかがでしたか?」なんて聞かれたことありません。 おそらく、アルバイトの女の子と見て間違いはないと思います。そんなアルバイトが客に「いかがでしたか?」と尋ねることに驚き、感動しました。ちょっと髪が黄色過ぎましたが、ますます連れて帰りたくなりました。
店の立地からして遠方から初めて来る客に慣れているからこその台詞だとは思いますが、それにしてもさわやかなおもてなしでした。
結論。さわやか は女の子の応対がさわやかだった。お味も独自性が感じられうまい。ただ味はさわやかとはちゃう。
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2014/09/13 00:56:17