
以前に、同僚のお父さんの遺品であるミニカーのコレクションを、私がオークションで売りさばいて手数料をもらってるって話はブログにさせてもらいました。それらは昨年の5月にほぼ終了しました。出品点数で725点もありました。
暫くブランクがあって、今度は同僚自身のコレクションをさばくことになりました。
彼のコレクションはナイフとライト。ライトと言ってもLEDを使った小型の懐中電灯のようなものですが、これはこれで深~い世界があるってことを、オークションを請け負ったお陰で知ることができました。そう言えば、カメラ、レンズ、ビデオカメラも数点あって、そこそこの値段で売れましたから、私もそれなりに稼がせてもらいました。彼には足を向けて寝られません。
それらの商品を彼から受け取る時に、彼は「終活」だと言ったんですよ。「えっ? もうそんなこと言うの?」とその時は驚いたもんです。
で、そのナイフとライトもほぼ売りさばき終わって一段落しましたが、何となく出品グセが残ってるんですね。そこで、私のプラモデルのストックの一部を出品することにしました。その時に、やはりこれは終活だなと自覚しました。もし、私が突然、死ぬようなことになったら、家族は乱雑に積まれたプラモデルの箱の山を見て途方に暮れるであろうことは明白です。かと言って、ただ同然で業者に売られるのも、私のかわいいキット達がかわいそう。そんなことされたら死んでも死にきれずに化けて出てやる。
手始めは、複数持ってるのだとか、新製品の登場によって決定版の座を譲り渡したのだとか、とにかくどんなに長生きしても手を出さなそうなキットを選んで少しずつ出品してます。
そうこうしていると、段々と私もプラモデルの中古相場の目利きになってきます。私の持ってるキットなんてほとんどがありふれたものばかりですが、中には購入価格を大きく上回る価格になってるのもあることに気づかされます。
言うまでもありませんが、今でも売る以上に激しく買ってます。残りの人生の全ての時間をつぎ込んでも作り切れないほどの数のキットを抱えてるくせに。それなのに最近になって、当然あるべき定番キットを持っていないことに気付き、それ以来、ヤフオクをはじめ、あちこち検索して探していましたが・・・・ない。
そこで、話題のメルカリをダウンロード。
始めは見慣れない表示に戸惑いましたが、慣れてくると一つの商品に目が留まりました。1992年に発売されたタミヤのカーモデルが4,800円で出品されていました(本当はここで該当商品の画像をご紹介したいところですが、私や出品者が特定される恐れがあるのでやめときます)。発売時の定価は税抜きで2,400円。私も一つ持ってるキットです。4,800円だと定価の2倍ですね。でもこれは安いと感じました。絶版になって久しく、1万円を超える取引を幾つか知っていますし、アマゾンでも1万円を超えています。つまり、4,800円の出品を見て、私はいわゆる”せどり”を考えたわけですよ。転売して儲けようってことですね。
で、購入したわけですよ。オークションじゃありませんから、ワンクリックで決まります。
出品者からは購入のお礼と、発送に時間がかかるというメッセージが届きました。私は画像がなかったデカールの状態が気になっていて、それについて尋ねると大丈夫だとの回答で安心して商品の到着を待ちました。
商品は思いのほか早く届き、早速梱包を解きました。箱はかなり日に焼けて黄変していますし、少しつぶれてもいます。でもこれはちゃんと記述してあったから、仕方ない。が、大丈夫なはずのデカールが良くない・・・・。目を凝らしてよく見ると細かなヒビがあるようだし、一部には一度水に濡れたのではないかと思える箇所もある。とても大丈夫とは言えない。最悪の場合は水に浮かべると粉々に崩壊する可能性もある。
商品紹介には「素人保管の為、経年劣化が見受けられます。神経質な方はご遠慮下さい。また写真を参考にして頂けると幸いです。」とありました。私の指摘は”神経質”に該当するんだろうか? しかし、デカールの写真はなかったし・・・。
思い切って返品を申し出ました。「返品できなきゃ評価が悪くなるけどそれでもいい?」って内容の文句も添えて。ま、これは脅しですね。その自覚はあります。
出品者は悪い評価を嫌ったのか、返送料はこちら持ちと言う条件付きではありましたが、割とあっさりと返品に応じてくれることになりました。ところが、ヤフオクに慣れた私には、それからが戸惑うことばかり。まず返送先が分からない。ヤフオクは落札後すぐに出品者・落札者双方の情報が相手に開示されますが、メルカリは最後まで双方がどこの誰だか分からないシステム。送られてきた箱にもメルカリと書いてあるだけで、発送者の名はありません。
その時までそれに気づかない私もどうかと思いますが、管理者であるメルカリだけがそれを知ってればいいというのもどうなんでしょうね? 確かに個人情報は守られてはいますが。これがこれからの流れなんでしょうか?
返送してくれと言うのに、相手はなかなか自分の住所を返信して来ない。イライラして待っていると、やっと返送先の情報を送ってきました。ただし、クロネコヤマトで送れと・・・。私はお値打ちな定形外郵便での発送を予定していたのに・・・・。ま、ここまで来てもめるのも嫌なんでクロネコで送ってやりましたよ。973円也。
結局、儲けるつもりが、千円近く損して終わったって話です。
ところがですよ、今日の夕方にアマゾンから届いた宣伝メールにはそのキットに26,539円の値が!
完璧な商品じゃないからそこまでは行かないとしても、1万にはなったんじゃないか? もう遅い。
Posted at 2017/12/26 23:12:41 | |
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