最近、妹に「どうして今、株価が上がるの?」と複数回聞かれました。
もっともな質問だと思います。確かに不思議ですよね。
任天堂などの巣ごもり需要で伸びた企業もあるにはあるもののそれはごく一部。多くの企業がこのコロナ禍の中で苦しんでいるはず。ところが全体的に株価が上がって、8日には日経平均が約30年ぶりに2万9000円台に回復したのはご存じの通り。これでもまだ、1989年12月29日につけた史上最高値(3万8915円87銭)にはかなり遠い距離があるように見えますが、視点を変えてドル建てで見ると、実は既に史上最高値を更新しているんだそうです。
株価はよく半年後の景気を表しているとか言われますが、半年後にはワクチンのお陰でコロナ禍も吹き飛び、日本中が、いや世界中が好景気に沸いているんでしょうか? そう言えば、半年後と言えば(あるなら)東京オリンピックの時期。しかし、ここに来て、コロナ以外の要因がオリンピック開催に暗雲をもたらすとはねぇ。
で、冒頭の妹の質問への返事ですが、経済の専門家でもない私にまともな返事ができるはずもなく、ネットで見たりラジオで聞いた話を受け売りで返すだけです。
まず、日本に限らず先進国が軒並み低金利になってしまって金の行き場がなくなり、株が買われて値上がりしているという説。これはラジオで聞きました。
もう一つは、相対的に現金の価値が下がり株の価値が上がっているという説。これはYouTubeで見ましたが、理解できていません。分かったような分からないような・・・。
当然ですが、現在の株価は異常なレベルで完全にバブル。近いうちに崩壊すると警鐘を鳴らす人も多く、有名なところでは
経済アナリストの森永拓郎が「株価バブルは崩壊間近」と既に昨年の11月に言ってます。間近っていつなんでしょうね。
ここへ来て、これに関する新たなニュースが。
「
イスラエルが金融市場で注目=“コロナバブル”崩壊の引き金?」と題されたニュースです。
これによると、イスラエルは現在、世界最速のペースで米ファイザー社の開発したワクチンを接種しているようで、新型コロナウイルスのワクチン接種で先行する同国が感染収束に成功すると、主要国の大規模緩和の正常化が意識され、「“コロナバブル”とも言われる世界的な株高が大幅に修正されるリスクがある」(大手邦銀)ためだそうです。
つまり、コロナ禍の中で株価が上がる理由は、他でもないコロナ禍であるからというトートロジーに。そしてコロナ禍が終息すればバブルも崩壊すると・・・。ワクチンの成功がリスク・・・。
であるなら、いっそこのままコロナが続いて・・・
あぶねぇ、あぶねぇ・・・。元総理よりヤバいことを言いそうになりました。
まだ本題に入っていません。相変わらずイントロが長い。
以前にもブログで書きましたが、退職金の一部を元手に米株にも手を出しております。何せ、あのリーマンショックの時には震源地であるにも関わらず、日本よりずっと早く立ち直ってますからね。どんだけ日本がダメなんだという話でもありますが。証券会社は米株で定評のあるM証券。
明日にもバブル崩壊が訪れるかも知れないと分かってはいても、私のように欲の皮が突っ張った人間は、株価の上昇をただ指を咥えて見ていられません。ギリギリまでこのバブルに乗っかって行けないものかと考えています。米株だって史上最高値を更新中なんですから。
米株を始めたのは一昨年の8月でしたから、1年半ほど経過していますか。始めの頃は鳴かず飛ばずでしたが、ここへ来て40%(税引き前)ほどの利益を上げています。具体的な数字を書いちゃいますと、最初の投資額は200万円でした。自分で言うのも何ですが、なかなかのパフォーマンスでしょ。
そんな中で事件が起こります。
1月19日の晩、1株も持っていない状態から、ギリギリかなと思いながらも資金のほぼ全額を使って成り行きで3銘柄を同時に発注しました(米株には単位株という概念がないため、一株単位で買えます)。翌朝確かめると、3銘柄とも注文通りに買えていましたが、米株のアプリにー(マイナス)の表示が。やっちまいました。資金不足のようです。
しかし、資金が足りなくても買えてしまうんですね。資金不足の可能性の認識が全く無かったわけではありません。ひょっとしたらとは思っていました。でも3銘柄の約定は同時ではないのだから、資金が足りなければ最後の銘柄が約定できなくなるものだと勝手に思っていましたが、そうではなかった。
不足金額を送金しなければとは思うものの、何せ初めてのことで、いつ、幾ら、どこに振り込めばいいのかが分からない。どうせM証券から何か言ってくるだろうと安穏としてしまうのが私の悪いところ。だって、その内に-表示が消えて普通に売買できていましたから。
22日の晩にその3銘柄が下がり始めたので全て売却。総額は23,000ドル台だったと記憶しています。
その翌日、米株のアプリを開くと「お預かり資産評価額」が16,000ドル台に!
最初は寝ぼけて何かボタンを押したのか?と自分を疑いました。何せ、米株の取引は夜ですからね。しかし、そうでも無さそう。だとすると不足資金の徴収? でも不足金が約7,000ドル? そんなはずはない。不足金はせいぜい数万円のはず。じゃ、ペナルティーで徴収されたってこと???
更にその翌朝、もっと驚くべきことが起こります。アプリを開くと、何と「お預かり資産評価額」が0ドルに!!!
青ざめました。円に換算すると二百数十万円が消えた! これは私のアカウントが誰かに乗っ取られて、資金が全て持ち出されたと思いました。警察への通報も頭をよぎりました。
しかし、念ためにと米株のアプリではなく、M証券の私のページを開いてみると、何とそこに23,000ドル台に相当すると思われる金額が、円で表示されてるじゃありませんか。どうやら米株の口座からM証券の口座に資金が移動していたようです。不可解ではありましたが、とりあえずは胸をなでおろしました。正確な金額までは覚えていないので何とも言えませんが、ほぼ全額が残っているものと思われました。
不可解なことはこれで終わりません。その後、なぜかM証券の口座に約28万円が残り、それ以外は(つまり資金のほとんどは)米国株の口座へ戻っていました。もちろん、私が頼んだわけではありません。訳が分かりません。
発端は私が無理目の発注を出して資金不足を生じさせてしまったことから始まったようですが、その後の展開が全く理解できず、かなり腹も立ちました。
そこで昼休みにM証券のコールセンターに電話してみましたが、まず、固定電話からだと無料なのに、携帯からだと有料なのに苛立ち、更に待てど暮らせど繋がらないのに切れそうになりました。午後もトイレに行くたびに電話してみましたが同じこと。M証券のホームページを見ると、コロナ対策のためオペレーターを減らしているとのこと。ええ加減にせえよ!
やっとホームページの片隅でお問い合わせのフォームを見つけ、質問をぶつけました。文末には早急に返事が欲しいと書き添えて。
返事が来たのは3日後。
私は頭に血が登った状態でいろいろと書き連ねましたが、奴らにはそんなことは日常茶飯事なんでしょうね。冷静な文体で丁寧な返事が返ってきました。
正直に申し上げると、返事の内容がよく理解できていません。
保有銘柄を売却しても国内受渡日が到来するまでは不足金は解消されないため、買付可能額が0と表示されます。
国内受渡日が到来するとともに不足金が解消され買付可能額が表示されます。
上記はその返事の一部ですが、この辺が今回の一連の騒動の肝のようです。どうして一度国内に持ってこなくてはいけないのか、私にはよく分かりません。でもこれはこのまま飲み込むしかなさそうです。
どなたか、米株初心者の私に解説していただけるとありがたいです。
ま、とにかく、ギリギリまでは買わないことですな。勉強にはなりました。