一度だけですが、2013年に静岡ホビーショーに行ったことがあります。全国の模型クラブから集まった多数の見事な作品の内容の濃さに圧倒されて、いつの間にか約束の集合時間を過ぎてしまって、ご一緒した鈍行電車さんやザクとは違うにご迷惑をかけてしまいました。
で、展示されていた模型のレベルも当然高かったわけですが、模型とは呼べないジャンルの作品、もうこりゃ工芸と呼んだ方がいいだろうと思うような作品にもレベルの高いものがあって感心した記憶があります。
今回ご紹介するのも、そんな模型の隣(作者はそう呼ばれるのに同意するかどうか知りませんが)の領域の作品群です。
田中達也、ご存じでしょうか?
現在、名古屋の都心のナディアパーク地下1階で「MINIATURE LIFE展 2 田中達也 見立ての世界」と題した展示をやってます。幾つかの作品はネットで見た記憶もあったし、職場の近くでしたので見てきました。
NHKの番組のドラマのタイトルバックにも使われてたんですね。どうりで女性客が多いわけだ。
上のボードには”アート”と書いてありますね。う~ん、これがアートかぁ。抵抗あるなぁ。
しかし、あの段ボールアートの日比野克彦がいまや東京芸大の学長ですからね。これがアートでも不思議は無いか・・・。
因みに日比野克彦は岐阜出身で私と同い年。高校は違いましたが、彼と同級生だった友人は何人もいます。
そうそう、この展示は珍しく写真撮影OKの展示で、好きなだけ撮らせてもらいました。ただね・・・
彼の作品は生で見せる作品じゃ無いんですよ。作品をカメラで撮って、必要に応じてパソコンで加工して、タイトルを付けて(これが彼の作品群にとってはかなり重要)コメントを添えて完成した作品になるというスタイル。ですので、これからブログに載せる画像も、作品を撮った写真と写真を撮った写真が混在します。
自画像ならぬ、自フィギュア?
騙されたなと思ったのは、このブロッコリー。ネットで作品の画像だけを見ていた時は本物のブロッコリーとフィギュアを組み合わせた作品だと思ってたんですが、実はブロッコリーは食品サンプル。
ずるいよね。
模型に近い分野と感じる理由はこれ。
プライザー( Preiser)のフィギュアを多用していることですね。私も模型用に幾つか持ってます。主に鉄道模用のフィギュアなんで、私が作るような模型の添景としてそのまま使えるスケールやポーズのフィギュアはなかなかありませんけどね。
作品をざっとご紹介します。
チーズを砂丘に見立てた作品。これは私が作品を直接撮影したものです。
作品の写真の写真。
作品を撮影した写真。
意図通りに見えるように被写界深度とか調整してるんですよね。
ポップコーンも本物じゃありません。食品サンプルです。
TOTOここまでたどりつたぞ! てなタイトルだったかな。
作品のタイトルにダジャレが多いのも特徴。
メンボウなことになったぞ。
クリップをベンチに見立ててます。
フィギュアをクローズアップ。
割と大きいスケールのフィギュアを使っていて表情まで分かります。
模型であれば、このスケールであれば肌も服も一色で塗るなんてことはしません。何色も使って影やハイライトを表現することが普通です。
おそらくポーズは変えてると思いますが、上から強い照明を当ててフィギュアの陰影を表現してリアリティーを持たせるという手法のようです。
唐辛子が炎。
タイトル画像の全景。バウムクーヘンはもちろん食品サンプル。
これは面白いと思いました。
ご飯の雲は言うまでもなく食品サンプル。
アビーロード。若い人は分かんないかな?
巻きずし機関車が回る、文字通りの回転すし。
月見の風景はいいんですが・・・
この展示に限った話ではありませんが、こうした展示で無性に腹が立つのが、作品を覆うガラスやアクリルに天井などの照明が写り込むこと。無反射ガラスというものもあるんだから、それを用意すべき。それができないなら作品を覆うなと言いたい。特に今回は原画とかでは無く、作品自体が写真なんだからそうすべきでしょ。
最期は季節に合わせた作品で締め。
タイトル「溶けない雪だるま」
Posted at 2022/11/23 23:15:28 | |
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