
箱を開けたらシリーズも20まで来ましたか。
今回取り上げるキットはタイトル画像の「エレール 1/72 Su-27 UB/P ウクライナ」です。
エレールはフランスの模型メーカーの名前で Heller と書きますが、ご存じのようにフランス語にハ行の発音は無いのでエレールと読むことになるわけですね。フランスの模型メーカーと言ったものの、現在はドイツのGlow2Bに買収され新会社となっていますが、製品の生産は現在もフランス国内の工場で続けられているようです。
このエレールのSu-27のキットは昨年発売されたものですが、その中身は1990年にエアフィックスから発売されたものであることは分かっていました。他社ブランドでの販売は欧州の模型業界ではよくあることです。エアフィックスのSu-27は一時は1/72のSu-27ではベストキットと言われたものですが、後発の中国製キットなどにその座を譲っています。
では、なぜこのキットを買ったか? それはこのキットのデカールが欲しかったから。
下の写真をご覧ください。
2018年にイギリスに行き、RIATで撮った1枚。ウクライナ空軍のSu-27ですね。
この時のパイロットが、
ロシアによるウクライナ侵攻直後に戦死したオクサンチェンコ大佐ではなかったかってことも後にブログにしています。
RIATでこの目で見た機体を模型で再現することを私の模型作りの目標の一つにしていますが、ネット巡回中に見つけたエレールのキットにはズバリこの時の機体のデカールが入っています。58の機体番号だけでなく、機体全体のデジタル迷彩も。
このデジタル迷彩をマスキングでやろうとしたら大変ですからね。下手したらこれだけで一生終わるかも。 これだけ複雑な迷彩だとデカールがあっても簡単には行かないと思いますが、あると無いとでは大違い。密かに2027年の年賀状はこれでと心に決めております。
で、これを通販で取り寄せて開封。模型の箱を開けて笑ったのは初めてかも。一番上にこれが乗っかってました。
一枚の厚紙の表裏です。ホテルのドアのノブに掛けておくやつに似てます。
黄色い方には、KEEP OUT MODEL BUILDING IN PROGRESS (模型製作中に付き立ち入り禁止)。
黒い方には COME IN LET ME SHOW YOU MY MODEL KITS (俺の模型を見せるから入って来て)。
誰がこんなん使う? フランス人やドイツ人は使うのか? 出来上がった模型を見たい家族なんておるん? 国を問わず、モデラーは家族から嫌がられてると思うんだが・・・。
この予想外の厚紙をどけて、きれいなカラーの組み立て説明書とデカールをどけるとやっとキット本体。ん?
キットのランナーが黒い薄紙で覆われていました。
かつては箱の中にランナーが裸で入っているメーカーもありました。しかし今ではほとんど無いと思います。モデラーはランナー同士が擦れてパーツが傷つくのを嫌いますからね。現在では、大抵はビニール袋にランナーが入れられていて傷がつかないようにしてあります。このキットではそれが薄紙に。おそらくは環境配慮でしょう。それ以外に考えられません。えらい時代になったなぁ・・・。
いつからエレールってこうなんだ? このSu-27以前に買ったエレールのキットは?と考えるとこいつでした。

エレール 1/24 シトロエン Hバン
結構高かったんだよね。2015年新発売のキット。手も付けてません。
このキットは普通にランナーがビニール袋に入ってます。
2015年から2023年のどこかでビニール袋に入れるのをやめたんでしょうね。
しかし、スーパーやコンビニのレジ袋と一緒で、この程度のことで環境負荷が変わるんでしょうか? 焼け石に水? 本体は相変わらずプラスチックですからね。それでも何もやらないよりはましってこと?
これに続くメーカーっているのかな?
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2024/06/03 23:10:13