
次期BMW Z4の兄弟車かつ3代目として復活する(トヨタ)スープラですが、まずは市販化・量産開始に向けたプロトタイプではなく、GTレース参戦を想定したコンセプトが姿を表しましたね。
正式車名は「GRスープラ・レーシングコンセプト」らしいですが、最初に“GR”の名を与えたということは、市販版が既存の86やヴィッツなどに設定されたシリーズの頂点に位置するモデルとして売られるのは決定とみて間違いないでしょう。
外観は数年前のデトロイトショーで公開された「FT-1コンセプト」の流れを汲んだもので、カラーリングは言わずもがな…ですが、WEC/ル・マン24時間参戦マシンのTS050ハイブリッドやWRC参戦マシンのヤリス(ヴィッツ)などと同じトヨタ・ガズー・レーシングのワークスカラーに彩られてますね。
マシンのカーナンバーに付けられた“90”の文字ですが、その理由を思案するならば、初代がMA70/JZA70など様々で、2代目(先代)はJZA80という型式名だったため、市販版は過去2世代の系譜を受け継いだかたちの「×××90」の型式名を採用するのが決まっているからだと思っています。
これはドイツ車4台(M6 GT3、AMG GT3、R8 LMS、911 GT3R)やレクサスRC FなどのようにFIA GT3車両を意識したのか?はたまた現在、日本車からの参加がないLM GTE車両を意識したのか?と疑問に思うくらいの造りになってるなというのが私の第一印象です。
ただ残念なことに、マシンの搭載エンジンは非公表となっているようですが、私的には「スープラといえば直6」のイメージを抱いたファンが多そうなことやBMWとのシナジー効果を印象付ける意味で、市販版にも積まれるはずの同社製3.0直6ターボ(B58系?S55系?)を500~600馬力程度にチューニングしたものが搭載されたのかなと想像しているんですけどね。
ジュネーブショーへの出展が数週間前から予告されていたこともあり、同ショー初公開の日本車では最も注目を集めたであろう1台かもしれません。それゆえ各雑誌の関連記事はもちろん、BS朝日「カーグラフィックTV」で近日中に放送されるはずのショー特集でも、日本車として最初に取り上げられそうな気がします。
市販版デビューはまだ先らしいですが、姉妹車(次期Z4)のコンセプトが発表されたときと同じように、それからデザインをどうリファインしてくるのかも含めて楽しみになってきました!
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日本・韓国車ニュース&語り事 | クルマ
Posted at
2018/03/08 20:49:57