日本仕様初の“アレ”がX3に…

内燃機関に48Vモーターを組み合わせマイルドHVとしたBMW車は、すでに（アウディなど他社に倣うかたちで）欧州向けなどを中心に拡大しつつありますが、これまで日本仕様には採用が見送られてきたものの、おととい情報開示となったX3 M40dに満を持して初搭載されました。

エンジンはこれまで同様のB57系直6ですが、このマイルドHV化とエミッション対策も兼ねてか、以前の仕様に比べて最高出力や最大トルクが引き上げられた一方、トルクの発生回転数は2250rpmまでとされたほか、ギヤ比で一部の段数とファイナルをローギヤードにするなどの変更も為されたようです。ちなみに今夏以降生産分の本国仕様では、740d用などのB57系にも48Vモーターが組み合わされた模様なので、私的には意外だったM40dへの初採用で、他車種の日本仕様への拡大は時間の問題になってきたように思います。

思えばB系世代の直6で340hpを発揮したユニットというと、ガソリンB58系で現行Z4 M40iや740iなどが積む仕様と同じですね。

本国と同一仕様としたM40dのマイルドHV化は、（すでに数か月前から多くの自動車サイトでスパイフォトが続々公開されている）LCI版導入までの話題喚起の一つにもなったはずですが、直6搭載で走りに振ったグレードから載せるというBMWらしい的を射たアナウンスとは言えるものの、これが直4搭載車で最も売れているはずのxDrive20dと並行しての採用発表だったら…と思うと、印象はガラリと変わっていたと思うんですけどね。