どうする？どうなる？次期ゴルフ登場の青写真

近年のVWは様々な事情から“ID.3”ほかのID.シリーズ（要はBEVです）の開発に軸足が向けられているためか、9代目となる次期ゴルフに関する噂が皆無に聞こえる印象です。

私の記憶が確かなら、昨年6月に現行・Ⅷ（のハッチバック）が日本導入された際の発表会見で、ドイツ本社からのコメントとして「次期型は現在鋭意開発中である」という声明が出されていたのをネット記事で拝見したはずなのですが…かれこれ一年が経ち、折からの半導体不足や混乱が続くウクライナ情勢による生産落ち込みの影響もあってか、開発順序は目まぐるしく変わってしまったのでしょうかね。

BEV訴求に向けたさらなる設備投資もそうだし、今後施行されるユーロ7排ガス規制への対応から莫大な開発コストが掛かってしまうためにリーズナブルな値段で提供できなくなる恐れを考えると、エンスーなファンからすれば高性能モデルゆえに付加価値の高いGTIやRは？と心配の声も出てきそうなのは確かなので、次期型登場が不透明な理由として納得がいきます。そのユーロ7にも対応しているほか、再生可能燃料（e-Fuel）を入れても走れるよう設計されたというEA211系エンジンの“evo2”が、次期型デビューに向けたカギを握っていきそう…とは早計かもしれませんが、すでにそちらの1.5直4はT-ROCに先行搭載することが決まっているため、ゴルフへは現行の年次改良かフェイスリフト（後者パターンは先代・Ⅶで言えば“7.5”ですね）とともに積ませるプランで考えていそうな気がします。

ゴルフは代々さまざまな意味で影響力が強いぶん、いつの時代もブランドの顔であり続けてほしいと解釈している身として、次期・Ⅸの投入は万国共通したファンや既存ユーザーに安心感を与えるためにも実現願いたいところです。

以上、関連記事を読んで感じた次期ゴルフに思う青写真でした。