
主要メカニズムの関係から、BMWグループと中国・長城汽車
(グレートウォール)のジョイントベンチャーで生産することが決まっている新型MINIハッチバックのBEV版が「IAAモビリティ2023」にて正式デビューしました。また後日ブログアップする新型カントリーマン(クロスオーバー)に関しても、まずは同じBEV版のみIAAにてワールドプレミアされています。
居住性確保等々の観点で現行エンジン車の3ドアよりワイドになったのが想像できるボディサイズですが、なんと本国プレスリリースにはその情報が載っていませんでした。海外ファンサイトの記事によれば、とくにホイールベースは2.4m台後半の先代3ドアと2.5m台半ばとなっている先代5ドアの中間に設計されたという旨の文言があったので、今後エンジン車に倣って5ドア版も加わる場合は主に室内長の関係で2.5m台後半か2.6m台突入はあり得そうな気もしています。
インパネはカモフラなしのリーク画像で存じ上げていた外装より先に正式公開されており、ダッシュボードにはSDGsに配慮してリサイクル素材のポリエステルを用いたテキスタイルが使われたり、従来はセンターコンソールにあったシフトセレクターをスタート&ストップキーや走行モードの切り替えスイッチ等々と同じく、後述のディスプレイ下のトグル・バーに配置させるなどして、お洒落かつシンプルに纏められた印象を受けます。ちなみにデザインは1959年のオリジナル発表当時からのオマージュだそうです。
現行ハッチバックはメーターがステアリング側に配置されたため、10年前の本国発表当初は新しいイメージに慣れるまで時間が掛かったのを覚えていますが、この新型ではエンジン車でいうR55~60系以来のセンターメーターが復活しました。しかもそれは自動車ブランドとして史上初らしい円形有機ELディスプレイに組み込まれての採用なので、BMW側では新型5シリーズ/i5より第9世代となったiDriveとほぼ変わらぬ最新UI搭載も相まって、ファンとして驚かない訳もない気持ちでいっぱいでした。
なお発表当初のラインナップは40.7kWhバッテリーに184hp・290Nmの“クーパーE”と54.2kWhバッテリーに218hp・320Nmの“クーパーSE”を設定したそうで、どちらもバッテリー容量に違いはあれど、前者は先代ハッチバックでいうクーパーS、後者はジョン・クーパー・ワークスがそれぞれ積むB48系2.0直4エンジンに匹敵するパワーとトルクを与えたのが特徴ではありますね。
先々代・R56の
MINI E、先代・F56の
クーパーSEはわが国に実証実験車として上陸した経緯があるものの、MINI
(BMW)ジャパンでの一般販売や法人向けのリース販売は行われなかったので、新型が導入されればブランド史上初のBEV版正規輸入実現にはなります。日本仕様は要望が多く出そうな案件として、普通充電に限らず急速のCHAdeMO対応もしっかり施したうえで送り出すことを期待したいですが…。
ブログ一覧 |
ドイツ車(BMW/BMWアルピナ)&BMWミニ | クルマ
Posted at
2023/09/13 06:40:19