(新型Ｅクラス・ω・オールテレイン)

先代から引き続き設定のEクラス Tモデル（ステーションワゴン）をベースとした“オールテレイン”がついに新型へフルモデルチェンジ、そちらもIAAモビリティ2023にてワールドプレミアされました。主要グレード別ではセダン/ワゴンのAMGモデル発表を残すのみとなっていますが、これで今春本国発表のセダンから始まったボディタイプ別のフルチェンジは済ませた格好になりますね。

オフロード走行まで対応するキャラクター的に重要な全高、先代はMC後の日本仕様（E220d 4マチックのみ）値で1495mmだったのに対し、新型では1497mmとほぼ同等ながら僅かな上昇に留まっています。一方で全幅はセダン/ワゴンとも1880mmに広がった本国値に加えて前後バンパーおよびクラッディングパネルのデザイン要件で想像付いてはいましたが、先代オールテレインの1860mm（日本仕様値）からは45mmほどワイドになり、つまり1900mmを超えてしまったことになります。

海外サイト含む関連記事を確認した限り、セダン/ワゴンに本国オプションであるリア・アクスルステアリングが非採用とされているニュアンスで…と綴ろうとした矢先、Cクラスのオールテレインもリア・アクスルステアリングが日本仕様ですら付いていないことをすっかり忘れていました。Cの場合は単なるコスト抑制というより主要コンポーネンツを共有している現行GLCに採用させたぶん、ワゴンとSUVで性格の違いも明確にしたい表れから搭載見送りになったと考えられるので、恐らくそれはEでも同じでしょう。ただ新型も市場投入の計画があるという我が国においては、幅が1840mmで扱いやすさも自慢のCと対照的に、上述の全幅拡大もあり駐車スペースにますます問題が生じてしまいそうですね…。

なお当初本国でラインナップするグレードは直4ディーゼルの220d 4マチック、直6ガソリンの450 4マチック（ここまでマイルドHV）、そして先代に無かった直4ディーゼルPHEVの300de 4マチックからなる構成とされました。それゆえ仮に導入グレードが先代同様だとすると、対する新型セダン/ワゴンの220dはMBJらしくモデルごとのキャラクターに沿った戦略で、4マチックは設定せず2駆（FR）のみの商品展開になりそうなのが容易く想像できた気がします。