
先月末になりますが、現行5シリーズ/i5セダンの日本仕様にロングWB版が加わりました。
ICE車の5シリーズは標準ボディの523iならぬ
『525Li』、BEVのi5はeDrive“40”ならぬ
『35』がそれぞれ導入されました。なお、国内向けのデザイン・ラインは人気の高いMスポーツをベースに、サテンシルバーの外装アクセントやスカイ・ラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフ等々を専用装備し上質さもプラスさせた「エクスクルーシブMスポーツ」しかありません。
ロングWB版の生産国たる中国法人
(地元メーカー「ブリリアンス・オート」との合弁事業)の公式サイトを調べると、525LiもeDrive35もグレード名そのままで販売しており、さらに日本と同じ左側通行国の
インド市場にも右ハンドル車として導入されていることも確認できたので、純粋な日本仕様にローカライズ可能な土壌は早くから出来上がっていたことになりますね。
寸法は広々とした後席空間を実現すべく、標準ボディでは5060mmとなっている全長が5175mm、ホイールベースは標準ボディ比+110mmの3105mm。その一方で全幅が1.9mジャストを維持したのもあり、標準ボディ発表時に多く聞かれたかつての7シリーズ並みのサイズ感が、LWB化によって一層引き立って感じるのは歴然たる事実です。
これまでドイツ車勢で中国工場製セダンを国内導入した事例が皆無だったぶん、青天の霹靂に感じた方は少なからずいらっしゃるでしょう。
ジャパンが思い切って導入に踏み切ったのには何かしらの理由があるはずで、例えば上級の7シリーズが現行になり、ボディ構成を(衝突安全性に配慮したプラットフォームの設計上、フロア下に大容量バッテリーを敷き詰めたi7との兼ね合いで)3215mmのロングWB一本に絞ったのと、装備品・法規対応諸々のコストや為替の関係で値上げも顕著。それらの事情が絡み、従来7シリーズの標準ボディ車の代替えで困っていたユーザーにもどうぞ。的な裏テーマも隠されている…とかでしょうか?
ちなみに日本仕様で“525”というと、5代目・E60系のセダン/ツーリングにモデル末期まで存在した“525i”以来3世代ぶりの復活なので、以前より形は変われど驚かれた方も多いのではないでしょうか。ただし525Liの搭載エンジンはB48系直4+48Vシステムで190hp/310Nmとのこと。つまり凡そのモデルでみられるグレード名数字の変更に伴う最高出力やトルク向上は為されず、523iと同一スペックとされたのが基本的内容のオチではあります。
※下書き途中だったので、時差投稿です。
ブログ一覧 |
ドイツ車(BMW/BMWアルピナ)&BMWミニ | クルマ
Posted at
2025/05/23 22:37:52