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通算2代目で、すでに生産をスペイン（同じVWグループ傘下のセアト本社）からハンガリーの工場に移管されることも決まっている新型Q3が本国デビューしました。

先代に対し、全長で＋97mm、全幅で＋25mm、ホイールベースで＋77mmとなったのは、ユーティリティ向上や1クラス下に位置するQ2の登場に伴うサイズアップを図ったためのようですが、全高に関しては5mmしか下げられていないらしいです。



デザインは内外装とも“小さな（現行）Q5”というよりは、先ごろ登場したQ8寄りの未来的な雰囲気を漂わせている感じがします。もちろん最新モデルなので、先代には装備されなかったマトリックスLEDヘッドライト、バーチャルコクピットのほか、アシスト関係用の超音波センサーやプレセンスフロント（自動ブレーキ）を含む先進安全装備も奢られたようです。

搭載エンジンは先代同様、ガソリン・ディーゼルともに直4のみを用意し、日本導入が一番期待できそうな前者はVTG付き1.5TFSI（150馬力、“35 TFSI”に搭載）を筆頭に、190馬力の“40 TFSI”用と230馬力の“45 TFSI”用とでチューニングの異なる2.0TFSIが設定されたそうです。恐らく“40 TFSI”用は同一エンジンを積むA3や、縦置きに搭載されているA4と同じBサイクル（ミラーサイクル）採用のタイプでしょうね。



本国を含むヨーロッパでは来月より受注、11月から販売開始となるそうなので、日本上陸へは早くて来年初夏あたりかな？という予想はしているんですが、国内向けで願わくはガソリン車のみならず、クワトロ（4WD）との組み合わせがマッチしそうなディーゼル車も用意させてほしいなと思います。

現行TTのマイチェン版が本国デビューされましたが、今回はクーペ/ロードスターの標準モデル及び“S”だけがフェイスリフトを受けたようです。

標準モデル（“Sラインパッケージ”装着車も含む）・“S”とも、パッと見はマイチェン前と変わっていないように思える一方、Sライン装着車と“S”の外観はフロントバンパーやグリル内部形状のさっしー…じゃなくて刷新により、これまでと比べて見た目の引き締め感が強くなったなという感じもします。



例によってWLTPモード燃費対策も施されたガソリンエンジンは、1.8TFSIの設定が無くなった代わりに、予てより搭載が噂されていたVTG付き1.5ではなく2.0TFSIの197ps仕様（“40 TFSI”に搭載）を新たに用意させたほか、同じ2.0で従来の230ps仕様は245ps（“45 TFSI”に搭載）へとパワーアップ、さらに“S”用の2.0は310psから306psにパワーダウンされた模様です。

ただMC後で、最初に本国からのプレスリリースを見て残念に思ったのは、安全装備の「プレセンスフロント」（いわゆる自動ブレーキ）の文字が一つも見当たらなかったことで、サイドアシストやアクティブレーンアシストなどはMC前から引き続き奢られているのが確認できたんですが…多分プレセンスフロントはコストの関係で採用を見送ったんでしょうが、最近はユーロNCAPも基準が厳しくなっているので、MC後からの装備は、運動性能維持と軽量化対策を施しつつ行うのはあり得るだろうと思っていたんですけどね。



そんなMC版、本国では年内第4四半期から販売開始となるそうなので、日本導入は早くて来春ごろかと思われますが、ここ最近MC前のクーペをベースにした特仕が2種発表されたため、そちらを含む在庫が早急に無くなりさえすれば、MC後の導入は予定より早く進む格好になるかもしれませんね。

ちなみに同時発表が叶わなかったRSは、MC後も2.5TFSI（直5ガソリン）を継続搭載させる模様ですが、エンジン自体は上述の2.0各種を積むバリエーション同様、WLTP対策でパワーダウン等も施されるは明らかになっていないようです。