
ここ最近、現行Aクラス(W177ハッチバック)の日本仕様で“あること”が気がかりに思えてきました。
というのも、昨夏に導入されたセダンにはガソリン4駆の「250 4マチック」がラインナップされている一方でハッチバックにはそれが無かったり、「A200d」で4,100,000円、「AMG A35 4マチック」で6,340,000円と224万円の価格差があるので、これはもしかして…
今後「A250e」をグレード追加する可能性が高いのでは?
という憶測を呼びそうなことに気が付いたからなのです。
「A250e」とは昨秋のフランクフルトショー開幕直前に本国発表された新グレードで、ガソリンエンジンに電気モーター(75kW)とリチウムイオンバッテリー(15.6kWh)を組み合わせることで218hpの総合出力を得たPHVなんですが、エンジン単体の排気量は1.33(1.4)リッター、最高出力は160hpを誇っているので、「180」用の136hpよりさらに強力なM282型のハイチューン版を積む、国内未導入の「200」グレードをベースにしたと思われます。そういえば後述するBクラス、CLA、GLAもそうですが、横置きレイアウトのMFA2プラットフォームを使った各車にPHVが設定されるのは歴代初でしたね…。
本国での現地価格は約36,000ユーロ(邦貨換算でおよそ4,500,000円)となっているんですが、仮想する日本仕様は200dとAMG 35に対する価格面での塩梅が上手くいくよう、200d以下のグレードではオプションのレーダーセーフティパッケージなどを標準装備するといった施策により、400万円台後半~500万円前後のプライスタグが付けられそうな予感がします。また、本国仕様のNEDC
(新欧州ドライビングサイクル)燃費では71km/L台と公表されているようですが、日本のWLTP(C)モード燃費とは測定方法が違うので、それが国内導入時にどう影響するかも気になるところです。
ベース価格の安さとエンジン出力の低い順にA180→A200d(150hp)と来ていきなりAMGになるのは、購入条件によって性能や値段の面で敷居高いと感じられるユーザーもいるでしょうから、小排気量かつモアパワーを求めたユーザーにぴったりな仕様であり、それでいて200dとAMG 35の隙間を埋めるグレードは必要だと思うんですがね…。
ちなみにこのハッチバックと同一のパワートレーンを積んだグレードは、すでにセダンや現行Bクラス、CLA(4ドア/シューティングブレーク)に新型GLAへも展開されるようになっておりラインナップ拡充が進みつつあるんですが、日本仕様の場合、モデルによっては他グレードとの兼ね合いやライバル車種の存在で導入するか否かの判断が難しくなると思うので、本国ほど拡充するには至らない可能性も出てきそうな気がします。
Posted at 2020/07/26 20:45:00 |
ドイツ車(Mベンツ/スマート) | クルマ