
新型M3セダンおよびM4クーペがついに本国発表されました。
とくに内外装でトピックといえるのは、私も最初にスクープ画像を見たときにいろんな意味で度肝を抜かれたフロントマスクでしょうね。M4のベースとなる4シリーズは新型でその奇抜路線になりましたが、初めは歴代の正統派なイメージからすごく違和感を覚えたけれど、同社往年のクーペ系モデルに端を発したヘリテージ性のあるものと言われれば、このデザインとなったのが非常に納得できましたし、M3/M4ではそれがより強調されているものの、見様によっては同じく縦型グリルを備えたアルファ・ロメオあたりのイタリア車っぽい情熱的な雰囲気も感じられますよね。
エンジンはS58系3.0直6ツインターボですが、ベースグレードは480hp、高性能な“コンペティション”では510hpを発生するため、両グレードのスペックは基本的にX3/X4 M用と共通です。
トランスミッションは今や希少な6速MTと(S58エンジンの持つ大パワーと、後述する4WD化に対応するため、先代の7速M DCTから変更された)8速トルコン式ATですが、組み合わせはグレードごとで異なり、8速ATは“コンペティション”、6速MTはベースグレードに限り搭載されるようです。
また予てからの噂どおり、新型では標準の2WD(FR)に加えて、歴代初のM xDrive(4WD)を組み合わせた仕様もラインナップされるようですが、そちらについては本国で来夏発売の見込みだそうです。
日本仕様も本国同様に来春発売と予告されているものの、先代は両モデルともマイチェンした時点で“コンペティション”推しな印象がありましたし、M4に限っては旧来ユーザーへの配慮からかMT車も導入する粋な計らいが為されていたので、その姿勢は新型になっても変わらないことを切に願います。ただ本国仕様からはオプションの安全装備などが標準で備わることも考えられるため、先代比で値上げを余儀なくされるのは言うまでもないでしょうけどね…。
ちなみにM4クーペは昨年末の時点で、従来のM6クーペ(F13)に代わる次期GT3マシンのベース車として活用されることが決まっており、参戦チームへのデリバリーはレギュレーション改定が為される予定の2022年シーズンをめどに始まるようです。そちらも量産モデルと同じ直6エンジンを搭載する模様ですが、M6でたびたび弱点と言われてきたフロントヘビーな印象は、軽量素材を活用した汎用プラットフォーム(CLARアーキテクチャー)の恩恵やサイズのコンパクト化もあり、ますます改善が図られているのは間違いなさそうです。活躍が楽しみですね♪
Posted at 2020/09/28 22:06:30 |
ドイツ車(BMW/BMWアルピナ)&BMWミニ | クルマ