
先日、中国向け仕様の外装デザインがリークされた現行3シリーズセダン&ツーリングのLCI版が本国発表しました。
パワートレーンはLCI前に概ね準ずる構成で、Mスポーツ含むデザイン・ライン別の外観デザインもリーク画像どおりでしたので詳しいレビューは割愛させていただきますが、今回のLCIではインテリアも大幅刷新する情報が正式発表前から飛び交っていたため、それがどんなデザインで纏めてくるのか?凄く気になっておりました。
で、明らかになったダッシュボード周りはドア側のエアベントやiDriveの操作ダイヤルなどLCI前と変わらない部分もあるものの、iXより順次採用している最新世代の雰囲気に一新されておりLCI前との差は歴然です。8速ATのセレクターレバーが超小型化され、エアコン風量の調節はセンターディスプレイ上で行う形式になったので、全体的な先進感が増してスッキリしている反面、お馴染みのプログラマブルボタン(ショートカット機構)もとうとう省略されてしまったうえに、操作性の“BMWらしさ”が薄らいだと感づかれた方もいらっしゃるのでは?と思います。
ただ私的にはその見た目に既視感を覚えたので「何と共通だったかやあ?」と色々記憶を辿ってみたら、意匠は一部分こそ別形状ですが、新型4シリーズグランクーペから生まれたBEVの
i4で一足早く採用していたのにほぼ準じてました。でも形状でi4と共通項を持たせたという事実は、海外発の情報までチェックするほどのビマー
(=BMWファン)かメーカー関係の方じゃなきゃ伝わりづらい違いではないでしょうか。
本国では7月より販売開始とのことですが、恐らく日本仕様もそう遅くないうちに情報開示されそうな気がしてます。
ちなみに本国では今回のLCI版正式発表と並行し、
大半の車種を対象とした今夏生産分からのモデルアップデートも明らかにされ、その内容には現行M3/M4、さらに2月末に日本仕様が発表して間もない新型2シリーズクーペも、新しいインテリアデザインおよびインフォテインメントシステムに変更されるという記述がありました。
思い返せばM3/M4も2シリーズクーペも主要コンポーネンツは3シリーズと共有している面が多い(=CLARアーキテクチャー)ので、インパネ一新を敢行するのはコスト抑制の観点から十分ありえるだろうと予測してました。各々約2年以内にデビューしているので「早くね?」という意見もあるでしょうが、M3は今年中に歴代初のツーリング
(要はワゴンボディ)、2シリーズクーペはこちらも年内に同車をベースとする次期M2クーペの発表が控えているため、それぞれの生産スケジュールの都合も関係しての早期変更に至ったのかなと思っています。
Posted at 2022/05/23 19:14:38 |
ドイツ車(BMW/BMWアルピナ)&BMWミニ | クルマ