
予てよりデビューを心待ちにしていた新型911 GT3 RSがワールドプレミアされました。同時に日本仕様の詳細も明らかになり、価格は左右ハンドル車共通で31,340,000円だそうです。
正式発表直前のネット記事には、開発責任者曰く
「パワートレーンはベース車(標準GT3)と共通か、それより向上されるだろう」というコメントがあったため、果たしてその全容がどうなるか気になっていましたが、エンジンはベース車に準じた4.0NA(フラット6)であるものの、そちらを基本に材質等を変更した結果、出力はベース車の510hpから15馬力アップの525hpとされたそうで、参考までに先代後期のGT3 RSが520hpだったのを思えば微増という値にはなりますね。ちなみに0-100km/h加速が3.2秒なのは先代後期とまったく同じです。
レーシーな印象を与えた要因になっているエアロダイナミクスは、ベース車同様のスワンネック形状を取り入れたリアウィングなど、LMGTEマシンの“RSR”や先月末のスパ・フランコルシャン24時間レース開催にあわせフォトデビューした
新型“GT3R”(来季より本格投入)で得られた知見も所々に取り入れられているほか、F1マシンでお馴染みのDRS(ドラッグリダクションシステム)をブランドの量産車として初採用したのもトピックであるほど、
あまり良い表現ではないかもしれませんがベース車比で強化された足回りと相まっての
運動…であり、Cd値が相当低いんだろうなと想像できるぐらいの空力オバケでもある一台だなと思いました。
カレラS/4Sの'18ロサンゼルスショー初公開から間もなく4年を迎え、すでにこのGT3 RSを含めた大半のグレードが世に送り出され、さらには“スポーツクラシック”ほかの限定車も出始めてきているので、「カレラ系のエンジンをターボから(先代前期以来の)NAに戻す!?」「(電動化方針や時代の流れもあっての)ハイブリッド版登場は濃厚!?」などネット上で噂を目にしてはいるMC版発表の足音がだんだん聞こえ始めたように思えるのは、現行・992でふと感じているところです。
《日本時間きょう未明にYouTube上で生配信されたワールドプレミア》
Posted at 2022/08/18 22:12:32 |
ドイツ車(ポルシェ) | クルマ