
先週はアウディが日本市場でニューモデルの発表ラッシュでした。
…というのも、19日は
現行S3/RS3のMC版が
昨年末のベース車(A3スポーツバック&セダン)に遅れて発表、翌20日にはこちらもフェイスリフトを行ったRSQ8の導入グレードを
新設定の“パフォーマンス”一本に絞ったうえで発表。
しかしそれらの前に先陣を切ったモデルは、上述のS3/RS3の発表2日前に公式アナウンスが為された新型A5/S5セダン&アバントです。
いずれもすでに公式サイト上でティザーページが作られていたほか、先月22日から10日間Audi City Ginza
(東京・銀座に昨年12月オープン)で
A5アバントの発表前先行展示も行われたほど、ICE車群のなかでは国内導入がもっとも秒読み段階に入っていた印象を受けますけどね。
日本仕様はまずS5も合わせた通常モデルに加え、そのなかの“TFSIクワトロ”(204hp版の2.0TFSIを搭載)のSラインパッケージ付きをベースとする導入記念車も発表されました。
その導入記念車に与えられた名称はなんと
「edition one」(エディション ワン)、つまり現行A3など他モデルではここ最近の慣例だった「1stエディション」を名乗らなかったことを意味します。
プレスリリースに“グローバル限定車”という記述があることから、ベース車準拠のローカライズもさせつつドイツ本国で企画された内容なのが窺えるのは想像に難くありません。それもそのはずニューモデルの発表記念車は欧州市場ですと、日本仕様同様の1stエディションではなく、今回のように「エディション ワン」名義で登場した経緯を持ちます。
これが高性能ゆえの付加価値を持つRSモデルだと、本国で企画されたグローバル限定車は日本国内にも数多く導入してきたイメージが強いですが、新型A5のような通常モデルでは非常に珍しいなぁ…と。
従来A4の後継車でもある新型は、成長戦略の要たるBEV(e-tron)を推し進めた一方で活気不足だったICE車群の商品展開を見直すべく生まれたぶん、それがブランドにとって櫻坂46のシングル曲タイトルよろしく
『Start over!』(=仕切り直し、やり直しの意)な決意表明だと思っているからこそ、記念車をアピール目的で世界統一リリースにしたかったんですかね。
ドイツ車で「エディション ワン」と聞くとAMGモデル含むメルセデス
(あちらは数字がアラビア文字表記となる「エディション1」)のイメージが未だに残っちゃっているので、かくいう私ですら正式発表当日にプレスリリースや公式サイトのカタログページで初めて情報を知ったときから、名称が異なったことにまだ戸惑いを隠せていません(苦笑)
Posted at 2025/02/27 21:46:43 |
ドイツ車(アウディ) | クルマ