皆さんは平日のお昼には、どんなものを召しあがっていらっしゃるんでしょうか?
私は外に出てあちこち迷うのが面倒臭いのと、安さからもっぱら配達のお弁当です。(お弁当というよりも給食と言うべきなのかも知れませんが)
これがそのお弁当。
いわきゅう東海という会社のお弁当なんですが、お味噌汁も付いて、いくらに見えますか? 数ヶ月前の石油高騰までは300円でしたが、現在は320円。探せばもっとお値打ちな弁当もあるのかも知れませんが、粗食に慣れた私は十分に満足しています。ここのお弁当を食べ始めてから既に数年経っていて、毎日20食以上の注文がありますから、満足しているのは私だけでないはずです。
ところが、ここに来ていわきゅう東海に強敵が現れました。
ハロ-ランチという会社が是非試食してみてくださいと売り込んできました。しかも、いわきゅう東海と同条件で300円を提示。これは心揺らぎます。
で、とりあえず試食。もちろん30食分が無料。
私には内容的に大差はないと思われました。後はもう好み、そして価格。一日20円、一月で400円の差。コーヒー1杯分。わずかな差でしかありませんが、内容に差がないとすればより安いほうに流れていくのかもしれません。
もちろん、これを知ったいわきゅう東海も黙ってはいません。いくらか内容は劣るようですが、やはり300円のお弁当を試食してみてくださいと反撃に出てきました。
ところが、どこで聞きつけたのか、更に別の1社がレースに参加の意向を示してきました。そこは数がまとまれば他のところに350円で提供しているものを300円で配達すると言ってきました。
3~4回はただ飯が食えそうで、ニンマリとしてしまいそうですが、一方で不安もあります。
320円の現在の弁当を食べながら、「この弁当、本当に大丈夫かなぁ」と思うことがよくあります。豪華とは言えないものの、いったいどうやったらこんな弁当が320円で提供できるのか? 食材や調理の手間だけじゃなくて、配達にもそれなりの人件費がかかるはずです。普通なら無理です。
ですから、価格競争も素直には喜べません。お弁当屋さんが注文の獲得に躍起になるのはスケールメリットゆえだとは思いますが、消耗戦で疲弊してしまい、安全管理が疎かになるようではこちらが困ることになります。
就職したころの物価と今の物価を比べたら、かなり上がっているはずです。でもこの配達弁当だけは当時と同じか、あるいは下がってるくらい。世の中にそんな商品ってあるでしょうか。
また、厳しい消耗戦を繰り広げるお弁当業界を見ていると、どうしても自分達の業界のことにも目が行きます。
実は私、名古屋市内で住宅関係の仕事をしておりまして、自分が担当した一戸建ての団地が売れ残っております。ところが、ここに来て家具をオマケに付けて動きが出てきました。この不況の中で高額の住宅を買っていただけることはありがいことです。多少の持ち出しは仕方ないでしょう。それでもこのお弁当業界ほど苛烈な競争には晒されていません。同じような競争に放り込まれたら、私達なんて生き残っていけるんでしょうか?
お弁当屋さん、たくましいなぁ!
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Posted at
2009/05/16 21:20:49