
も~う、セカイカメラですよ! セカイカメラ!
iPhoneのアプリケーションとして9月24日にダウンロードが開始されて既に10万ダウンロード!
セカイカメラって何かって? 言葉で説明するのは難しい。セカイカメラの開発者サイドはこれを”現実拡張アプリ”とか呼んでいるようですが、「ナンノコッチャ?」ですよね。私もネットの記事で読んだだけでは、さっぱり分からなかった。ダウンロードして使ってみて、初めてその面白さが分かりました。
GPS機能を持つiPhoneの特性を生かした革新的なアプリです。
一言で言えば、空間に情報を貼り付けるソフトです。
セカイカメラをiPhoneにダウンロードし、それを起動させてiPhoneで周りの風景を見ると、上の写真のように空間に貼り付けられた、漫画の吹出し(台詞が書いてあるところのこと)のようなもの(これを「エアタグ」と言います)が見えるようになります。
この画像ではテキストしか見えませんが、画像を貼り付けることもできます。おそらくはこの先、動画を貼り付けることも可能になるでしょう。
私は先週末にダウンロードして、機会があればいろんなところをセカイカメラで見回していますが、驚いたことに、岐阜でも、もうほとんどのランドマーク的な施設に施設名(上の写真の「佐久平」や「東急イン」のような感じ)が貼り付けてありました。これらは開発者が貼りつけたものと思われます。また、歴史的な施設にはその名前だけでなく、長文の解説まで貼り付けてありました。
ここまで読んでもまだ分からない方も多いのでは?
エアタグは開発者だけでなく、ユーザーも貼り付けることができます。たとえば、あなたが公園のベンチに腰掛けて一息ついたとして、そこに「ホッ」というエアタグを貼り付けておきます。すると後から来たセカイカメラのユーザーの誰かが、「ああ、このベンチで誰かが一息ついたんだな」と分かってくれるって訳です。
分かります?
iPhoneのGPS機能による位置情報と、貼り付けたいテキストなどの情報を結びつけてサーバーに保管し、その付近にいるセカイカメラユーザーにそれを読ませるという仕組みですね。ですので、圏外ではセカイカメラの機能は使えません。
このアプリ、こんなに面白いのに無料です。おそらくこれから莫大な広告収入を見込めるからだと思います。
例えば、ちょっと分かりにくい場所にあるお店が、お客さんを駅からお店まで誘導したいとき、電柱に案内広告を設置する必要などなくなります。交差点ごとに「この交差点を右へ」とか「この先300メートル」とか貼り付けておけばいいのですから。
商品の画像を道順に並べておくことだってできます。
で、セカイカメラがどんどん普及するとこんなことになります。
開発者は「いずれ世界がエアタグで埋まって真っ黒になる」と言っているようですが、既に秋葉原はこんなです。
で、私も他愛もないことを貼り付けたりして遊んでるんですが、ふと気が付いたんですよ。
いいことばかりじゃないなと。
まず、男の子なら誰でも考えるのはHな画像を所構わず貼り付けることも可能だってこと。はい、できますね。仮にそうしてもユーザーにしか分からないから、法に触れるかどうかは微妙なのでは? 交番にヌードを貼り付けるとか・・・・いたずらとしては面白いかも。
お店の宣伝の逆、悪評を貼り付けることもできますね。「ここの味噌ラーメンは食えたもんじゃない!」とか。
特定の家に、その住民の個人情報を貼り付けておくことも可能でしょう。その住民がユーザーでなければいつまで経ってもそれに気づきません。個人情報どころか有りもしないデマを貼り付けることもできます。例えば「万引き一家」だとか。
セカイカメラ、大きな可能性を持つアプリだとは思います。しかし、今のうちから規制も考えておかないと、せっかくの投資も台無しにしてしまう可能性も併せ持っています。
どうか健全な形で発展していって欲しいと思います。
ブログ一覧 |
iPhone | 日記
Posted at
2009/10/05 23:34:01