
随分と待たされましたが、やっとPLATZからも出たんで、今回は、
以前に泡盛おやじさんとお約束した、3社の1/72のT-33を比較したいと思います。
まずは、今更説明の必要はないかも知れませんが、実機について。
T-33は、アメリカ空軍初の実用ジェット戦闘機P80から発展した、初の複座ジェット練習機です。T-33は6,557機以上が1948年から1959年にかけて製造されるベストセラー機となり、世界30ヶ国以上で使用され、航空自衛隊では1954年(昭和29年)の創立当初からF-86Fと共にアメリカから68機の供与を受け、翌1955年(昭和30年)からは川崎航空機によって210機がライセンス生産され、老朽化した1980年代後半から順次退役が始まり、後継機の川崎T-4への置き換えが進められていき、2002年までに退役させる予定でした。
しかし、1999年(平成11年)11月22日、入間基地の航空総隊所属の1機が墜落し、乗員2名が殉職、墜落時の送電線の切断により約80万世帯が停電するという事故が発生し、残存していた8機全機に対し飛行停止処分が課され、翌年2000年(平成12年)6月に全機除籍されました。
この事故で殉職した、中川二佐および門屋三佐は、近隣住民への被害を避けるべく限界まで脱出せず、川原に誘導した後にベイルアウトしたものの、そのときには既に高度が足りず、地上に激突死したものと見られています。
とにかく、長らく使われた名練習機と言っていいでしょう。何せ50年以上使われた機種ですから。
では、3社のボックスアートから。
この薄汚れたボックスアートは、実際に私が持ってるキットのボックスアート。もう何十年前に買ったものか定かではありません。まあ、30年以上前は固いですね。いくらだと思います? 250円ですよ、250円!
続いて、昨年出た、チェコのSWORD社のキット。
後でご説明しますが、レジンパーツとエッチングパーツが付属してると言うのに、私は2098円で購入。非常にお買い得感が高いキット。この頃は既にPLATZからも出ることが分かっていたため、あえて値下げして勝負に出たんじゃないかと勝手に推測してます。
3つ目は、つい最近購入したばかりのPLATZのキット。発売予告を何度も延期してやっと先日発売。SWORDのすぐ後だけに、SWORDを超えてくるかが注目でした。PLATZって中国製だとばかり思ってたんですが、一応 made in Japan になってますね。金型は中国? 1848円で入手。まあ、こんなもんでしょうか。
次に各社のシートとコクピットを見てみましょうか。
ハセガワのシート。シンプルな形、バリと突き出しピンの跡。歳月を感じさせますね。でも3社の中でパイロットフィギュアが付いてるのはハセガワだけ。まあ、あまり褒められた出来ではありませんが。
SWORDのシートはレジン製。ちゃんとシートベルトまで表現されてます。これを見ちゃうと、ハセガワなんて作る気になりませんよね。因みに中央に写ってるのは主脚の収容庫。左はキャノピーの下フレームです。
上のレジンパーツのほかにこのカラーエッチングまで付いて二千円ちょいですから、お得ですよね。
プラパーツの計器盤にはちゃんと計器類のモールドもあって塗装でも行けるんですが、組説はエッチングを前提に描かれています。
実は、PLATZから、別売りですが、まったく同じカラーエッチングが発売されているようです。どうなってるんでしょう? 商売敵のSWORDからのOEM?
PLATZのシートとコクピット。それほど凝ったシートじゃありませんね。計器類はモールドされてます。計器類のデカールもあるので、それでもOK。
最後発のPLATZに敬意を表して、もう少し詳しく御紹介します。
3社のうち、PLATZだけが、胴体が前後に分割され、胴体内部のリブが表現されているのがお分かりいただけるでしょうか。私はこの先、エンジン付キットか別売エンジンが出るのではないかと疑ってるんですが、どうでしょう?
PLATZのデカール。さすがに国内メーカー。部隊マークの種類やコーションデータが充実してます。
レジン・エッチングを駆使した細部はSWORD、リベットも表現された機体表面の感じはPLATZが上回っていると言えるでしょうか。あとはそれぞれの好みの問題になるでしょう。
こう書くと、ハセガワの出番は全くなくなったかと思われるでしょうが、そうでもない。うまい人が作れば、前世紀のキットもこうなる。みん友の
泡盛おやじさんのT-33
沖縄の南西航空混成団支援飛行班所属機だそうで、垂直尾翼のシーサーがいいですね。よくぞここまで!
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2012/02/08 00:39:12