
久しぶりの「箱を開けたらシリーズ」です。今回は3社の1/72スケールのF-104を比較してみようと思います。
3社とは、言わずと知れたハセガワ、イタリアのエッシー、アメリカのモノグラム。ハセガワは一部の部品とパッケージ、デカールを替えて、おそらく10を超えるバリエーションのF-104を展開していると思いますが、その第一弾として発売されたのがタイトル画像の自衛隊バージョン(つまりF-104J)。発売から軽く20年は経ってるでしょうか。これがハセガワとしては2代目になる1/72のF-104でしたが、その時点で誰の目にも明らかな決定版でした。
離陸の一場面を捕らえた見事なボックスアート。小池さんのボックスアートの新作はもう見られないんだろうか。
私の曖昧な記憶では、その次に発売されたのがイタリアの模型メーカー、エッシーのF-104 G/S。このエッシー社はもう存在してません。
このキットにはイタリア空軍とドイツ空軍のデカールが用意されていました。
エッシーからどれくらい遅れてだったかは忘れてしまいましたが、アメリカのモノグラム社からもF-104Cが発売されました。正直なところ、「今更?」って感じたことを覚えています。
このキットにはアメリカ空軍のデカールが入っていました。
他にも何社からか1/72のF-104は発売されていたような記憶ですが、上記3社以外のものは忘れても問題ないと言うか・・・・今回、改めて3社のキットを点検してみましたが、結論を先に言ってしまうと、3社の中でも、今でもハセガワ一択!
モノグラムの胴体後部のパーツです。排気口より少し前と垂直尾翼の動翼部分でパーツが分割されているのがお分かりいただけると思います。しかし、なぜそこで分割するのかが分からない。
エッシーの箱を十数年ぶり(?)に開けてみたら、ゴロンとこれが出てきました。
こんなものがあることを全く忘れていました。どうやらエッシーのキットで自衛隊機を作ろうとして放置したようですね。過去の私も飽きっぽかったようです。
3社の胴体分割ラインを赤線で描き込みました。ハセガワの分割ラインは、機体前半のパーツを差し替えて複座型を出すためですから当然の選択。しかし、モノグラムとエッシーの分割ラインにはうなずけません。一体何をしたかったんだろう? 尾部だけ差し替えて別の型ができるわけでもないし・・・・。
ひょっとすると、ハセガワのコピーと言われることを避けようとした? わざわざ分割しなくても、機首から排気口まで一体なら作る側は手間が省けるのに。
3社の翼端チップタンクです。上からハセガワ、モノグラム、エッシーの順です。エッシーは発売時からこれが細いと指摘されていましたが、その通りでした。
と言うことで、発売から20年以上経って、確かにヒケやバリが目立つようになっては来たものの、ハセガワが決定版に変わりはないようです。
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Posted at
2013/11/07 00:27:03