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2017年10月09日

タミヤ 1/72 F-16CJ BLOCK50 製作記

タミヤ 1/72 F-16CJ BLOCK50  製作記 久しぶりにキットが完成しました。単発ジェット戦闘機なのにどんだけ時間かけてるんだって話ではありますが。

キットは1/72スケールでは現在のところ最新であり、ベストキットでもあるタミヤのF-16CJ BLOCK50です。F-16は有名な機体ですからよくご存じかとは思います。じゃその後についてるCJは何かてぇと、まあ派生的な型式ですね。で、その後のBLOCK50は何かてぇと、生産ロットナンバーだと思ってもらえばいいかな。最近はモデラーも口うるさくなりまして、生産ロットごとの違いまで気にするようになりまして、メーカーも気にするようになったってことなんですね。実際、このキットにもタミヤにしては妙なところがありまして、一部のモールドをパテで消せとか、一体成型できそうなパーツが別パーツになっていたりして、不自然。おそらく開発途中で違いに気づいたか、実機に変更が生じたかしたんでしょう。

まずは、いつもの通り、コクピット周りからですが、その前にパイロット、それもヘルメットについて。

最初はヘルメットなんて白く塗っときゃいいやなんて思い、白く塗ったんですよ。ところがよく調べると、最近はそうじゃないことが分かってきました。自分の撮った写真でも確認できました。因みにこの機体の塗装は今回のキットの塗装とほぼ同じです。



昨年の岐阜基地航空祭で撮ったF-16ですが、パイロットのヘルメットをよーく見ると白じゃない。
そこで調べるとこんななんですね。



HGU-55/P という型のようです。しかも酸素マスクのホースはセンターからではなく、左寄りから出ていることが分かります。

これを受けてこさえたエジェクションシートとパイロットのフィギュア。



エジェクションシートは例によって別売のレジンのアクセサリーパーツ。シートだけじゃなくてコクピット全体もありましたが、せっかくのタミヤだし、これを機体パーツにフィットさせるのに時間がかかるのは目に見えてますから、今回はシートのみ。
パイロットの酸素ホースはパーツのそれを削り取り、細いワイヤで体から離して取り付け。これでリアリティーが増す。フライトスーツの塗装は他の部分と質感の違いを出したくて、強い艶消し感が出る水性のファレホを使ってみました。パイロットフィギュアはさすがタミヤ。いい出来です。

模型に関係ありませんが、調べていくと、F-16には少なくとも二人、女性パイロットがいらっしゃることが分かりました。



左が確かデンマーク空軍、右はアメリカ空軍ですね。どちらも美人で、デンマークの方はママでもあるようですね。自衛隊の方はと言うと、確かヘリの女性パイロットはいたかな? 戦闘機にはいないはず。

キットに戻りましてコクピット。



視力とかいろんなとこでこれが限界。

次にキャノピーですが、最近の戦闘機のキャノピーはスモークがかかってますね。それをどの程度表現するかですが、実機はこんな感じ。



で、私がこさえたのがこれ。



クリアオレンジとクリアスモークを混ぜて薄くしたのを、裏から吹き付けましたが、ちょっとやり過ぎたかな? 実機はもうちょっとほんのりした感じですよね。でも後戻りはしません。
機首のピトー管は、知る限りではビーバーコーポレーションとファインモールドから金属製のパーツが出ていますが、ファインモールドのはちょっと大きめ。ビーバーコーポレーションのを採用しました。ここを金属にするとビシッと締まります。

完成後の写真ですが・・・



塗装後であっても、隙間なくキャノピーが閉まる! 他のメーカーじゃここまでの精度はあり得ませんね。

これより後の製作過程は撮ってないので、完成後の写真をダラダラと見ていただきましょう。











翼端のミサイルランチャーにはミサイルを取り付けたくなかったので、模型店でC型断面のプラ材を買ってきて、それを薄く加工してランチャーのレールとして取り付けています。





エンジンはGE社のF-110エンジン。初期のF-16はF-100エンジンでしたが、パワーアップしてます。実物がこれ。



排気ノズルのカバーをこれに似せて塗り分けるのには苦労しました。CADで型紙を印刷して、それをマスキングテープに乗せて切り出し、1枚1枚マスキングして塗装です。
排気ノズルの内側はセラミックス製で白くなっています。











脚部もよくできていて、さすがタミヤなんですが、私が悪いのかもしれませんが、一部に取り付け方法がうまく分からないパーツもありました。

最後になりましたが、デカールを密着させるためのデカール軟化剤について。
手を惜しまない方は、まず艶ありの塗料で全体を仕上げ、デカールを貼って、乾燥させてから艶消しクリアなどを吹き付けて艶を調整されるのが一般的でしょうか。そうすればデカールも密着するし、シルバリング(デカールの縁の透明部分が反射すること)も押さえられますから。でも、そんな面倒なこと、私はやらない。全体の塗装を済ませてデカールを貼って終わりにしたい。そのためにデカール軟化剤を使ってデカールを密着させます。で、その軟化剤ですが・・・



↑こんなのが出回ってます。今回、最初に使ったのは、左から一つ目のグンゼ産業のマークソフター。ところがこれの効きがよくない。密着してくれません。そこで、買っておいたタミヤのマークフィット(ハードタイプ)(左から二つ目)を塗ってみました。ハードタイプって言うからにはと期待していましたが、これも大きめのデカールには効きが弱い。そこで、最後に登場願ったのが左から3番目のモデラースのデカールフィット。これは期待に応えてくれました。ところが、効きすぎて、小さなデカールは溶けてなくなりました。ちょうどいいってのは難しいですね。
で、このモデラースのデカールフィット、最近は模型屋で見かけないなと思って調べると、モデラーズが倒産してもう手に入らないとのこと。これを使い切ったら、一番右のグッドスマイルレーシングのデカール剛力軟化剤を使うしかないですね。ところが、これもamazonに在庫はあるようですが、生産中止らしい。さて、どうしたものか。

ところで、なんでF-16かってぇと、背景とこのF-16を合成して2016年の年賀状にしようと思って作ってたんですよね。もう2018年のお正月が近いってのに・・・。去年のF-15はどうにか暑中見舞いに間に合ったけど・・・。どうしようかなぁ・・・?



ブログ一覧 | 模型 | 日記
Posted at 2017/10/09 22:53:53

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この記事へのコメント

2017年10月9日 23:34
ひえー、素晴らしい出来 ! しかも超ディテールに凝っててスゴイです。
超絶不器用な私からすると、もはや人間技ではないような。
ひょっとしてプロのモデラーさんとしてでも生計をたてられるんじゃないですか ?
コメントへの返答
2017年10月10日 0:08
人生の残り時間を考えると、もう一度F-16を作る可能性は低いですから、できるだけのことをしようとは思って作っています。それでもあちこち、妥協だらけですが。もちろん、ルーペなしでこんな作業はできません。

プロモデラー? とんでもない。プロモデラーさんの話は聞いたことがありますが、こんなスピードで作ってたんじゃ生計が立ちませんよ。何せ仕事なんですから。
それと、聞いた話では、プロは単純な作業は近所のおばちゃんを雇ってさせるんだそうです。経験者はあれこれと自分の主張をしたがるんで使えないそうです。
2017年10月10日 22:56
かっこいい~~!
長い時間かけて作られたから愛着もかなりのものでしょうね。
どうしようかなぁーなんて言わないで。
2018年の元旦にその写真が見られることを祈ってます。

私のカメラで撮ったものではヘルメットの色までわからないです。

今年は諦めて見ることだけに専念しようっと。
コメントへの返答
2017年10月12日 1:04
まあ、ここまで来ちゃいましたから暑中見舞いってわけには行かないし、来年の年賀状にするしか仕方無いでしょうね。
でも、2年遅れはさすがに辛いので、何とかもう一つ年末までに作れないものかと製作中です。大物ですから無理である可能性が高いのですが。

今年は、X-2の展示飛行と小牧からのF-35の飛来を期待してるんですが、無理かなぁ・・・。
2017年10月11日 20:57
全ての箇所に丁寧な工作を加え、その上で入念な塗装を行い、そしてこだわりのデカール貼り。
あらゆる作業が神の領域ですね。

一枚一枚の画像を食い入るように見てしまいました。
飛行機は空力の関係で凹凸が少ないため、密度感を演出したりする工作は、コックピットや脚の引き込み部が中心になるというイメージを持っていますが、↑の作品は、全体のバランスが素晴らしく、トータルとしての完成度の高さを見せ付けられたような感覚になりました。
そしてキャノピーのスモーク塗装。
成田のオッサンさんのこだわりがひしひしと感じられます。
可能であればぜひとも実物を拝見したいと思ってしまいました。

ちなみに製作時間はトータルでどのくらいですか?
コメントへの返答
2017年10月12日 1:21
最大級のお褒めの言葉、ありがとうございます。そこまで言われると面はゆいですね。

今回は、出来栄えに関して、タミヤのキットであることで大いに助けられています。

キャノピーの塗装についてですが、大したことはしていません。
クリアパーツの艶出し用のワックスを思い出しました。ジョンソン&ジョンソンのフューチャーが有名でした。ところが、これも生産中止とのことで、調べるとリンレイのワックスがいいみたいです。

いつか実物をお見せできる機会があればいいですね。

トータル製作時間ですか? さて、どうだろ? 根拠は希薄ですが、100時間てとこ? 実際分かりません。
2017年10月11日 23:40
こんばんは~。
昨日はありがとうございました。
お疲れ様でした^^

さてさて
細部の加工、ディティール、塗装…
質感表現が本当に素晴らしく、食い入る思いでしばし拝見させていただきました。
ザク違さんも書かれてますけど、キャノピーのスモーク塗装、スモークで塗る方は多いと思うのですが、そこへオレンジを混ぜるとは全く思いつくこともなかっただけに流石です。

模型製作って、自分の自由空間にどっぷり浸かりながら楽しんでしまいますが、こうやっていろんな表現手法を学べるのは本当に嬉しいですね。

お互いの作品、一度、いや、何回でも良いのですが、生で確認し合いたいなぁ~
私もそう思っています。
コメントへの返答
2017年10月12日 1:30
はい、昨日はありがとございました。

上にも書きましたが、今回はタミヤに助けられています。パーツどうしのフィットも素晴らしいし、プロポーションの再現もさすがだと思います。

キャノピーの塗装は見たままを表現しようとしただけですし、こうしてる人は多いと思います。

クリアパーツの艶出しワックスの話は上に書いた通りです。

お見せできる機会があればいいのですが、何せ壊れ物ですからね。なかなか簡単ではないでしょうね。




プロフィール

「この後の展開を見て子供たちは何を学ぶのか。結局、正しい正しくないではなく、「長い物には巻かれろ」が賢い選択であるという処世術を学ぶんだろうな。」
何シテル?   03/03 09:31
昔、メルマガで漫画のコラムを書いてました。
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