
久しぶりにキットが完成しました。単発ジェット戦闘機なのにどんだけ時間かけてるんだって話ではありますが。
キットは1/72スケールでは現在のところ最新であり、ベストキットでもあるタミヤのF-16CJ BLOCK50です。F-16は有名な機体ですからよくご存じかとは思います。じゃその後についてるCJは何かてぇと、まあ派生的な型式ですね。で、その後のBLOCK50は何かてぇと、生産ロットナンバーだと思ってもらえばいいかな。最近はモデラーも口うるさくなりまして、生産ロットごとの違いまで気にするようになりまして、メーカーも気にするようになったってことなんですね。実際、このキットにもタミヤにしては妙なところがありまして、一部のモールドをパテで消せとか、一体成型できそうなパーツが別パーツになっていたりして、不自然。おそらく開発途中で違いに気づいたか、実機に変更が生じたかしたんでしょう。
まずは、いつもの通り、コクピット周りからですが、その前にパイロット、それもヘルメットについて。
最初はヘルメットなんて白く塗っときゃいいやなんて思い、白く塗ったんですよ。ところがよく調べると、最近はそうじゃないことが分かってきました。自分の撮った写真でも確認できました。因みにこの機体の塗装は今回のキットの塗装とほぼ同じです。
昨年の岐阜基地航空祭で撮ったF-16ですが、パイロットのヘルメットをよーく見ると白じゃない。
そこで調べるとこんななんですね。
HGU-55/P という型のようです。しかも酸素マスクのホースはセンターからではなく、左寄りから出ていることが分かります。
これを受けてこさえたエジェクションシートとパイロットのフィギュア。
エジェクションシートは例によって別売のレジンのアクセサリーパーツ。シートだけじゃなくてコクピット全体もありましたが、せっかくのタミヤだし、これを機体パーツにフィットさせるのに時間がかかるのは目に見えてますから、今回はシートのみ。
パイロットの酸素ホースはパーツのそれを削り取り、細いワイヤで体から離して取り付け。これでリアリティーが増す。フライトスーツの塗装は他の部分と質感の違いを出したくて、強い艶消し感が出る水性の
ファレホを使ってみました。パイロットフィギュアはさすがタミヤ。いい出来です。
模型に関係ありませんが、調べていくと、F-16には少なくとも二人、女性パイロットがいらっしゃることが分かりました。
左が確かデンマーク空軍、右はアメリカ空軍ですね。どちらも美人で、デンマークの方はママでもあるようですね。自衛隊の方はと言うと、確かヘリの女性パイロットはいたかな? 戦闘機にはいないはず。
キットに戻りましてコクピット。
視力とかいろんなとこでこれが限界。
次にキャノピーですが、最近の戦闘機のキャノピーはスモークがかかってますね。それをどの程度表現するかですが、実機はこんな感じ。
で、私がこさえたのがこれ。
クリアオレンジとクリアスモークを混ぜて薄くしたのを、裏から吹き付けましたが、ちょっとやり過ぎたかな? 実機はもうちょっとほんのりした感じですよね。でも後戻りはしません。
機首のピトー管は、知る限りではビーバーコーポレーションとファインモールドから金属製のパーツが出ていますが、ファインモールドのはちょっと大きめ。ビーバーコーポレーションのを採用しました。ここを金属にするとビシッと締まります。
完成後の写真ですが・・・
塗装後であっても、隙間なくキャノピーが閉まる! 他のメーカーじゃここまでの精度はあり得ませんね。
これより後の製作過程は撮ってないので、完成後の写真をダラダラと見ていただきましょう。
翼端のミサイルランチャーにはミサイルを取り付けたくなかったので、模型店でC型断面のプラ材を買ってきて、それを薄く加工してランチャーのレールとして取り付けています。
エンジンはGE社のF-110エンジン。初期のF-16はF-100エンジンでしたが、パワーアップしてます。実物がこれ。
排気ノズルのカバーをこれに似せて塗り分けるのには苦労しました。CADで型紙を印刷して、それをマスキングテープに乗せて切り出し、1枚1枚マスキングして塗装です。
排気ノズルの内側はセラミックス製で白くなっています。
脚部もよくできていて、さすがタミヤなんですが、私が悪いのかもしれませんが、一部に取り付け方法がうまく分からないパーツもありました。
最後になりましたが、デカールを密着させるためのデカール軟化剤について。
手を惜しまない方は、まず艶ありの塗料で全体を仕上げ、デカールを貼って、乾燥させてから艶消しクリアなどを吹き付けて艶を調整されるのが一般的でしょうか。そうすればデカールも密着するし、シルバリング(デカールの縁の透明部分が反射すること)も押さえられますから。でも、そんな面倒なこと、私はやらない。全体の塗装を済ませてデカールを貼って終わりにしたい。そのためにデカール軟化剤を使ってデカールを密着させます。で、その軟化剤ですが・・・
↑こんなのが出回ってます。今回、最初に使ったのは、左から一つ目のグンゼ産業のマークソフター。ところがこれの効きがよくない。密着してくれません。そこで、買っておいたタミヤのマークフィット(ハードタイプ)(左から二つ目)を塗ってみました。ハードタイプって言うからにはと期待していましたが、これも大きめのデカールには効きが弱い。そこで、最後に登場願ったのが左から3番目のモデラースのデカールフィット。これは期待に応えてくれました。ところが、効きすぎて、
小さなデカールは溶けてなくなりました。ちょうどいいってのは難しいですね。
で、このモデラースのデカールフィット、最近は模型屋で見かけないなと思って調べると、モデラーズが倒産してもう手に入らないとのこと。これを使い切ったら、一番右のグッドスマイルレーシングのデカール剛力軟化剤を使うしかないですね。ところが、これもamazonに在庫はあるようですが、生産中止らしい。さて、どうしたものか。
ところで、なんでF-16かってぇと、背景とこのF-16を合成して2016年の年賀状にしようと思って作ってたんですよね。もう2018年のお正月が近いってのに・・・。去年のF-15はどうにか暑中見舞いに間に合ったけど・・・。どうしようかなぁ・・・?
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2017/10/09 22:53:53