
イギリス滞在中のホテルと食事を振り返る第2段です。今回は滞在後半の4泊目から6泊目まで。日付で言うと7月12日の晩から14日の晩までということになります。
昼過ぎにマック・ループを発って、ひたすら東へ。また前々回の地図を持ち出すと・・・、左端のCがマック・ループでAがこの日の宿 The Golden Phesant Hotel 。RIAT会場のフェアフォード空軍基地から車で20分ほどのところですから、RIATを見に行くにはいい立地。ここに着いたのは午後7時頃。
ちょっと広めの緩い坂道に面した宿(タイトル画像参照)で、ご覧の通り、駐車場の入り口が見当たらない。仕方なく、道路の宿の反対側に車を停めて宿へ。入ってすぐのところはパブになっていて、ちょっと奥に宿の受付がある。対応してくれたのは若いが小太りの娘。
「車はどこに停めたらいいの?」
「どこに停めたの?」
「前の道路」
「OK」
「いや、道路の反対側なんだけど」
「OK」
一体、それのどこに問題があると言うの?てな調子で言われた。これが英国流? どこでも路上駐車OKなの?
その時の私の車の状態。スーパーみたいな商店の前です。こんなところに一晩駐車。日本ならたちまち警察に通報されてレッカーでしょうね。
チェックインして鍵を2本渡されました。スペアかと思ってよく見ると形が全然違う。「一旦外に出て・・・」と言われた気がするが要領を得ない。
部屋は2階。とにかく重いスーツケースを持ち上げて階段を上がる。
2階の廊下。途中にいかにも後で付け足したような不自然なドアがあって、廊下を仕切っている。スーツケースを持ってると開けたり閉めたりで面倒臭くて仕方がない。おそらくは防火区画の規制が厳しくなって付け足したものと推測。
部屋の中。広くて悪くはない。ベッドもダブル。テレビもありました。
エアコンはありませんが、ここに限らず、どこの宿も暑くて寝付けないってことはありませんでした。イギリスはなくてもいいのかもね。
ところが、部屋中見回してもトイレとお風呂が見当たらない。ひょっとしたらコネクティングルームみたいになってて、その鍵を渡されたのか?ともう一度見回すがそれらしきドアもない。仕方なくもう一度カウンターに行って、どこにバスルームがあるの?と聞くと、今度はかわいい娘(かわいかったんだけど、この先、確実に太りますって体型してた)が案内してくれた。
要するに、一旦部屋から廊下に出てすぐ隣のドアがバスルームでした。
帰国後にBooking.com の予約確認のプリントアウトをよく読むと、Double Room with Private External Bathroom と書いてありました。exrenal は”外部の”てな意味。そこまで読まないし、まさかお風呂が隣の部屋なんて想像もしてないし。
で、その bathroom がこれ。
ちゃんと大きなバスタブがあるし、これも悪くはない。
しかし、どうして隣の部屋なのにドアで出入りできるようにしない? 構造的な問題なんだろうか?
部屋数は多くはなさそうで、頻繁に他の宿泊客が廊下を通るとは思えないが、それでもだらしない格好ではトイレとお風呂にいけないことになる。面倒臭い。
これで宿泊料金は税込みで£80(¥11,814)。
通りの両側には店舗が並んでいて、外で晩御飯を食べることもできたが、うろうろするだけで多分、決められない。この宿で食べることにした。で、例によってメニューを見せられても分からない。適当に選んで出てきたのがこれ。
何だか得体の知れないものが出て来ました。しかし、これがイギリスで食べた食事の中で一番おいしかった。
真ん中は長粒米で、周囲に紫色っぽいドロッとしたシチュー状のものがかけてある。その中にはマッシュルームと牛肉が入ってて、日本人の口にも合うものでした。料理名は分かりません。
で、晩御飯が済んだ後、朝食は何時からかと尋ねると、8時からだとぬかしやがる。はぁ? 早朝から地上展示機を見ようと思ってるのに。
「いや、明日はRIATに行くんだけど」と言っても、動じる様子はなく、ただ「8時から」と言うのみ。止む無く、宿泊費に含まれている朝食を抜いて会場に行くことに決定。
翌朝、例によって早朝に目が覚めてしまい、宿のエントランスの鍵を開けて近所を散策。やっぱり、イギリスの町並みは美しい。その辺はまた別稿で。
で、散策を終えて宿に戻ってくると鍵がかかってて中に入れない! おい、おい今から荷物をまとめてRIATに向かおうと思ってるのにこれじゃ・・・とドアの前で困っていると、中にいた宿泊客が気づいて鍵を開けてくれました。助かった。
7月13日
この日の宿は、RIAT会場から1時間ほどのところにある The George Hotel - Relaxinnz 。
14日もRIATに行くんだから前日と同じ宿に泊ればいいようなもんですが、実は当初は14日にはロンドンの北にある帝国戦争博物館に行く予定を立てていて、ロンドン市内に泊る予定でした。それを急遽予定変更したもんだから、他の宿に比べてここだけ宿の予約が遅く、RIAT会場の近くでは予約できなかったという次第。
道路を挟んだ向かいは教会。30分毎に鐘が鳴って、異国情緒は感じられるが、うるさい。
前日と違ってちゃんと広い駐車場があってそこは問題なし。
受付で渡された鍵は1本。で、部屋はどこかと尋ねると、出て右だと言う。はぁ? 出てってどこに? まさか表の道路に出ろってこと?
そう、そのまさか。私の部屋のドアは道路に面していました。
スーツケースがそばに置いてあるドアが私の部屋のドア。不安だ。賊が押し入ってくるなんてことはないんだろうね? そう信じるしかない。
ヒースロー空港近くの1泊目のホテルはカードキーでしたが、田舎の宿は昔ながらのキー。だから悪意ある過去の宿泊者がスペアキーを作って入ってくるなんてこともできちゃう。住宅管理を仕事にしてるとそんなことまで考えてしまう。
部屋の内部の写真は撮り忘れましたが、前日と同じくらいの広さでまあまあ。テレビもあるし、バスルームもちゃんと内部にあります。道路から出入りするってことさえなければなぁ・・・・。
ここは近くに飲食店はなさそうで、晩御飯は迷うことなくこの宿で食べることに。
例によってわけの分からないメニューを見せられて適当に選ぶと、そのつもりはなかったのに、この日は2品出て来ました。
手を付けて思い出してから撮ったので皿の左下にあったサーモンが消えています。これが前菜(?)
そしてメイン。
私、ブログであまり食べ物の話はしたことがないので、ここで初めて言うような気がしますが、基本的に肉類は苦手です。ソーセージとかハンバーグとか加工されたものは抵抗なくというか、むしろ好きなんですが、原型を保っている肉は自分から頼むことはまずありません。ですからこれが出てきたときにはどうしようかと思いましたね。デーンと豚肉が乗ってましたから。
でも、まあ、何とか食べました。脂身は残しましたが。
それを食べた食堂。やっぱこの辺は美しいよね。日本の宿じゃあり得ない。
で、朝食は何時からかと尋ねると8時半からだと言う! バカにしてると思いましたが、田舎の宿はほぼ家族経営で、自分の生活のリズムを壊すつもりが全くないんでしょうね。ま、地上展示機は昨日撮ったし、飛行展示が始まる頃に現地に着けばいいやってんで、14日の朝食も宿で食べることに。
ところがただでさえ遅めの朝食開始なのに、8時半になっても食堂が開かない。食堂の前には宿泊客が列をなして待ちました。
で、待ってる間に客同士で会話が始まります(東洋人の私には話しかけられません)。話を聞いてると小学生くらいの男の子を連れた夫婦はスウェーデンからRIATを見に来たと。こんな会場から遠い宿に泊まってるのも私だけじゃなかった。
で、やっと朝食。この日は追加料金を払わずに済むようにコンチネンタルで。
イギリスに旅立つ前に日本人旅行者のブログをいくつか読んで予習しておきましたが、その中の一つにこれ(↓)と同じようなのがあって、”配合飼料”と評していましたが、まさにそれ。
4種類のシリアルを自分の好みの割合で適当に皿に入れるわけですよ。
で、出来上がりがこちら。
晩御飯は別で宿泊料金は£82(¥12,109)
この日だけは唯一昼食の写真が撮ってあります。
例によって、早朝に目を覚まし、あたりを散策していると、7時くらいから開いてる店があって、そこで買って会場で食べました。
7月14日 ロンドン。
この日は早めにRIAT会場を出たつもりだったのに、渋滞と初めて外国の都会を走って戸惑ったことと、レンタカーの諸々(その辺は別稿で)があって宿に着いたのは9時過ぎ。
宿はPembridge Palace Hotel 。このホテルは叩けるだけ、叩いときます。
これがエントランス。よさげでしょ? 初めて本格的なホテルに泊まれるのかと期待しちゃいました。でも騙されちゃいけない。
宿の外観。外観を撮り忘れたので Googel Street View より。
大きなホテルに見えるでしょうね。でもここ全体が私が泊ったホテルではありません。いくつかの同じようなホテルの集合体です。おそらく当初は1棟のコンドミニアム(日本で言うとマンション)として建てられたものが、分割されてホテルになったのではないかと推測します。
受け付けは大学生のアルバイト風の男性。6泊の内、ここだけはクレジットカードで先払いしてあったんですが、それとは別に料金が必要だと言われ、3千円くらいだったと思いますが、払わされました。もう、この辺から不信感が募ります。
で、渡された鍵は忘れもしない211号室。しかも今度は3本!
lift(イギリスではエレベーターではなくlift)で2階まで行って階段で下れと言う。2階と言ってもご存知のようにイギリスは1階はgrand floor で2階は first floor 。つまり日本語で言うと3階まで行って階段で下れということ。どうして階段?・・・と疑問が残るまま3階でエレベーターを降りて211号室を探しますが見当たらない。廊下を歩いていると階段があったので、重いスーツケースを持って下ってみると、あった、211号室が。
驚いたことに、211号室は階段の踊り場に面していた! しかも、トイレは1フロア上の階に、バスルームは1.5フロア上にある! 別に共同トイレや共同浴場じゃありませんよ。私の部屋専用のトイレとバスルームが別のフロアにあるんです!
トイレと洗面は使わざるを得ないので使いましたが、お風呂はバカバカしくて使いませんでした。
しかも部屋は極狭。6泊の内最低の面積。前夜の半分以下でしょうか。狭いのでテレビは天井から釣られていますが、それが映らない。わざとなのか、ケーブルが外れていました。そしてベッドですが・・・。今回、この宿の外観写真を探そうと検索していたら、こんなものを見つけてしまいました。
画像を拾ってきて貼り付けることも簡単なんですが、以下のリンク先をご覧ください。
Photo: “my shoulder after staying at the Pembridge "Palace"”
私もねぇ、一目見て、このベッド大丈夫かなぁ・・・?って不安はよぎったんですよ。私が鈍感なのか、シラミも私を避けたのか分かりませんが、幸い、こんなことにはなりませんでしたが。要するに、不潔な感じがするベッド及び部屋だってことです。
この日の晩御飯ですが、ロンドンですから選び放題と言いたいところですが、繁華街からちょっと入ったところで、飲食店もあまりない。気は進まなかったんですが、入ったのは”IZAKAYA"という居酒屋。
これもGoogel Street View より。私が入ったのは夜ですから、随分と雰囲気が違います。
別に日本食が恋しくなったわけでもありません。あくまでもこれしか選択がなかったから。店に入るとマネージャーというか、対応してくれたのは東洋人というか黄色人種の男性。日本人かと聞いたら違うとのことでした。
メニューは写真付きで、その辺は日本的で分かりやすい。しかし、どれも高い。結局、頼んだのはこのドラゴンロールとビール。注文するとズケズケと「これだけか?」と聞かれました。得体の知れない巻きずしとビールで4千円台ですよ。それ以上頼めるか!
出てきたままです。ビールはキリンだけど小瓶!
食べてたら、おそらく厨房の料理人だと思われるお兄ちゃんが現われました。おそらく日本人が来てるぞと教えられて来たんでしょう。自信満々で、いかにも「俺の料理はどうだ? うまいだろう?」てな表情で立ってました。
この自信満々の態度に腹が立ったわけじゃありませんが、私、ここで一講釈垂れちゃいました。
「魚やエビの頭はいつも左側にセットしなきゃダメだ。それに海苔が湿気てる。使う直前まで keep dry だ。」なんてね。
しかし、海苔の英訳に困った。とっさに思い出した seaweed という単語は合ってたようですが、相手に通じていたようには思えませんでした。
ま、これも一つの現地の人との触れ合いってことで。
問題のホテルの翌日の朝食もご紹介しておきましょう。
朝食は7時半からだったかな? ま、普通のコンチネンタル。こんなところででも仇を取らないとね。
宿泊料金は、£76.5(¥11,297)ですが、前述のようにチェックインの際に3千円くらい取られているので1万5千円近いでしょうか?
もし、これからロンドンに行って安いホテルに泊まろうとする方がいらっしゃるなら、このホテルだけは止めときなさい。ま、都心で安いホテルに泊まろうとすること自体に問題があるのかも知れませんが。
最後に、帰りのヒースローでの、イギリス最後の食事をご紹介して締めくくり。
飛行機に搭乗してすぐに食事が出て来そうな気がしてましたが、時間もあって注文したのはキーマカレー。イギリス最後のビールもサン・ミゲルで。お代わりしちゃいました。
で、この時、カウンターにいたおじさんから「どこから来た」って話しかけられました。「日本からだ」と答えると、「俺は柔道習ってんだ。Black Belt だ」と。
正直、メンドクセーと思いましたが、とりあえず Great と返しておきました。