
模型カテゴリの中に一つ新しいシリーズを立ち上げます。それは”家族の車シリーズ”。
その第1回目は女房の前の車である初代ヴィッツ。念のために言っときますが、前の女房の車じゃありませんよ。女房の前の車。そこんとこ間違えないように。一応、まだ1回しか結婚してませんから。
軽く実車を振り返り
初代ヴィッツの発売は1999年1月。ギリシャ人デザイナーのソティリス・コヴォスによるデザインは良い意味でトヨタらしくなくて、ヨーロッパのテイストが感じられて室内も広くて国内でもバカ売れ。個人的な見解ですが、バブル崩壊の痛手から立ち直れていなくて節約志向の国内事情ともマッチしていたような気がしてます。で、当然のようにカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
我が家のヴィッツ
かなり曖昧な記憶ですが、女房は発売の年の内に買ったような気がします。色は今回の作例のメタリックのピンク。正式には「ペールローズメタリックオパール」と言うそうです。この色は初代ヴィッツのイメージカラーような扱いをされていましたし、実際、街中でもよく見る色でした。後で触れますが、この色の再現には苦労しました。
で、女房はこれで通勤し、10年以上乗っていて壊れるまで乗り潰すつもりでいました。その内に長女が大学に入り、免許を取り、時々ヴィッツを運転するようになりました。そしてある日、長女が運転するヴィッツは近所の見通しの悪い交差点で他の車と衝突・・・廃車に。幸い双方にケガはありませんでしたが、当然、女房は怒っていましたね。長女の方が非優先路から安全確認を怠って交差点に入ったために起きた事故で、過失のほとんどは長女だと言える事故でした。
ただ、既にエンジンの出力が十分に出ないときもあったようだし、買い替えもそろそろと考え始めていた時期ではありました。
この事故の後、仕方なく女房が買ったのは現行の3代目ヴィッツ。
私に言わせると、ヴィッツのデザインは退化しましたね。やはり初代が一番美しかった。ただ、乗り心地はお世辞にもいいとは言えず、軽に毛が生えた程度ってのが私の感想。
キットのご紹介
初代ヴィッツのキットはフジミから出てる一つしかありません。他に選択肢は無し。その点で迷う必要はありません。2代目、3代目についてはミニカーはあるようですが、キットはありません。
当然、私もこれを作ります。
製作記
まずはいつもようにボディーのパーティングラインをペーパーで消します。その後にパーツを眺めていると幾つか気になるところが出て来ます。
まず、ラジエターグリル(?)の丸い穴が貫通しておらず、くぼんだだけの表現になっている。
そこでピンバイスで貫通させます。
と、言うのは簡単ですが、くぼみの中心を狙って穴を開けるのは難しいし、端の方は欠けてしまいます。
そしてフロントバンパー下のメッシュ部分。
モールドで表現されていますが、これもちゃんとメッシュにしたい。
で、くり抜きます。こんな時は超音波カッターが役立ちます。
シルバーを吹いた後ですが、くり抜いて周囲をペーパーで均すとこんな感じに。
で、そこに何を持ってくるかと言うと・・・
タミヤのGTR用のエッチングパーツ。これの左下の菱形の網目のやつを貼ります。800円くらいだったかな。小金持ちはこの程度の出費はケチりません。ま、あとは使わないわけだから、ちょっと勿体ないことは確か。
アンテナ
このキットには似つかわしくない、これだけで100円くらいかかってるんじゃないかと思うような真鍮のアンテナパーツが入っています。こんな立派なアンテナパーツは他のキットでも見たことがありません。しかし、これが太い。主張し過ぎる。
そこで0.2㎜の金属線でアンテナを製作。基部はランナーを加工。
右がキットのアンテナ。左が自作アンテナ。
室内に移ります。
実はキットは我が家の実車が廃車になる前から買ってあって、女房が乗り換えを決めたら、実車を参考に製作しようと考えていました。ところが突然、その実車が失われてしまい、仕方なく、ネットで検索して我が家のヴィッツと同じ内装の画像を探してきて、それを参考にして作りました。
キットのキャビンは、いわゆるバスタブ形式の一体成型。ところが、このままではドアの内張りなどが塗装しづらい。そこで面ごとに解体。ここでも超音波カッターが活躍。切断線は組み立てるとどうせ見えないので汚くても大丈夫。
で、それを塗装するとこんな感じに。
側面は解体しないと塗装しづらいことがお分かりいただけると思います。
インパネ。
初代ヴィッツの速度計はセンターメーターにデジタルで投影されたんだよね。これよりちょっと前のソアラのように。(キットの方はアナログメーターのデカールが貼ってあります)
あ、今回の画像は実物より大きく見えるのもアレなんで、全ていつもより小さめにしてあります。
で、室内の完成。
シートベルトは省略。
外装へ
まずは透け防止と下地としてシルバーをボディー全体に吹き付け。
それから仕上げの色に悩むわけです。
まずは、楽そうな既存のスプレーを試してみました。
タミヤのパールライトレッド。色名はズバリな感じなんですが、紫が強い感じがして却下。(この色はホンダのフィットにぴったりの色でした)
あ、実車のタッチアップ用の塗料を使えばいいじゃん!と気づいて取り寄せてみましたが、希釈が悪かったのか表面がザラザラになってしまい、ペーパーで落としました。
いろいろ試している内に、これ1色でいけるやん!とたどり着いた気になったのが、カッパー(銅色)
メタリック感はかなりいい感じだったんですが、眺めてるうちにコレジャナイ感が強くなって捨てました。
そう、何色も塗り重ねている内に筋彫りも埋まってきて、そのまま進む気も失せる状態になり、仕方なくキットをもう一つ買って出直し。私の場合、よくあることです。
で、二つ目のボディーを塗装した仕上げ色は、カッパー、クリアレッド、シルバー、ルビーレッドを適当に混ぜて作り上げた色。メタリック感はイマイチ物足りませんが、色調はまあ近づけたのではないかと思っています。ホント、色の道は奥が深いよ。
初めてガイアのクリアーを使ってコートして、研ぎ出しして完成!
ラジエターグリルとバンパー下のメッシュはどうなったかって?
報われない努力は得意とするところです。
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Posted at
2019/03/24 01:37:18