
「
ちょっと心配なオオタカ」なんてタイトルでいくらかでも不安を紛らわせようとしていた私ですが、結果的には「ちょっと心配」どころか、最悪の結果になってしまいました。
地元のテレビ局のニュースをご覧ください。↓
貴重な「オオタカの子育て」密着 かわいい4羽のヒナの運命は 厳しい自然界のおきて 岐阜・羽島市
オスが二日間帰ってこないまでは私も知っていましたが、その後2羽のヒナが息絶え、メスも2羽のヒナを残したままいなくなってしまい、ついにヒナは4羽とも絶命したようです。
まあ、この目で直接は見ていないものの、こうなるのではないかと予想はしていましたが、改めて現実を知るとショックですね。
先週、サンコウチョウの森で出会った顔見知りのカメラマンが、ヒナが動かなくなるまでを見届けていたとのことで、詳しくその様子を聞くことができました。
ニュース以上の情報としては、メスが居なくなった時点でオオタカの巣に30羽ほどのカラスが群がり、ジリッ、ジリッと巣に近づこうとしていたそうです。
上のニュースを見ていただければ分かりますが、我々カメラマンは堤防を降りてまで巣に近づかないことを不文律にしていましたが、さすがにその時は見ていられずに堤防を降り、石を投げたりしてカラスを追い払ったそうです。
ま、結果的にはそれも何の役にも立たなかったわけですが。
そして、上のニュースにも野鳥の会の方が登場していますが、現場では野鳥の会とカメラマンとでバトルがあったそうです。
野鳥の会側は、このような結果はカメラマンが集中したためにまずオスが巣を放棄し、育てきれなくなったメスが育児を放棄するに至った。責任は全てカメラマンにあるというようなことを言っていたそうです。
3年前に同じ場所に巣を掛けた時はちゃんとヒナは巣立ったし、今回も同じ場所(つまりカメラマンにとってはベストな場所でもあるわけですが)で産卵し孵化までしてるわけですから、大勢のカメラマンによるストレスが原因てのには、いささか反論もしたくなりますが、完全に否定もできないところが辛い所。
営巣場所はオスが決めるそうで、仮にオスがカラスにやられて死んでしまっているとしたら、来年からはこの場所での撮影はできないってことのようです。
さて、サンコウチョウの方ですが、こちらも、珍しいことでもありませんが、前々回のブログ「
朝日の当たる家2019」でご紹介したサンコウチョウペアは無事産卵し、4羽のヒナが生まれたものの、先週、ヘビに食われてしまったそうです。
何度か経験していることですが、カメラマンが群がってるはずのところに誰もいないのを見るのは心臓によくないですね。
今年は森の中にもう1か所、別のペアの巣がありますが、かなり高い位置で見上げで小さくしか撮れない上に見通せる場所が狭い。他の方と競り合って撮影する気はありません。
撮影対象にだけ感情移入するのは、人間の、いやカメラマンの身勝手だってことはよく分かっているつもりです。オオタカのヒナが死んだことで、ヒナの餌になるはずだった鳥は命拾いしただろうし、サンコウチョウのヒナを食べたヘビもそれで命拾いしたのかもしれません。
しかし、それにしても自然の過酷さよ!ってことですね。
確認してませんが、ハヤブサも今年は多分ダメだろうし、オオルリもキビタキもこの夏は一度も撮れてませんが、まあ、もういいかなって気持ちです。
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Posted at
2019/06/24 23:13:58