
今年初めての登山に行ってきました。登ったのは14日に大菩薩嶺、15日は乾徳山(けんとくさん)。二つとも山梨県の2000m程度の山です。登る山自体はそう高くはないものの、場所柄、富士山が間近に見えるはずなんですよね。それが楽しみでした。天気が良ければですが。
お天気についてはその週の月曜日から気を揉んでいました。雨なら中止もあり得ますしね。どうにか回復の見込みと言う知らせを受けて、14日の朝4時半から、いつものYさんと岐阜を出発。登山口の駐車場に集合し10時頃登山開始。登山口から山頂までの高低差は600m程度で、大したことはありません。
登り始めの頃の風景。お天気の様子がお分かりいただけると思います。
最初の休憩地だったと思いますが、福ちゃん荘。
入口の右に掛けられた看板を見ると、2002年に天皇皇后両陛下がお立ち寄りのようですね。
そんな福ちゃん荘ですが、はるか昔の事件についてピンとくる方なんているのかな? 同行の方に教えていただいて初めて知りました。
1969年の11月5日、赤軍派が首相官邸襲撃―占拠を目指し軍事訓練のために「福ちゃん荘」に集結したところを、事前に情報を入手した警察に53名全員逮捕された場所として有名なんだそうです。
連合赤軍が起こした1972年のあさま山荘事件はよく覚えていますが、その3年前にここでそんな大捕り物が・・・。予定外の社会勉強。
ほとんど急なところはありません。
雲の切れ間から富士山が。
二つ目の休憩ポイントあたりで、富士山が一番よく見えました。
言い方を変えますと、ここでの富士山がピーク。この後はまた雲に隠れてしまいました。
大菩薩嶺到着。
でも、大菩薩嶺よりも大菩薩峠の方が耳馴染みがありませんか? もちろん、そこにも行きましたよ。すぐそばですから。
「大菩薩峠」は中里介山の長編時代小説のタイトルとして有名ですよね。Wikipediaで調べてみると全41巻の未完の長編小説で連載期間は実に30年! 幕末から明治には入らずに架空の世界へ迷い込むという、ある意味、平行宇宙小説? ま、この先も読む可能性はありませんから豆知識だけ。
下山して、引率者いわく昭和レトロな旅館で一泊。
旅館のすぐ横を流れる渓流ですが、そのザーッという音がうるさいくらい。
翌日は近くの乾徳山(けんとくさん)。登山道に変化があって関東圏の方には人気の山とのこと。しかし、なかなか歯ごたえがありました。
登山の話の前に登山口駐車場にあったメガソーラーについて。
これだけ大規模なメガソーラーは初めて見ました。かつては牧場だった場所のようです。その斜面を覆いつくすソーラーパネル。醜悪だと思います。山の保水機能も阻害しています。こういうの、何とかならんのかなぁ。
気を取り直して。
当日のお天気はこんな感じ。富士山は全く期待できず。
前日と比べて険しい。
いわゆる奇岩も結構ありまして。
大きな岩が真っ二つに割れて隙間ができた髭剃岩。名前の由来は不明。
隙間を通り抜けることもできますが、向こうは絶壁です。
胎内と名付けられた岩。下を通り抜けることができますが、それだから胎内?
最大の難所の鎖場。私もザックを背負ったままでこの長さの鎖場は初めて。ここばかりは足よりも手の力に頼って登ることになります。
その後もこんな岩場を登ります。
一日中こんなお天気。降られないだけましと思うしかありませんが。
下山途中の原生林。
確かに変化に富んだ登山コースではあるようですが、前日に比べるとはるかにきつい。
それでも遅れる者もなく、参加者全員が無事下山。同行の方に「体力ありますね。何か運動をやってらっしゃるんですか?」と聞かれました。今年初めての登山の前に地元の山にでも登って少しは鍛えておかねばと思ったのは一瞬で、無防備のまま登りましたが、何とか登れたのは体が登山に慣れてきているせいかなと思っています。ただ、疲れと筋肉の痛みが三日後から出てきたのには閉口しています。齢ですね。
7月には立山に行く予定です。
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Posted at
2022/05/22 20:05:00