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成田のオッサンのブログ一覧

2025年10月04日 イイね!

夏の鳥さんを振り返る

夏の鳥さんを振り返るえ~、「もう10月だってぇのに今更夏の鳥さんかいっ!」って声が聞こえてきそうですが、気の向くままにその時々にタイムリーだと思うネタをアップしてたら、しわ寄せを受けてこうなってしまいました。

まずはフクロウ。



久しぶりでした。そして遠かった。撮影日は5月18日。
こっちを向いてくれないままに飛び去ってしまいました。ま、あの森にいることが分かっただけでも収穫としますか。しかし、風格のある体型をしてますな。

そしてサンコウチョウ。



上のフクロウと同じ日に撮った、今年最初のサンコウチョウのオス。
例年ですとゴールデンウィーク前後には飛来し、暫くしてペアができて産卵・子育てと続くわけですが、今年は飛来が遅めで、結果的に(おそらく誰も)巣を見つけることができませんでした。「今年は4回も巣を放棄した」という人もいて、例年だとカメラマンが観察できる範囲に巣を作ることが多いわけですが、今年は例年より山の高い方に人目を避けるように巣を作ったようです。
それでも私たちの行動範囲に現れてはくれます。

6月6日




6月22日


久し振りに口の中のペパーミントグリーンを見ることができました。



木曽川の堤防で初めて撮ったセッカ。遠くて無理してトリミングしてます。



松尾池のスズメ。



エナガの幼鳥。



アオゲラ。盛んにドラミングしていて、その場面も撮りましたが、単なるブレにしか見えないので割愛。



久し振りのセンダイムシクイ。

再びサンコウチョウに戻りますが、時間はずっと飛んで、7月22日の撮影。
巣の様子や子育てが撮れないとなれば、池の飛び込みを狙うしかなく、来るのか来ないのか当てもなく池で待っていると来たのはここまで育ったサンコウチョウのヒナ。




これはお母さん。


ヒナと飛び立つお母さん。


日の当たる場面で撮れたヒナ。


まだ親から餌をもらっている段階で、親を見つけると激しくアピールします。


お母さんと並んで。






ヒナのアップ。




お母さん。


再びお母さんとヒナ。

7月26日。何とヒナが3羽揃って枝にとまってくれました。撮影中は意識していませんでしたが、よく見ると7月6日とは別のファミリーのヒナですね。







いずれも粗い画質ですが、森の中の暗い環境で飛び込みを撮ろうとしていたのでISOは何と32000。大目に見てやってください。

この子たちが来年の夏に来てくれることを期待しています。

最後はこの森では初めて見たカワセミ。


















Posted at 2025/10/04 10:29:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | 野鳥 | 日記
2025年09月27日 イイね!

五竜岳、舐めたらあかん!

五竜岳、舐めたらあかん!相変わらず4月にあげたブログ「初公判もまだなのに、既に山上徹也被告の判決は決まっている」がコンスタントに読まれているようです。

さて、先週、毎年恒例の年に一度だけの三千メートル級登山に行ってきました。今回は思いもよらぬことになり、一時はどうなることかと・・・。

今回登った山は五竜岳、2814m。



コースは地図の遠見尾根コース。調べると難易度は低いと書いてあるところがほとんど。



このテレキャビンで標高1,515mのアルプス平まで一気に行けるし、そこからの登山コースの最初の方はトレッキングコースとして、枕木で階段が整備されていたりして、確かに途中までの難易度は低いです。ただアップダウンが多く、何といっても当日の天候がねぇ・・・。



アルプス平からすぐ(地図ではそう見えても、実際はすぐでもない)の地蔵の頭の様子です。現地には地蔵がありますが、なんでここが地蔵の頭なのかは不明。
この写真で分るように、登山中も下山中もほとんどが霧雨か雨の中。天候がイマイチなのは予め分かっていました。私はできれば延期したかったんですが、3人のスケジュール調整がなかなか困難で仕方なく予定通りの日程で決行しました。
(以下の山の写真は一瞬のガスの切れ間を狙って撮ったものばかりです)



紅葉が始まっています。



紅葉の先駆けの代名詞、ナナカマドの赤い実。



こんなガスの中の山道を延々と登ります。



水滴に濡れた高山植物を縫って。





午後2時過ぎに五竜山荘に到着。途中には数か所の鎖場もあり、天候のせいもあって、決してやさしい登山ではありませんでした。疲労痕倍の末にやっとたどり着けたって感じ。

山小屋から登ってきた方向を撮った一枚。


玄関を入れば暖かいストーブが雨で冷えた体を暖めてくれると思っていたのに、暖房が無い。でも、暫くしてから廊下にこれを設置してくれました。



ジェットヒーター。これはありがたかった。
乾燥室もあって、濡れた合羽や靴下なども乾かすことができましたが、なぜか登山靴は持ち込み禁止。

山小屋でのお楽しみ、晩御飯。


他の宿泊客の話を聞いて初めて知りましたが、この五竜山荘ではカレーが名物なんだそうな。ご飯とカレーと味噌汁はお代わり自由。(トッピングは一度きり)
確かにおいしゅうございました。
山小屋で2連泊する人はまず居ないだろうから、ひょっとすると毎晩カレーなのかも?

ここで、五竜山荘についてもう少し触れておくと、玄関周辺だけですがwi-fiが使えました。山小屋では久しぶりの事です。家族に無事に山小屋に着いたと連絡できました。ついでにカレーの写真も送っておきました。
トイレは改修工事直後のようで、便器も真新しく、山小屋で初めてウォシュレットに出会いました。



そして、部屋の壁の上の方に小さな棚が設えてあって、スマホが充電できるようにしてありました。

翌朝の朝ごはん。



松花堂弁当風。同行のK君は今までの山小屋の朝食で一番おいしいと言っておりました。
ただ、一泊二食で1万6千円。おそらく過去最高額ですね。

ご来光が拝めるような天候なら早起きしましたが、相変わらずガスだらけの見通しのない状況ですので、朝食後にダラダラと準備をして五竜岳山頂へ。山小屋から往復2~3時間の距離です。





登りながら五竜山荘を振り返る。この時はまだガスが無かったんですよね。



同行のO君ですが、こんな岩場が続き、ガスに包まれます。

途中の鎖場などを経て山頂へ。命の危険を感じるような場面が何度かありました。



証拠写真的な一枚。周囲は何も見えません。
そして下山。
山頂と山小屋の中間あたりでしょうか。岩場です。岩も靴底も濡れているし、私の疲労もあったと思います。
岩場で足を滑らせ、K君の話だと私の体が1回転したそうです。もう2~3回転していたら、そこから更に20mくらい落ちていた可能性がある場所でした。
起き上がろうとすると右足太ももの外側に打撲による痛みがあるし、よく見るとズボンに血が付いています。顔を岩で擦った記憶があるので鼻血かなと思ったら、右手の親指の爪付近から出血していました。
一瞬、これは自分では下山できないケガか?救助隊を呼ぶことになるのか?と最悪のケースが頭をよぎりましたが、立ち上がることができ、歩くこともできました。
山小屋まで下山し、ばんそうこうなどの簡単な治療を受けて、どうにかそのまま下山。





下山しながら五竜岳を振り返る。(中央左寄りの岩山が五竜岳山頂)
同行者と「よくあんなとこ登ったなぁ」と感慨深く眺めました。

これで登山を止めるつもりはありませんが、いろいろと反省点はありますね。もっと慎重でなければいけませんね。日頃から鍛えておくことも必要なのかも。
そして、やはり天候は選びたい。見晴らしあってこその登山ですし、安全面からもね。








Posted at 2025/09/28 00:07:23 | コメント(4) | トラックバック(0) | | 日記
2025年09月12日 イイね!

万博記

万博記公判が近づいているせいなのか、最近は「初公判もまだなのに、既に山上徹也被告の判決は決まっている」が毎日安定してPVレポートの上位に来ています。

さて、私が見落としているだけなのかも知れませんが、これまでみん友さんの投稿で万博の話題を見た覚えがありません。先週行ってきましたのでご報告したいと思います。
大阪万博と言えば、私にとっては1970年の万博ですね。東京オリンピックに続き日本の経済成長を象徴するイベントで、私が小学5~6年生の時でした。小学校の遠足と夏休みに家族で、計2回行きました。当時の私は小学生とは言え熱が入っていて、ガイドブックなどを読み漁り下調べに余念がありませんでした。
それに比べたら今回の万博は、「まあ、機会があったら行くか」程度の興味しかありませんでしたが、会社から5枚のチケットをもらえたのが大きかったですね。重い腰があがりました。(夫婦で1泊二日で4枚のチケットを使い、残りの1枚はフリマで売りました)

初日、9月7日(日)の午前9時頃の西ゲートの様子。



行かれた方はよくご存じでしょうが、チケットは来場日、入場時間、入場ゲートを指定して予約してあります。西ゲートはタクシーやバスでの来場者専用の入場ゲートで、東ゲートは電車で到着した来場者専用のゲートになっています。この日、私達は9時の東ゲートで予約してありましたが、ホテルに荷物を預けるのに手間取って、仕方なくタクシーで会場へ。タクシーの運転手に追加料金が必要だが、登録したタクシーやバスしか通れない高速道路があるがそれで行くか?と聞かれ、仕方なくそれを選択。東ゲートに行きたいと告げますが、それは無理だと断られてしまいます。東ゲート付近で停車することも禁じられているとのこと。
運転手にチケットの予約内容の変更ができるはずと提案されますが、それには万博のサイトへのログインが必要で、やってはみましたが、案の定、数万人がログイン待ち機状態で9時前に変更は不可能。
9時頃に会場に到着し、近くにいた関係者に入場ゲートの件を聞いてみたら、どちらでも入場できるとのこと。一安心して列に並んで撮ったのが上の1枚。日傘の海。よく晴れた暑い日でした。
9時頃に並び、入場は10時。入場前に1時間並んでたわけです。手荷物検査で時間がかかりますからね。





入場してすぐの風景。顔が描かれた赤い玉は吉本のパビリオン。ガンダムはガンダム・ネクスト・フューチャー館。

今回の万博で何かと話題(?)のリングの写真を貼っておきましょう。










工事中にこのリングに○○億円もかけるのは無駄だとか、円の一部だけでいいのではないかとかいろいろと言われていましたが、この季節に現場にいた者の感想としては、絶対に必要! これが無かったら日除けの空間が大幅に不足して、熱中症患者が大量に発生していたはず。ベンチがたくさん設置されていましたし、ベンチが無いところでも多くの人が座り込んで休息していました。また、一部は人気のパビリオンの長い入場待ちの列の収容場所としても利用されていました。



色の対比が面白くて撮った1枚。右の赤いパビリオンの外皮は西陣織だそうな。設計は高松伸。まだいたんだ。



オーストラリア館は混んでて並ぶ気にもなりませんでしたが、ここに限らず、スーベニアショップやレストランの入り口を別に設けているパビリオンも多く、スーベニアショップで買ったオーストラリアでポピュラーなビール。確か、900円くらいだった記憶。暑さで簡単に飲み干しました。
この後、スペイン館でバスク地方のワインの試飲会をやってて、おちょこくらいの小さいグラスながら何杯も飲んで、午前中から出来上がっちゃいました。



スペイン館の階段状のエントランス。


スペイン館の階段上から見たリング。奥に入道雲。





アゼルバイジャンパビリオンのエントランス。なかなか頑張ったデザイン。人気のないパビリオンには簡単に入れます。



右は韓国館の壁面ですが、全面が液晶画面になっています。二日目に奇跡的に待ち時間30分で入れましたが、入れたパビリオンの中では一番面白かった。ただハイテク自慢がやや鼻に付きますが。



アラブ首長国連合(UAE)館の内部。柱にヤシの葉の軸(?)を巻き付けてありました。



null null。ここに入りたかった。何度も予約にチャレンジしましたが、落選。
内部の音響でこの外壁が震えてました。



リングの海上部分。ここで一日に何度か開催される噴水ショー。





車いすを組み合わせたオブジェ。

何度もリングを見上げてみるも、暑さで登る気になれず、日が暮れて涼しくなったらと考えるのは誰もが一緒。



夕方になるとこんな状態に。エスカレーターが混みあいます。



リングの上はこんな状態。



西ゲート方面。大阪湾も見えます。



東の方を見ると会場越しに満月。



夜のタイパビリオン。半分だけ作って鏡で全体があるように見せる手法。

並んで入ったフランス館の展示。



ルイ・ヴィトンの部屋。





イヴ・サンローランの部屋。

フランスは日本人にフランスの何が人気があるかよく分かっているようです。



大阪ヘルスケア館の内部。DNAの螺旋を模した階段がありますが登れません。
iPS細胞で作った心筋シートが拍動している様子は未来を感じました。





会場を出て電車の駅に着くまでに見たドローンショー。間近で見たかったが、これを会場内で見てると帰りが大変になるんだよね。

どうしても建築関係者の視点での写真ばかりになってしまいましたが、様子は伝わったでしょうか? 
これを参考に・・・と言いたいところですが、会期末も迫っていますし、これからは激混みが予想されてますから、これから出かけようとする方はいらっしゃらないでしょうね。



Posted at 2025/09/14 11:23:59 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2025年08月30日 イイね!

本のスタジアム・・・石川県立図書館

本のスタジアム・・・石川県立図書館まだまだ暑い日が続きますね。

今回のブログ、前回の続きの一面もあります。

お盆休みを二日残してどうにか退院したものの、私としては入院で休みを潰された感が強く残り、何とかして敵(かたき)を取りたいという気持ちが納まりません。
そこで、退院したその日に金沢に行くことにしました。退院は午前9時半。一旦帰宅し、そこから車で金沢へ。まあ、岐阜市からだとまっすぐ北に向かえばそれほど遠くはありません。家族からは療養していなくて大丈夫かと形ばかりの心配をしてもらいましたが、まあ、排尿以外は健康ですから。

途中の高速道路のサービスエリアでの昼食も考えましたが、どこも混んでてメニューも変わり映えしない。で、帰省していた次女がスマホで金沢市内の飲食店を検索して向かったのが「福わ家(ふくはうち)」といううどん屋さん。



お抹茶から始まりデザートで締めるうどん定食。和風の落ち着いた店舗で、外国人客もちらほらいました。ちょいと高級な飲食店を見つけることにかけては次女の嗅覚は見事! そこだけは認めてもいい。
とにかく薄味の病院食に飽きてましたし、普通の味の食事をお腹いっぱい食べたかった。満たされました。

食事を済ませて向かったのは、谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館。



谷口吉郎、谷口吉生は親子で有名な建築家なんですが、ご存じの方はどれくらいいるのかな? 息子である谷口吉生は最近亡くなりました。因みにこの建物は谷口吉郎の生家の跡地に建っています。
現在は「谷口吉生の建築―静けさと豊かさの創造―」という名の企画展が開催中でこれと後でご紹介する石川県立図書館を合わせて見たかったんですよね。
谷口吉生について知ったのは土門拳記念館が竣工し(1958年)雑誌に載った時だったと思います。



ちょうど私が就職した年で私の感性も若いし、その静謐な姿に打たれたんですよね。写真家の土門拳の出身である山形県酒田市にあり、ここもいつかは訪れたいと考えています。
比較的新しくて近くの作品としては豊田市美術館があります。



豊田市美術館は地方美術館としては日本一との評判もある建物です。土門拳記念館と類似性がありますね。
国内だけでなく、ニューヨーク近代美術館の増築工事の設計も手掛けています。



谷口吉生の作風は落ち着きがあって好きなんですが、展示はあっさりしてて、まるで病院食。すぐに見終わってメインディッシュである石川県立図書館へ。



クルマを停めて見た外観。ちょっと変わってるかな程度。



駐車場から図書館に繋がる通路の天井。ちゃんとデザインしてあります。





エントランス付近の外観。因みに立ってるのは次女。



エントランス。そこを抜けると・・・



図書館の既成概念を覆す、まるでスタジアム!



























ダイナミックさだけでなくて小技が効いた部分もあって・・・







書架に挟まった一人用のデスクやソファが散りばめられていたりする。落ち着けそう。



画像が小さくて見にくいですが、断面図。やはり地下に閉架の図書もあるんですね。



児童用の書籍のコーナー。遊び場のように作ってあります。

実は既存の図書館のような部分もあって・・・



四角い平面に楕円形のスタジアムが納まっているわけで、楕円の外側の空間はこんなことになります。

久し振りに建築物を見て興奮しました。一緒に行った、建築に全く興味のない女房も次女も喜んでいました。
機会があれば金沢観光のついでにお立ち寄りください。新しい図書館の形が見られます。

Posted at 2025/08/30 11:12:21 | コメント(1) | トラックバック(0) | 建築 | 日記
2025年08月18日 イイね!

入院記

入院記お盆休み明けの朝の風はやはり真夏とは違いますね。日中は暑いことに変わりはありませんが、それでも少しずつ秋に近づいているってことなんでしょうね。

一部のみん友さんは事前にご承知の事かと思いますが、最近まで入院してました。当初は5日間の予定でしたが、延長されて結果的には11日間。お盆休みはほぼ入院で潰れました。手術を受けたわけですが、手術前には予想もしていなかった展開が待っており、現在も完治していません。
その入院期間をブログにして記録しておこうという試みですが、排泄とか排泄器官とか血尿とか、きれいとは言えない話が続きます。それでも構わないって方はお進みください。

私は40代くらいから尿路結石で度々苦しんでおり、定期健康診断でも腎臓に多くの結石があるとの指摘を毎年受けております。その上に前立腺肥大も患っており、頻尿気味でもあります。そのため、月に一度、近所の泌尿器科クリニックに通って薬を処方してもらっています。そこで、年に一度くらいは他の病気があると心配だからMRIを撮っておきましょうかと勧められ、撮ってもらったら、左の尿管に大きめの結石が降りてきていることが分かり、クリニックの医師から手術を勧められました。躊躇が無かったわけではありませんが、尿道に降りて来た時の苦しみが想像できるだけに、手術を受ける決心をしました。

手術は市内の大きな病院に入院して受けました。手術室に入るとベッドに横になり、背中を丸めて背骨の間に何本か麻酔の注射。下半身麻酔で術中も意識はありました。麻酔注射が終わると両足をそれぞれ台の上に乗せて足を開き、分娩台の妊婦のような恰好で、両足の間に医師が座ってこちらを向いて手術を行う形ですな。もちろん開腹手術ではありません。尿道から器具を挿入して行う手術です。
大きな病院と言っても岐阜の事ですから、大した設備もあるまいと思ってましたが、これをハイテクと言っていいいのかどうか分かりませんが、見たことも無い機械がベッドに覆いかぶさるようにあって驚きました。


医療機器メーカーのHPから

器具だけだとこんな感じ。

外科用C型アームと呼ばれているようです。

ベッド下の箱からX線が照射され、上の受像機で透過画像を得てそれをモニターでリアルタイムで見ながら手術を進めるようですね。3Dでも見られるようです。意外にハイテクでした。

で、手術中は、お腹に何か入ってる感じがするくらいのことで、特に痛みも感じることもなく、「こんなもんか」てな感じで終了。医師からは左の腎臓の結石も全て取ったと言われ、一安心。ただ、その意味はよく分かりませんでしたが、ステントを入れたかったが狭くて入れることができなかったと気になる一言も。
ベッドに寝かされたまま病室に移動してから初めて気づきました。自分が尿パックと繋がっていることを。尿パックの中は赤い血尿。そのパックからは私の寝巻の中に太いパイプが。この目で確かめようとは思いませんでしたが、これが私のムスコに差し込まれているのかと思うと・・・。そして腰にはオムツ。ま、仕方ありませんよね。下半身は麻酔で無感覚なんですから。
点滴に繋がれてはいるものの、その日は朝から寝るまで飲み物も食品も全く口にすることなく就寝。ところがアソコが痛いわけですよ。管が差し込まれているムスコの先端が。夜中に巡回に来た看護師にそれを訴えると、それなら座薬をということで入れてくれました。そしたら安眠。早く言ってよ。

翌日の昼過ぎだったでしょうか、やっとムスコに差し込まれた管を看護師に抜いてもらいました。その時、術後初めて自分のムスコの姿を直視したわけですが、我が身ながら哀れでしたね。麻酔は切れていますから抜くのも痛みが無いわけじゃありません。
それ以降は足の感覚も戻っていたので自分でトイレに行くこともできます。おしっこが出たらその都度教えて欲しいと看護師に言われて排尿後にナースコールで伝えると、下腹部を超音波で調べて残尿の量を測定します。それが2回連続で残尿0。つまり完全に排出されているということで術後は順調のようです。

ところが、その晩にそれがぬか喜びであったことを思い知ることになります。排尿を促すためにたくさん水分を取るように言われたこともあって、夜中に尿意を感じ、車輪付きの点滴スタンドを伴ってトイレに駆け込み、便座に座って力みますが一滴も出ない。一時的に尿意が紛れてベッドに戻りますがすぐにまた尿意が襲ってきます。それを何度も繰り返し、途切れない強い尿意を抱え下腹はパンパンに張っていますがそれをどうすることもできません。背中にはじっとりと冷や汗。決心して躊躇していたナースコールを押して状況を伝えます。やってきた看護師は管を挿入して導尿すると言います。
「え、それって医者じゃないとできないんじゃないの?」
「いえ、これは看護師でできる範囲ですからやります。」
手袋をした看護師が私のムスコを摘まみ上げて太い管を挿入。潤滑剤は塗るものの麻酔はありません。経験者で無いと分からないとは思いますが、これ痛いですよ。「イタイ、イタイ・・・」と声を上げ、手足がピクピクと動いてしまします。同室(4人部屋)の患者さんには迷惑をかけたと思いますが、この時、本人はそれどころじゃありません。痛みをこらえながら管を見つめます。そして疼痛と共に血尿が出始めて尿瓶に流れ込むと尿意が緩和され、下腹の張りも凹んでホッとします。正直、救われた気分です。結局、400ccも出たようです。これは成人の膀胱に一杯の尿が溜まった時の量だそうです。それでどうにか寝付くわけですが、多くの水分を取っていたせいもあって、この晩は朝までにあと2回も導尿してもらいました。その都度ナースコールで看護師さんを呼ぶわけで、悪いなぁって気持ちにもなります。
てことで、入院期間延長決定。翌晩にも導尿してもらい、その翌日には再び尿パックに繋がれることに。安心は安心なんですが、逆に今後のことが心配に。
尿の色が徐々に薄くなり、尿パックは再び外すことになりましたが、退院後をにらんで自己導尿の訓練をするように言われました。
「いや、人にやってもらったってあれだけ痛いのに、自分でなんて到底無理! できっこない!」
最初はそう言いましたが、医師は相手にしてくれません。
退院前の一日はその訓練に当てられました。大体6時間ごとですから一日に4回。


長さ33㎝、直径4㎜。

上の図の管を入れるわけです。まずムスコの先端、つまり管を差し込む部分をノンアルコールのウエットティッシュで清め、管の先端付近には潤滑剤を塗って、膀胱まで差し込むわけです。自分で。
ただ、脇で若い看護師が尿の量を計るための使い捨てのコップを持ってそれを見守ってくれるわけです。
やってみて分かったんですが、おそらく看護師にしてもらった時よりも管が細いように見え、痛みはありますが自分でやった方が楽でした。ただ、どこまで差し込めば尿が出てくるのかは手探りなんですよね。で、挿入しながら二人でジーッと息子の先端を見守るわけですよ。60過ぎの爺さんと20代の娘が。
よく考えたら、いや、考えなくても、これ、間抜けな図ですよ。夫婦だって恋人同士だってこんな時間無いですよ。いや、私も真剣に出したいと思ってるし、看護師さんにとっては仕事以外の何物でもないわけですが。
でもね、尿が出始めると私だけでなく、看護師さんもホッとしたのが伝わってきます。二人で共同作業したって感じなんですよ。

あんなに怖がってた自己導尿も回数をこなせば慣れるもんです。職場にも道具一式を持って行ってトイレの個室で行ったこともあります。大きな道具でもないので人に知られずに続けることもできるでしょうね。
私は現在では自律排尿もできるようになり、快方に向かっているように感じていますが、まだ完全には出し切れていないようです。もう少しだとは思うんですが。

今回の入院で、自分の意志で排尿できるということがどれだけありがたいことかを身に沁みて感じました。当たり前のことじゃなかったんですね。看護師の話では生涯自己導尿を続ける人もいるとのこと。そういう人の存在も近くに感じられるようになりました。
また、今回のことを、自分の体を自分の意のままに動かせなくなる老化の一過程と捉えることもでき、一つの心の準備にもなった貴重な体験だったのかなとも思っています。






Posted at 2025/08/19 23:25:43 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記

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「スポーク張替え後、塗装完了。」
何シテル?   08/06 21:31
昔、メルマガで漫画のコラムを書いてました。
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